今日はDJや司会として活躍中のレモンさんこと山本シュウさんの講演会に行きました。
恥ずかしながら今日までレモンさんを全く知りませんでしたが、今日の講演を聴いてすっかりファンになりました。
レモンさんは、
「1964年4月24日 大阪府門真市出。筋金入りのフリースタイルな生き方は、子どもの頃から近所のオッチャン、オバチャン、ヤッチャンのお節介で育てられたおかげ。
もちろん、オヤジ、お袋には、人とのつながりの大切さ、「生きてるだけで、笑ってるだけで幸せや!」っていうことを教わった。
FM OSAKA、TBSラジオ、NHK教育テレビ、ニコニコ動画など各局の番組で活躍中。
イベントにも司会などで登場。独自にトークライヴも定期的に行い、笑いと感動を与え続けている。」(公式HPより)
レモンさんは、レモンのかぶり物をしてPTAなどで講演されているそうです。
今日もお約束のレモンのかぶり物で登場(笑)。
独特の勢いのあるシャベリでまずは会場の笑いを取って講演の本題へ。
今の時代が一体どんな時代なのか。
いじめ、引きこもり、自殺、DV・・。
実に日本で起きている殺人の半数は家庭の中で行われている。
そんな国は世界中で日本しかない。
一体日本の家庭はどうなってるのか?
いま本当にじっくり向き合って考えなくてはならない。
親と子のコミュニケーションが崩壊した家庭。
何故そんなことになってしまったのか?を。
その原因の1つは、親世代に「『昭和のチップ』が入っているから」。
昭和のチップとは以下の通り。
(1)すぐに感情的になるチップ。
(2)人の話を聞けないチップ
(3)絶対自分が正しいチップ
(4)極端なチップ
(5)自分の矛盾に気付かないチップ
(6)すぐ戦うチップ
(7)相対評価のチップ(人と比べる)
(8)すぐ悪者を作るチップ
(9)男尊女卑のチップ
(10)すぐあきらめるチップ
戦後世代の親に育てられた昭和世代の今まさに親となっている人は間違いなくこのチップが入っているそう。
確かにね(苦笑)。
このチップが平成世代の子供に言わせたら「意味わからん」なのだそう。
昭和のチップはいろんなコミュニケーションの局面で発動してしまうから、自分がこのチップを意識して抜き取らない限りコミュニケーションは断絶してしまう。
そう言えば私たちが子供の頃は、先生は絶対。親も絶対。体罰は当たり前。先輩の言うことには絶対逆らえない・・。
考えてみればおかしな時代だった。実は軍隊教育の名残りだったんだそう。
私も中学の頃、担任の先生に質問したことがあった。
「私たち女子は、結局大人になったら結婚して家庭に入ります。そんな私たちが何故因数分解を覚えなくてはいけないんですか?これは何の役に立つんですか?」
考えてみればチョー生意気な14才だった。
その時に先生が納得いく答えをしてくれたかどうかはあまり覚えていない。
思えば親たちも先生たちも一生懸命だった。
その努力が日本をボロボロの敗戦国から経済大国にしたのだから。
でもあの頃私たちが人生の免罪符のように目指した(目指さされた)学歴は、今はもう何の役にも立たない。今の子供たちはそれを知っている。だけど親世代は自分たちの見た幻想を子供におしつけようとしている。
「学歴さえあれば」
本当に学歴が幸せをくれるんならそれでいい。
でもみんな実はそうじゃないことにとっくに気がついている。
お金も、出世も、学歴も、権力を握ることも、勲章もそれだけでは幸せをくれない。
幸せは「心が喜ぶこと」。
幸せは形あるものではなくて形のないものなんだ。
「幸せって何なん?」平成の子供たちは訊いてくる。
私たちはなんて答えよう?
正直に言えるだろうか?
「私たちもその答えを教わってこなかったんだよね。だから一緒に考えよう。たくさん世界を見て、世界の真実を知って、何が本当の幸せか考えよう。」って。
だけどほんとうは私たちは気付いている。
誰かの命でも自分の命でも、それを大切に思い大切に扱えた時、その時に沸き起こってくる、心に感じるあたたかい気持ち、それが「幸せ」なんだって。
そして「幸せ」は言い方を変えれば「愛」なんだって。
「We are シンセキ!!」
レモンさんのメッセージはいたってシンプル。
全ての命を大切にする。それだけ。
愛は愛を引き寄せる。憎しみは憎しみを引き寄せる。
そして愛情の育て方、憎悪の扱い方。それはどちらも大切。
かの五日市剛さんはイスラエルのおばあさんからツキを呼ぶ魔法の言葉をもらった。
イヤなことが起こった時(憎悪の気持ちが沸いた時)には「ありがとう」と。
嬉しいことが起こった時(愛情が沸いた時)には「感謝します」と唱えなさいと。
この場合の「感謝します」はそれほど難しくない。
でもこの「ありがとう」はなかなか言えない。
でも言ってみたらあら不思議、憎悪の感情は跡形もなく消える・・。
私たちの周りには憎むべき人は実は1人もいない。
みんなシンセキなんだから。
昭和生まれの私たちは昭和のチップを抜くのは少しムズカシイかもしれない。
でもこれからをいい時代にするために、レモンさんのメッセージは大きなヒントをくれたかも。
まずは「すぐあきらめるチップ」を抜いて、この時代とがっぷり向き合ってこうと思います。
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これは親子関係だけではなく、先生と生徒の関係、上司と部下の関係でも当てはまるんですよね。
20世紀は世界中が戦いと競争原理の時代だったんだと思います。
21世紀は愛と平和の時代になるように。
日々感謝していきたいものですね。