アルバム制作秘話(その2)「ジャケット編」です。
ジャケット画を描いてくれたオーストラリア、ブリスベン在住の画家、緒方慎二さんは私の小中高の同級生。幼なじみです。
彼が幼い頃からの夢を叶えて画家になっていることを知ったのはつい3年前のこと。
彼も同様に子供の頃からピアノが大好きだった私が音楽家になっていることをとっても喜んでくれていました。
できあがった音源を聴きながら「今回のアルバムのジャケット画を緒方くんに頼もう」と思いついたのは、まさに「神アイディア」。あの直感は今思っても不思議です。
緒方くんからはOKのお返事をいただいたものの、さて私の中でどういうパッケージにするかはまったくの白紙。風景画なのか人物画なのか、それとも静物画なのか。どのようにレイアウトするのか、紙ジャケにするのかプラスチックケースにするのか、歌詞カードはどうするのか・・それもまったく未定。
メールのやり取りでアイディアを言葉にしながら、数点の写真を送ったりアルバムの音源を送ったりする中、緒方くんのインスピレーションにひっかかった写真が絵になって数点送られてきました。
そうこうしてるうちそろそろ締め切りの期日も近づきましたが、緒方くんにとっても私にとっても「これ」というジャケ画にぴったりくる作品はまだありません。
一度直接話をしましょうかと緒方くんと初めてSkypeで話しをしながら、どうしようかなーとぼんやり思っていた時、Skypeで描いてみるのも面白いかもしれないと緒方くんが一つのアイディアを出してくれました。
本来モデルさんを見ながら一気にスケッチしていく緒方くんの描画は、写真よりも生のモデルの方がずっと描きやすいのだそうです。
広島の私とブリスベンの緒方くん。幸い時差は1時間しかなくライブスケッチも可能に思えました。緒方くんにとっても初めての試み。どんな絵ができるかわからないけどとにかくやってみようということに。
日時を決めて6月のある日の午後、私がモデルになって肖像画を描いてもらうことになりました。
「じっとしているのは大変ですから、何かDVDでも見ていてください。」とアドバイスされて、iPhoneでSkypeをつないでカメラの前に座ること20分。
そこで描かれたのがこのジャケット画です。
どこか憂いを含んで遠くを見るような表情。写真ではなかなか出ない空気感。
文句なしにジャケット画にふさわしい絵が完成しました。
カメラマンの目を通した写真ではなく、緒方くんがiPhoneを通してリアルなその日の私を描いてくれた絵です。
日本はもうすぐ真夏。そしてブリスベンはもうすぐ真冬。
まさに海を越えたライブスケッチ。
現代のインターネット技術が可能にしてくれた作品ですね。
ブックレットに添えられる数点のイラスト、裏表紙の絵、そしてインレイ、ディスクラベルの絵・・セイウのakiちゃんにアドバイスをもらいながらレイアウトを仕上げました。
素敵なジャケットとブックレットになったと思います。
とにかく皆さんに見てもらうのが心から楽しみです。
そして次回、ちょっと間を置いてアルバム制作秘話(その3)は「ライナーノーツ編」に続きます。
三輪真理 1st Solo Album『Retrospective 』
2015年7月31日リリース!!(11曲入り3,000円(税込))
歌:三輪真理 (vocal, chorus)
演奏:白鶴山 白井アキト (piano, keyboards)、鶴谷智生 (drums)、山本連 (bass)
制作/販売元 Peppermint Music (ペパーミントミュージック)
《収録曲》
01. Last Summer Night
02. Mermaid Story
03. 月の優しいこんな夜
04. シンプソン
05. スベテハココニアル(永劫回帰)
06. サンサーラ(輪廻)
07. アイノアメ
08. Love and Love
09. 星空と粉雪
10. 真冬の蓮華草
11. 夜明けの星
ご予約、お問い合わせは、Peppermint Music(peppermintmusic522@gmail.com)まで。
件名に「Retrospective CD予約」と書いてご連絡ください。
詳細については、こちらから折り返しご連絡を差し上げます。
スペシャルなご予約特典については近日中に発表します!!
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