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小さいおうち |
直木賞受賞作! という帯に惹かれて、読んでみました。
60年前、赤い三角屋根の家で、女中として働いていたタキの回想の物語。
戦争が始まるというそんな時代にもかかわらず、
こんな、おしゃれで素敵な生活が営まれていたのだと思うと、
ちょっと不思議な感じがするのだけど、
美しくかわいらしい奥様と、穏やかなだんな様と、病弱な坊ちゃまに尽くすタキが、
自分は、とってもがんばっていたのだと。。。
ちょっぴり自慢げに語るのが、ほほえましく、
ふんふん、なるほど。。。と聞いてあげたくなったりもするのです。
これといって大きな事件は起こらない。。。
なので、前半は、ちょっと退屈でもあったのだけど、
最終章は、なるほどぉ。。。と、納得したりもするのです。
刺激的な本ばかりを選んでしまう私にとっては、
ちょっと物足らなかったりもしたけれど、それなりに楽しめました。