★「日の名残り」カズオ・イシグロ
ノーベル文学賞受賞ということで、
気になっていたので、読んでみました。
英国のあるお屋敷で執事をしているスティーブンスは、
主人から休暇を与えられ、短い旅に出た。
ある女性に会うために。。。
美しい景色の中を車で走りつつ、
今までの様々な思い出を振り返る。。。
そして、只ひたすら、品格のある執事をめざし、
主人に仕えてきた彼は、いつの間にか年をとり、
様々なことを犠牲にしてきたことに気づく。
そう、あなたは、仕事は優秀だったけれど、不器用すぎた。。。
淡々と進む物語なので、
途中で、ページが進まなくなり、
読了するまで、数日かかってしまったけれど、
意外にも、最後は涙がこぼれ落ちた。。。
夕暮れの海辺のベンチに座る、初老のスティーブンス。。。
あなたのその背をそっと抱きしめてあげたい。。。
私の満足度 ★★★★★