姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

気後れが手遅れにならないうちに・・・大腸がん検診

2009-02-12 17:21:08 | Weblog
大腸がん検診(検便による便潜血法)でひっかかった、つまり「要精検」になったときに、ちゃんと精密検査を受けられる方が60%しかありません。平成18年度消化器がん検診全国集計によると、検診を受けた人422万人。要精検の人は6.2%で26万3152人。そのうち60.1%の人が精密検査を受けていて、そのうちの5970人に大腸がんが見つかっています。これは検診を受けた人の0.141%、精密検査を受けた人の3.8%です。発見された大腸癌のうち、52%が手術(開腹あるいは腹腔鏡)を受けていますが、46%は内視鏡によるポリープ切除や粘膜切除で済んでいます。あまり怖がらなくてよいのかもしれませんね。

それより「要精検」なのに、検査を受けない40%の方のことが心配です。単純計算でも、みつけられるはずの3963人の癌が放っておかれているのですから。

そこで私のモットーです。「気後れが手遅れにならないうちに」
おしりや大腸は気後れしがちです。大腸癌、つまり命の心配。恥ずかしさの心配。診察が痛いだろうかという心配。たいへんですね。でもお知らせします、おしりから血が出た場合の9割以上がおしり、つまり痔からの出血です。早めの受診で、早くすっきりしてください。
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