裂肛(切れ痔)の治療の基本は「保存的療法」と言って、排便習慣の改善、軟膏治療などが主になります。私は、まず痛み止め、腫れ止めの作用がある軟膏を使います。「今日は硬くて切れそうだな」と分かる日には、軟膏を少し入れておいてから排便すると、楽に出せることがあります。
それらの治療では不十分な際に、ニトログリセリン軟膏などの薬を使います。この薬は平滑筋を緩めるので、切れ痔によって硬く閉まっている内肛門括約筋を緩めます。それで楽になるかたが多いです。
これら保存的治療では治らないもの、つまり肛門狭窄(せまくなっているもの)、大きな肛門ポリープなどは手術になります。手術には、次のようなものがあります。
1) 裂肛切除:潰瘍部分と肛門ポリープ、肛門皮垂を切除する。
2) 内肛門括約筋側方切開(LSIS):硬く閉まった内肛門括約筋を少し切ることで、肛門を広げる方法。
3) 用手肛門拡張:麻酔をかけて、指で括約筋を広げる方法。
4) 皮膚弁移動術(SSG):潰瘍、肛門ポリープ等切除の上、括約筋を少し切り、肛門の外の皮膚を血流を保ったまま肛門の中へスライドさせ、肛門を広げる方法。
5) V-Yフラップ法:4)を改善した方法で、形成外科的手法を用いて皮膚弁をスライドさせる方法。
いずれの方法にも、一長一短があり診断を踏まえた手術法の選択が重要です。
それらの治療では不十分な際に、ニトログリセリン軟膏などの薬を使います。この薬は平滑筋を緩めるので、切れ痔によって硬く閉まっている内肛門括約筋を緩めます。それで楽になるかたが多いです。
これら保存的治療では治らないもの、つまり肛門狭窄(せまくなっているもの)、大きな肛門ポリープなどは手術になります。手術には、次のようなものがあります。
1) 裂肛切除:潰瘍部分と肛門ポリープ、肛門皮垂を切除する。
2) 内肛門括約筋側方切開(LSIS):硬く閉まった内肛門括約筋を少し切ることで、肛門を広げる方法。
3) 用手肛門拡張:麻酔をかけて、指で括約筋を広げる方法。
4) 皮膚弁移動術(SSG):潰瘍、肛門ポリープ等切除の上、括約筋を少し切り、肛門の外の皮膚を血流を保ったまま肛門の中へスライドさせ、肛門を広げる方法。
5) V-Yフラップ法:4)を改善した方法で、形成外科的手法を用いて皮膚弁をスライドさせる方法。
いずれの方法にも、一長一短があり診断を踏まえた手術法の選択が重要です。