姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

裂肛の治療

2009-02-20 16:27:48 | 裂肛(切れ痔)
裂肛(切れ痔)の治療の基本は「保存的療法」と言って、排便習慣の改善、軟膏治療などが主になります。私は、まず痛み止め、腫れ止めの作用がある軟膏を使います。「今日は硬くて切れそうだな」と分かる日には、軟膏を少し入れておいてから排便すると、楽に出せることがあります。

それらの治療では不十分な際に、ニトログリセリン軟膏などの薬を使います。この薬は平滑筋を緩めるので、切れ痔によって硬く閉まっている内肛門括約筋を緩めます。それで楽になるかたが多いです。

これら保存的治療では治らないもの、つまり肛門狭窄(せまくなっているもの)、大きな肛門ポリープなどは手術になります。手術には、次のようなものがあります。
1) 裂肛切除:潰瘍部分と肛門ポリープ、肛門皮垂を切除する。
2) 内肛門括約筋側方切開(LSIS):硬く閉まった内肛門括約筋を少し切ることで、肛門を広げる方法。
3) 用手肛門拡張:麻酔をかけて、指で括約筋を広げる方法。
4) 皮膚弁移動術(SSG):潰瘍、肛門ポリープ等切除の上、括約筋を少し切り、肛門の外の皮膚を血流を保ったまま肛門の中へスライドさせ、肛門を広げる方法。
5) V-Yフラップ法:4)を改善した方法で、形成外科的手法を用いて皮膚弁をスライドさせる方法。

いずれの方法にも、一長一短があり診断を踏まえた手術法の選択が重要です。
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姫路大手前とは?

2009-02-20 01:43:00 | 医院内外の様子
姫路・大手前交差点をお城側から見た写真です。画面奥へ向かうのが大手前通りで姫路駅方面、右から左が国道2号線(東行)です。神姫バス・市営バス「大手前通り」バス停からお城側へ60m戻ると大手前交差点です。南東の角にシックなビルがあります。(2008年5月31日撮影)南西の角には三木美術館がオープンしています。
(SONY DSC-T7)
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