117兆円超の2025年度予算の概算要求。
防衛予算も過去最大の8兆5389億円。
その2025年度防衛予算の中に7億円を計上し、
退役戦車等のモスボールを行うと決めたそうです。
モスボールとは…
使用しなくなった装備品等の機材を劣化を防ぐ処理をした上で保管すること。
未だに終わりが見えないロシアのウクライナ侵略。
消耗してもどんどん押していっているロシアは、
大量にモスボールしていた旧型のT-62戦車やT-55戦車を、
使えるように整備してウクライナに送り出しています。
日本では今までモスボールは行われていませんでした。
駐屯地の中に展示されている退役した装備品は、
定期的に塗装を塗り直されたりしてはいますが、ただの展示品。
モスボールされる予定の装備品ですが、
2025年度は74式戦車30両程度に加え、
90式戦車やMLRSだそうです。
日本の74式以降の戦車は全て油圧サスペンション。
モスボールに不向きとは思いますがしょうがないですね。
不幸にもモスボールされた戦車を使用しなければならなくなった時は、
油圧サスペンションを復活させないといけないでしょうから、
大変な作業になるかと思います。
MLRSのモスボールってどうなんでしょう。
多連装ロケットシステム「システム」ですからね…
74式戦車だったら16式機動戦闘車と同じ砲弾ですから当分は大丈夫でしょうが、
MLRSの弾薬も保存しておくのでしょうか。
それともMLRSの後継でHIMARSを使っている米軍頼み?
私的には火砲が300門に減ることで、
北海道以外の陸自の155mm榴弾砲は、
将来的に多くが19式装輪自走155mmりゅう弾砲に更新されるでしょうから、
退役のFH70もモスボールをお願いしたい所です。
でも日本でモスボールされた装備品を復活させる時は、
海に囲まれた日本本土に上陸されて陸戦が行われているという状況。
日本にかなりのダメージがあるという事では…
空自も海自も壊滅的状況…?
それとも日本侵攻を察知して、
攻め込まれる前にモスボールを復活させるって事なのかもしれませんね。
まあ今までの装備品は退役後スクラップ行きで、
ちょっともったいなかったのかもしれません。
しかしなんですね、ロシアのウクライナ侵略は、
日本の防衛のあり方を変えてしまいましたね…