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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

徹底して事実を検証しかつ取材対象の思いに寄り添った「ルポ『日の丸・君が代』強制」

2021年02月02日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《被処分者の会通信から》
 ◆ 永尾俊彦著「ルポ『日の丸・君が代』強制」を推薦します
大能清子(葛西南・定 五次訴訟原告予定者)


 去る12月、永尾俊彦さんの「ルポ『日の丸・君が代』強制」緑風出版から発行されました。この本のために12年間に亘って取材を続けてきた永尾さん。
 気がつくと、法廷でも、服務事故再発防止研修でも、集会でも、後ろの方から静かに見つめる彼の姿がありました。
 「いつかこの問題を本にしたい」と伺って、不謹慎ながら“それはいつのことになるのだろう?”と思った私ですが、送られた本書の厚さを見て納得。「日の丸・君が代」強制の実態と歴史を描くために、東京と大阪の原告をはじめさまざまな方々にインタビューをし、膨大な資料(「被処分者の会」からも資料を提供しています)に当たって完成した本書は、その名にふさわしい臨場感と、改めて強制に立ち向かう確信を与えてくれます。
 取材に際しても、納得のいくまで質問を重ね、ささいな発言の裏を取るために資料を探し、私の真意を汲み取ろうとしてくれました。その取材姿勢が、描かれた「内面の自由と民主教育の原則をかけ抵抗する教職員群像」を、一人一人の顔の見える人間たちの集積にしているのだと思います。
 そういう意味で、この本には東京と大阪の闘いが車の両輪のように描かれていることが印象的です。地域や相手とする行政は違っても情報交換をし、互いにエールを送りながら闘う群像の中に自分も位置付けられているということに、今また五次訴訟を始めようとする自分が励まされる思いがします。
 籠池インタビューにもびっくり。原告やその弁護団では絶対にできないことですが、強制する側の肉声が伝わってきます。
 客観的な事実の流れを追うだけでなく、取材対象の思いに寄り添っていった果てのこの分厚い本は、売れ行き優先で書かないフリーライターなればこそ。
 本書の購入方法(※)が、同封のチラシに書かれています。まだお読みになっていない会員・原告のみなさん、是非お手に取ってください。
『被処分者の会通信 第131号』(2021年1月14日)

 ※ アマゾンとは取引をしておりません。緑風出版に電話、ファックス、メールで直接お申込みいただくか、全国の大型書店でお買い求めください。
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