徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

枝野氏について、もとい小田島隆について

2011年04月25日 | 生活

小田島隆のコラムを読んでいてオヤッと思った。 こんな文章だ、

東京ディズニーランドの再開を伝えるニュースは、なんだか奇妙だった。...ニュースワイド番組は、一組の若夫婦にスポットを当てることで、ディズニーランド再開の一日をレポートしていた。...「ミッキーぃー! 会いたかったぁあー」と叫ぶ彼女の横顔をアップでおさえた後、カメラは引きの画面で、ミッキーとミニーが力いっぱいに手を振る様子を紹介する。涙ぐむ妻。歓声をあげる子供たち。感動的な絵柄だ。 が、私は、シラけていた。...でも、やっぱり、ダメなものはダメだ。私はついていけなかった。思うに、これは一時的な気分の問題ではない。ああいう規模の災害に遭遇すると、ものの見方の根本のところが変わってしまう。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110421/219538/?P=1

この指摘は当たっている。私自身もあの津波の衝撃的な映像と、それが引いた後の瓦礫の山を見た後に、なにか自分の中で変容した部分がある事に気づく。それを小田島はズバリと指摘している。軽妙なコラム書きだが、とても面白い。

余談だが、小田島の別の文章でこんなのがあって、久しぶりに笑ってしまった。

私が注目しているのは枝野官房長官の話しぶりだ。彼はよくやっていると思う。枝野さんが最初に登場した12日午後6時過ぎの会見を見て、私はこんなメモを取っている。...枝野君は、「大丈夫だ。でも避難しろ」と言っている。・「心配ないけど気をつけてくれ」という意味のことを言わされている。なんと気の毒な。

・官房長官は「詳細は説明できないけど頑張っている」「っていうか、詳細が把握できていないわけだが大丈夫なのはわかっている」「わかっているけど万が一ってこともあるから避難しろ」と言っている。

すごい。

 

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110324/219122/?P=2&ST=spc_henkaku


 寝てくれ枝野の図 (見る夢は、おざわか...)

 

 


良い政治家とは

2011年04月25日 | 政治

朝刊では衆院補選で自民が大勝らしい。その結果として「菅おろし」うねり拡大との解釈がついている。興味深いのは、そのすぐ下に「自民 復興予算で攻勢」とある。

行政府、というのは国民からかき集めた税金(と国債)を使う組織だ。補正予算を含め100兆円を超えるお金を政府は毎年使うのだ。ここに利権が発生するのは当然だろう。最近は露骨に政治家が自分の利益誘導を計っているとは思わない。しかし、彼等には彼等を担いだ支持者がいる。支持者の思惑は候補者を通しての自己への公共投資発注等の利益誘導、これが主な動機と考えられる。支持者は当選した政治家に対して、明に暗に利益誘導を要求する。政治家はそれに応えざるを得ない。

菅降ろしは傍目に見苦しい。しかし、やっている連中にしてみれば必死だろう。なぜなら、税金使用の執行機関である政府の長の座が手に入れば、支持者の求める利益配分が出来るからだ。今回の復興予算は10兆を軽く超えるだろうが、それをどのように東北地方にばら撒くか...これは政治家とその支持者にはたまらない魅力があるだろう。

従来の古い自民党の体制の下で公共事業は政治の柱であった。しかし、その為に1000兆円もの国債借金を積み上げ、そのやり方はとうとう行き詰ってしまった。その上、少子高齢化のおかげで国家予算の半分が年金、健康保険等の社会福祉に回さざるを得なくなれば政治家の立ち回る場所は限られてくる。これが自民党から民主党へ政権が移ったマクロな要因だと思う。

しかし、夢よもう一度と考える政治家と、その支持者は死んだわけではない。

勝手にするが良かろう、政治とはそういうものだ。私は自分の事は自分で考える。ただ、私から税金をむしりとって訳のわからない事に使うのだけは御免こうむる。震災復興にお金がかかる。Yesそうだろう。少子高齢化で予算が必要、Yes同意する。しかし、それを執行する政治家が信用出来ない。

私の結論は小さな政府だ。ポピュリズムと揶揄されようが私は反減税、少なくとも増税を言う政治家に一票を投じるつもりは無い。政治が信頼を取り戻さない限り、私は政府そのものを否定する。