小田島隆のコラムを読んでいてオヤッと思った。 こんな文章だ、
東京ディズニーランドの再開を伝えるニュースは、なんだか奇妙だった。...ニュースワイド番組は、一組の若夫婦にスポットを当てることで、ディズニーランド再開の一日をレポートしていた。...「ミッキーぃー! 会いたかったぁあー」と叫ぶ彼女の横顔をアップでおさえた後、カメラは引きの画面で、ミッキーとミニーが力いっぱいに手を振る様子を紹介する。涙ぐむ妻。歓声をあげる子供たち。感動的な絵柄だ。 が、私は、シラけていた。...でも、やっぱり、ダメなものはダメだ。私はついていけなかった。思うに、これは一時的な気分の問題ではない。ああいう規模の災害に遭遇すると、ものの見方の根本のところが変わってしまう。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110421/219538/?P=1
この指摘は当たっている。私自身もあの津波の衝撃的な映像と、それが引いた後の瓦礫の山を見た後に、なにか自分の中で変容した部分がある事に気づく。それを小田島はズバリと指摘している。軽妙なコラム書きだが、とても面白い。
余談だが、小田島の別の文章でこんなのがあって、久しぶりに笑ってしまった。
私が注目しているのは枝野官房長官の話しぶりだ。彼はよくやっていると思う。枝野さんが最初に登場した12日午後6時過ぎの会見を見て、私はこんなメモを取っている。...枝野君は、「大丈夫だ。でも避難しろ」と言っている。・「心配ないけど気をつけてくれ」という意味のことを言わされている。なんと気の毒な。
・官房長官は「詳細は説明できないけど頑張っている」「っていうか、詳細が把握できていないわけだが大丈夫なのはわかっている」「わかっているけど万が一ってこともあるから避難しろ」と言っている。
すごい。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110324/219122/?P=2&ST=spc_henkaku