オースティンの作品をまた読んでみた。「説きふせられて」
この前読んだばかりの「自負と偏見」が名訳で、あっという間に読んでしまったため、こちらの訳を気にしつつ手に取った(アマゾンのレビューを見ても訳に関する注文が多くてね)。読み始めてみると、確かにこの本の訳に慣れるのに時間がかかった。恐らくはだいぶ昔に訳されたのであろうことが容易に想像できるし、特に前半は主人公の出番がかなり少ないため、引き込まれるようには読み進めることができなかった。自分の語彙力も不足しているのも事実だが、海外ものなのに、どう転んでも古き良き日本の姿を思い起こさせるような表現はやはり引っかかるものがある。
とはいえ、決してストーリーが悪いわけではない。むしろ、42才で亡くなったオースティンの最後の作品ということがまず興味深い。非常に落ち着いた主人公(とはいっても28才)が終盤にひとり語る場面は読み応えがある。
この前読んだばかりの「自負と偏見」が名訳で、あっという間に読んでしまったため、こちらの訳を気にしつつ手に取った(アマゾンのレビューを見ても訳に関する注文が多くてね)。読み始めてみると、確かにこの本の訳に慣れるのに時間がかかった。恐らくはだいぶ昔に訳されたのであろうことが容易に想像できるし、特に前半は主人公の出番がかなり少ないため、引き込まれるようには読み進めることができなかった。自分の語彙力も不足しているのも事実だが、海外ものなのに、どう転んでも古き良き日本の姿を思い起こさせるような表現はやはり引っかかるものがある。
とはいえ、決してストーリーが悪いわけではない。むしろ、42才で亡くなったオースティンの最後の作品ということがまず興味深い。非常に落ち着いた主人公(とはいっても28才)が終盤にひとり語る場面は読み応えがある。