戦前がそっくり温存<本澤二郎の「日本の風景」(3224)
<歴史に断絶がなかった日本を象徴する竹田一族>
安倍・自公・日本会議の極右政権でくっきりと見えてきたことの一つは、日本の戦前と戦後が、そっくり温存されている点である。伝授してくれた人物は、宏池会最後のリーダーで、大平正芳の秘蔵っ子で知られる加藤紘一だ。残念ながら筆者は、彼との交流は少なかった。官僚癖の少なかった池田行彦が、宏池会の伝統を守れるリーダーと信じたのだが、無念にも小渕恵三内閣の三役を最後に体調を崩してしまった。
「戦前の国家主義が戦後にも継承されている。欧米の反発を招く」と加藤が明らかにしたのだが、その証拠が靖国神社にあると指摘した。遊就館という神社の歴史館である。見たことがないのだが、加藤はここを覗けば、戦前の歴史と戦後の歴史が継続している、と事情を知らなかった筆者を仰天させた。
彼の一言に覚醒した筆者である。彼はその後に、自宅を右翼に放火されて、貴重な資料を焼かれてしまった。神社神道の怖い点であろう。
そういえば、加藤の恩師の大平も、世田谷の自宅を燃やしている。大平はクリスチャンで、森喜朗や安倍晋三のような神道の「神の国」信者ではなかった。
そんな過去をそっくりと継続してきた一族が、いま話題沸騰のJOC・日本五輪会長の竹田である。
彼の父親は関東軍参謀だったという。それもハルビン731部隊の参謀だったというから、不勉強なジャーナリストを驚かせた。ということは、石井四郎・731部隊長らとともに戦犯に問われることなく、戦後を生き抜いた。驚かされたことは、現JOC会長の父である元関東軍参謀は、戦後にJOC会長を歴任していた。
これは戦後民主主義を尊重する多くの国民にとって、頭を割られたような衝撃である。戦争犯罪容疑で巣鴨拘置所に拘束されたが、無事に逃れた岸信介や児玉誉士夫らより軽かった。というよりも、無傷のまま戦後を生き抜いた竹田の父親の存在にあきれるばかりだ。
今回の五輪買収事件が発覚しなければ、父親の正体を知る機会はなかった。東京五輪買収疑惑を捜査しているフランス司法当局に、多くの国民は感謝感激であろう。
この一事をもってしても、日本とは過去と断絶しているドイツとの落差は決定的である。中国とドイツの友好関係も理解できる。
<反省・謝罪のない神社神道と同じ竹田一族>
戦前を引きずる人間や組織・団体の特徴は、しっかりとした反省をしていない。したがって謝罪もしていない。
国家神道を継承する神社本庁もすごい宗教団体である。その政治・宗教力で、日本国の代表である首相を靖国神社のみならず、最近では伊勢神宮にも
参拝させて、公然と憲法第二十条違反をしている。そして驚くべきは、この憲法違反に法律家・司法が沈黙している。
反国家的行為は、内乱罪に相当しようか。
神社神道は竹田一族レベルか、もっと悪質である。歴史の反省はおろか、侵略戦争を正当化している。言論と議会の腐敗が背景にある。
<自民党と下駄の歯・公明党も歴史を直視していない悪党>
歴史を直視すれば、反省と謝罪へとつながる。そうしてこそ、隣国との友好を構築名前は同じだが、中身は異質である。
その自民党に下駄の歯となって付着している現在の公明党も、歴史を直視できないか違憲政党に変質してしまっている。池田大作氏が「民衆の味方」と規定して発足した公明党とは、全く異なっている。
両党とも戦前を引きずって、そのための改憲に突き進んでいる。
ローレンス・ブリットのファシズム研究を知ったばかりだが、彼のファシズムの過程は、ヒトラーのワイマール体制を崩壊させた手口とそっくりなのだ。
<復活した財閥も戦前を継承、改憲軍拡へと突き進んでいる>
この世はカネ次第という。その金は財閥が握っている。過去を正当化する神道と自公を背後で操っているのが財閥である。
戦後復活した財閥だが、学校の教科書にも「財閥」の文字がない。反省と謝罪をしたくないためであろう。これに誤魔化されている隣国の学者も少なくない。
自公の改憲軍拡による莫大なおこぼれは、むろん、財閥へと流れるだろう。平和産業を放棄する姿勢は、アメリカの軍需産業をまねている。
戦前がそっくり温存された竹田一族、はたまた戦前を継承している神道、安倍・自民党と巨大財閥が、戦後の日本を駆逐しようとしている2019年である。
油断大敵などと鷹揚に構えている時期ではない。
2019年1月24日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
追記 北京の春は近い。都心の小さな公園に植わってるコブシの蕾が、大分うす緑の変わっている。柳の地上に向かって垂れ下がっている細い枝が、黄色くなっている。人々の大移動が始まっているらしい。もっぱらバス利用だが、安くて便利な乗り物である。お年寄りは無料なので、よく利用している。彼らは、若者に負けないでスマホを駆使して、車内もにぎやかだ。14億人の中国は、何処をつついても堂々としている。
現在困っていることは、使用しているライブドアのブログの使用変更で、思うように扱えない点である。元に戻せ!
竹田恒和の父親は731部隊の参謀 竹田宮恒徳
http://www.asyura2.com/19/senkyo256/msg/331.html
投稿者 良寛 日時 2019 年 1 月 16 日 18:20:38: Vgi3QvtUnz6pE l8eKsA
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竹田恒和氏の父親は、中国で人体実験を行っていた731部隊の関東軍参謀の竹田宮恒徳(偽名で帰国し宮田と名乗る)。戦後、戦犯に問われることなくJOC会長になる。 昭和天皇の従兄弟にあたるが、アベシンゾーを支持する日本会議とは、こんな鬼畜ばかりのカルト集団だ。息子はご存知ネトウヨの竹田恒泰。オリンピックは彼らカルトが主導している。忘れてはならない。
「21世紀の戦争論 昭和史から考える」より
コメント
1. 2019年1月16日 18:30:00 : UPaJl6yzxQ : Sabv9K00ubk[123] 報告
▲△▽▼
●731部隊参謀の竹田宮恒徳1964五輪JOC会長
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/2c4167cec36865ccdfa3a2154b6b7dbc
●日本の事実上の植民地である満州で悪逆非道な人体実験を行っていた731部隊が属していた関東軍の参謀は、昭和天皇の従兄弟にあたる竹田宮恒徳
http://ab5730.blog.fc2.com/blog-entry-2126.html
●竹田恒和の父親は中国で組織的な財宝略奪を指揮した人物
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201901140000/
<歴史に断絶がなかった日本を象徴する竹田一族>
安倍・自公・日本会議の極右政権でくっきりと見えてきたことの一つは、日本の戦前と戦後が、そっくり温存されている点である。伝授してくれた人物は、宏池会最後のリーダーで、大平正芳の秘蔵っ子で知られる加藤紘一だ。残念ながら筆者は、彼との交流は少なかった。官僚癖の少なかった池田行彦が、宏池会の伝統を守れるリーダーと信じたのだが、無念にも小渕恵三内閣の三役を最後に体調を崩してしまった。
「戦前の国家主義が戦後にも継承されている。欧米の反発を招く」と加藤が明らかにしたのだが、その証拠が靖国神社にあると指摘した。遊就館という神社の歴史館である。見たことがないのだが、加藤はここを覗けば、戦前の歴史と戦後の歴史が継続している、と事情を知らなかった筆者を仰天させた。
彼の一言に覚醒した筆者である。彼はその後に、自宅を右翼に放火されて、貴重な資料を焼かれてしまった。神社神道の怖い点であろう。
そういえば、加藤の恩師の大平も、世田谷の自宅を燃やしている。大平はクリスチャンで、森喜朗や安倍晋三のような神道の「神の国」信者ではなかった。
そんな過去をそっくりと継続してきた一族が、いま話題沸騰のJOC・日本五輪会長の竹田である。
彼の父親は関東軍参謀だったという。それもハルビン731部隊の参謀だったというから、不勉強なジャーナリストを驚かせた。ということは、石井四郎・731部隊長らとともに戦犯に問われることなく、戦後を生き抜いた。驚かされたことは、現JOC会長の父である元関東軍参謀は、戦後にJOC会長を歴任していた。
これは戦後民主主義を尊重する多くの国民にとって、頭を割られたような衝撃である。戦争犯罪容疑で巣鴨拘置所に拘束されたが、無事に逃れた岸信介や児玉誉士夫らより軽かった。というよりも、無傷のまま戦後を生き抜いた竹田の父親の存在にあきれるばかりだ。
今回の五輪買収事件が発覚しなければ、父親の正体を知る機会はなかった。東京五輪買収疑惑を捜査しているフランス司法当局に、多くの国民は感謝感激であろう。
この一事をもってしても、日本とは過去と断絶しているドイツとの落差は決定的である。中国とドイツの友好関係も理解できる。
<反省・謝罪のない神社神道と同じ竹田一族>
戦前を引きずる人間や組織・団体の特徴は、しっかりとした反省をしていない。したがって謝罪もしていない。
国家神道を継承する神社本庁もすごい宗教団体である。その政治・宗教力で、日本国の代表である首相を靖国神社のみならず、最近では伊勢神宮にも
参拝させて、公然と憲法第二十条違反をしている。そして驚くべきは、この憲法違反に法律家・司法が沈黙している。
反国家的行為は、内乱罪に相当しようか。
神社神道は竹田一族レベルか、もっと悪質である。歴史の反省はおろか、侵略戦争を正当化している。言論と議会の腐敗が背景にある。
<自民党と下駄の歯・公明党も歴史を直視していない悪党>
歴史を直視すれば、反省と謝罪へとつながる。そうしてこそ、隣国との友好を構築名前は同じだが、中身は異質である。
その自民党に下駄の歯となって付着している現在の公明党も、歴史を直視できないか違憲政党に変質してしまっている。池田大作氏が「民衆の味方」と規定して発足した公明党とは、全く異なっている。
両党とも戦前を引きずって、そのための改憲に突き進んでいる。
ローレンス・ブリットのファシズム研究を知ったばかりだが、彼のファシズムの過程は、ヒトラーのワイマール体制を崩壊させた手口とそっくりなのだ。
<復活した財閥も戦前を継承、改憲軍拡へと突き進んでいる>
この世はカネ次第という。その金は財閥が握っている。過去を正当化する神道と自公を背後で操っているのが財閥である。
戦後復活した財閥だが、学校の教科書にも「財閥」の文字がない。反省と謝罪をしたくないためであろう。これに誤魔化されている隣国の学者も少なくない。
自公の改憲軍拡による莫大なおこぼれは、むろん、財閥へと流れるだろう。平和産業を放棄する姿勢は、アメリカの軍需産業をまねている。
戦前がそっくり温存された竹田一族、はたまた戦前を継承している神道、安倍・自民党と巨大財閥が、戦後の日本を駆逐しようとしている2019年である。
油断大敵などと鷹揚に構えている時期ではない。
2019年1月24日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
追記 北京の春は近い。都心の小さな公園に植わってるコブシの蕾が、大分うす緑の変わっている。柳の地上に向かって垂れ下がっている細い枝が、黄色くなっている。人々の大移動が始まっているらしい。もっぱらバス利用だが、安くて便利な乗り物である。お年寄りは無料なので、よく利用している。彼らは、若者に負けないでスマホを駆使して、車内もにぎやかだ。14億人の中国は、何処をつついても堂々としている。
現在困っていることは、使用しているライブドアのブログの使用変更で、思うように扱えない点である。元に戻せ!
竹田恒和の父親は731部隊の参謀 竹田宮恒徳
http://www.asyura2.com/19/senkyo256/msg/331.html
投稿者 良寛 日時 2019 年 1 月 16 日 18:20:38: Vgi3QvtUnz6pE l8eKsA
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竹田恒和氏の父親は、中国で人体実験を行っていた731部隊の関東軍参謀の竹田宮恒徳(偽名で帰国し宮田と名乗る)。戦後、戦犯に問われることなくJOC会長になる。 昭和天皇の従兄弟にあたるが、アベシンゾーを支持する日本会議とは、こんな鬼畜ばかりのカルト集団だ。息子はご存知ネトウヨの竹田恒泰。オリンピックは彼らカルトが主導している。忘れてはならない。
「21世紀の戦争論 昭和史から考える」より
コメント
1. 2019年1月16日 18:30:00 : UPaJl6yzxQ : Sabv9K00ubk[123] 報告
▲△▽▼
●731部隊参謀の竹田宮恒徳1964五輪JOC会長
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/2c4167cec36865ccdfa3a2154b6b7dbc
●日本の事実上の植民地である満州で悪逆非道な人体実験を行っていた731部隊が属していた関東軍の参謀は、昭和天皇の従兄弟にあたる竹田宮恒徳
http://ab5730.blog.fc2.com/blog-entry-2126.html
●竹田恒和の父親は中国で組織的な財宝略奪を指揮した人物
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201901140000/