北海道の開拓農家にはたいがい
これでもかというくらい果樹が植えてある
ぼくの生家の前後にも桜桃と胡桃が
生まれた時からすでに威風堂々の大木だった
ただぼくの家には葡萄棚がなかった
誰にも言ったことないのにぼくの葡萄好きは有名で
いつも友達の誘い文句は
「好きなだけ葡萄食べていいから遊びにこいよ」
ある日初恋の君が
威勢よく葡萄の種を青空へと吐き出してるのを見てると
君が振り返って聞いた
「あんたって好きな娘いるの?」
「うん」
「同じクラス?」
「うん」
とても君だとは
恥ずかしくて言えなかった
ドキドキして葡萄を一粒口に入れる
果肉を噛み砕いて種だけを掌に吐き出すと
まるで大人になったような気持ち
ほろ酸っぱい初恋の味がした
■残虐シーンが多いが怪優と音楽と辛辣な文明批判が楽しめる09年米国映画。音楽デヴィッド・モリッツ ボブ・モリ
監督グレゴリー・ダーク脚本ロバート・D・クライン !米国の悪夢か悪夢の中の米国か・・侵略戦争連発で狂人大発生の米国らしい詩的映画ーhttp://gyao.yahoo.co.jp/player/09430/v00023/v0000000000000000013/?list_id=391976