先端技術とその周辺

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米GM、Li電池発火で、EVの生産停止

2021年09月22日 10時54分06秒 | 日記
 

ロイターによると、 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は16日、電気自動車(EV)「シボレー・ボルト」に搭載されたバッテリーで発火事故が発生しリコール(無償の回収・修理)を実施した問題を受け、ミシガン州の組立工場の操業停止を少なくとも10月15日まで延長すると発表した。

また、半導体不足も続いているため、北米の他の6工場でも減産すると発表した。GMは発火問題が解決するまでシボレー・ボルトの生産および販売を再開しないとした。GMは16日、12件の発火事故と3人の負傷者が報告されていると明らかにした。

日経も、2021年4月17日夜、米国テキサス州ヒューストン北部で米Tesla(テスラ)のEV「モデルS」が木に衝突して炎上し、2人が死亡したと報じている。21年8月14日にはドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)のEV「ID.3」がオランダで充電後に発火*2。米GMの「Bolt EV」も充電中に電池から発火した事例が複数あり、GMは3回にわたってリコール(回収・無償修理)を発表した。

 

依然として、Li電池は不安定で、電解液をセル状に細分化してはいるが、発火しやすいという傾向は改善されていない。トヨタが、Li電池は採用してはいるが、主力のHV機種はニッケル水素電池にしているし、賢い選択であろう。