ロイターが、独自動車大手、水素燃料とEVに「二股」の思惑という解説記事を出しているが、EVが普及するかなというこの段階になって、Li電池火災が、BMW, GM, TeslaのEV車で頻発し、Li電池を置き換えるものがなく、EV車に疑問符が付きつけられ、再度、水素エンジン車や水素燃料車が浮上していると解説している。Li電池の電解液の固体化で安定性を高めるというのは、中国のCALTとかが実用化したというニュースが出ていたが、これを世界中でシェアーするとかは?
●BMWは多目的スポーツ車(SUV)「X5」をベースに水素燃料電池車(FCV)「iX5ハイドロジェン」の試作車を開発したが、このプロジェクトにはドイツ政府が資金を一部拠出している。
同社の水素部門を率いるユルゲン・グルドナー副社長は、ロイターの取材に対し、22年に100台近くの試作車を製造する方針だと明かした。「(水素)技術を後押しするのが政治であろうが、需要であろうが、製品は準備する」──。専門チームが、すでに次世代車の開発に取り組んでいるという。
開発は「到達直前の段階にあり、今後10年間で技術開発上の重要な進展があると確信している」と強調した。
●独フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディによると、VWグループ全体で水素燃料電池を研究する100人強の専門家チームを編成、試作車を数台製作したという。
●ダイムラーのトラック部門、ボルボ・トラックや現代など世界の大手トラックメーカーは水素を有望視している。長距離を走る商用車にとって、バッテリーは重量が重過ぎるためだ。
日本では、多くがFHVを開発していたが、今ではトヨタのみ。ただ、世界のFHVに対する風向きが変わったので、大型車両、例えばトラックとかバスで実用化が一気に進むかも。そして、Li電池以外の電池開発が進まなければ、すべて水素燃料自動車ということもありうるかも。
電池自動車のもう一つの課題である、充電時間がかかるというのは、中国をはじめ、日本でも、EV車の電池交換技術が進展しているので、軽量・大容量の電池開発が此処に来てのしかかってきたということか?
日経XTechの記事によると、
アンプルは、充電時間のロスや充電設備の投資費用を軽減することを目的に、14年創業した。それから約7年間、「ステルス」状態で活動し、表舞台に登場したのは21年からである。同年1月にウーバーが発表したEVの利用推進におけるパートナー企業として公式ブログで発表した。同ブログによれば、同月からサンフランシスコで、アンプルの電池交換システムに対応したEVをウーバーの運転手がレンタルできるようにしたという。