先端技術とその周辺

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拗れに拗れる東芝の半導体部門売却

2017年09月21日 03時08分19秒 | 日記

新聞やTV報道によると、東芝は半導体部門を米系投資ファンドのベイン・キャピタルと韓国半導体SKハイニックス産業革新機構と日本政策銀行の日米韓連合に売却決定と言う事であったが、此処に来て。新たな売却先が出てきたというニュースが流れている。

売却先としては3グループになっている模様。

1.東芝の長年のパートナーであるWesternDigital。他グループへの売却に反対していて、他グループへの売却差し止めを国際仲裁裁判所に申請。これも最近引込めたと言うニュースもある。

2.ベイン・キャピタルと韓国半導体SKハイニックス産業革新機構と日本政策銀行の「日米韓」のグループ。

3.新規に米系ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、日本政策投銀行と産業革新機構のグループが新「日米連合」。

投資ファンドに従事している知人にういわせると、ベイン・キャピタルはボストンに本社があり、産業育成では評判も悪くはないと言う事だが、コールバーグ・クラビス・ロバーツはニューヨークに本社があり企業買収専門で禿鷹キャピタルと言っていた。

 売却が拗れているのは、東芝と長年の付き合いのあるWesternDigitalがうまく行ってないのだろうと思う。日本の大企業の幹部は外国の企業と付き合うのが下手な人が多い。日本の大企業の幹部は、自社の製品の高機能性や高品質でガンガン売れていて、侃々諤々の売り込みをしなくてもよいから、であろう海外の企業と切磋琢磨する議論をして来なかったからこういう結果になったのだろう。日本全体でグローバル人を育成する必要があろのではなかろうか! 

第3のグループに売却するのではなかろうか? 1976年に創設され、そう言う評価をされる経営を半世紀近くやって来たキャピトルであるから、うまく纏めてしまうのではないかと言うだけの判断でしかないが。


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