【1月29日 AFP】(更新)米国のマシュー・ウィテカー米司法長官代行は28日、2016年米大統領選挙でのドナルド・トランプ陣営とロシアの共謀疑惑をめぐるロバート・モラー特別検察官の捜査は「完了に近づいている」と述べた。

 ウィテカー長官代行は記者団に対し、「捜査について十分な説明を受けており、捜査を指揮するモラー特別検察官が最終報告書を提出するのを楽しみに待っている」と話し、近日中に報告書を受け取ることに期待感を示した。

トランプ大統領が司法長官候補に指名し、上院の承認を待っているウィリアム・バー(William Barr)氏が司法長官に就任しない限り、モラー特別検察官はウィテカー司法長官代行に報告書を提出する。

 元連邦捜査局(FBI)長官のモラー氏は2017年5月、ロッド・ローゼンスタイン司法副長官から2016年米大統領選挙へのロシア介入疑惑の特別捜査官に任命された。モラー氏率いる捜査チームは、これまでに34人を起訴したが、トランプ陣営とロシア政府の明白な共謀に関与したとされた人はいない。

 これまでトランプ陣営の選対本部長を務めたポール・マナフォート被告、元顧問弁護士マイケル・コーエン被告、元大統領補佐官(国家安全保障担当)のマイケル・フリン被告ら元側近6人が罪を認めている(ロシアの大統領選挙に共謀したという罪ではなく、偽証証言党の強要? そうでないと前の文書と矛盾する)。

 25日には、共和党のロビイストでトランプ大統領の顧問を長らく務め、議会での虚偽証言や証人への不当干渉を行ったとして起訴されたロジャー・ストーン被告(66)がフロリダ州の自宅で逮捕された。(c)AFP