北朝鮮の衛星写真を分析する複数の米シンクタンクや韓国情報当局は5日、北朝鮮北西部・東倉里の「西海(ソヘ)衛星発射場」ミサイル発射場で、解体を約束した施設を復旧する動きが見られると明らかにした。
西海発射場の衛星写真は、ヴェトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が決裂した2日後の3月2日に撮影されたもの。いったん撤去されたミサイル発射台の復旧が急速に進んでいる様子が見られるという。
米拠点の北朝鮮分析サイト38ノースによると、建物復旧作業はが2月16日から3月2日の間のいずれかの時点で始まったようだという。
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昨年6月のシンガポール会談以降、米朝が朝鮮半島の非核化について協議していた昨年7月には発射上の解体が衛星写真で明らかになったと言われた。
西海発射場は2012年以来、北朝鮮の主要ミサイル発射場として使われてきた。東倉里には、衛星発射やエンジン試験の施設がある。
ただし、東倉里で弾道ミサイルの実験は行われていない。米本土を射程圏内に含める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発には、アメリカが強く反発している。
弾道ミサイル開発施設かどうかの違いは重要だと、38ノースのジェニー・タウン編集局長はBBCに話した。
「北朝鮮はおそらく、施設再建をミサイル開発計画の一部とはとらえず、平和的な宇宙開発事業の一部だと位置づけるだろう。これまでも繰り返してきた主張だ」とタウン氏は言い、「施設再建は、アメリカとの交渉プロセスへの信頼が後退したことを示していると思われる」と指摘した
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