最終章だけど、、、

日記や趣味を書く

サラダ記念日は7月6日

2020-06-08 22:06:45 | 日記
そして昨日は6月7日でした。
7月6日になると、きっと、少なからずサラダ記念日が話題の一つになるような気がして、
気が早いですが、今日はちょっとこの手の話題を。

ご存知 俵万智さんのあの短歌、
〈『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日〉
斬新な切り口でした。
いろいろ物議をかもしだした作品であり、俵万智ワールドでもあります。
私自身は、短歌、俳句、など韻文の世界はまるで縁がなくしたがって、知識も感性
ももちあわせていません。
好きかどうかだけです。分かりやすくて、好きです。

さりげなく家族のことは省かれて語られてゆく君の一日
ブーゲンビリアのブラウスを着て会いにゆく花束のように抱かれてみたく
「愛は勝つ」と歌う青年 愛と愛が戦うときはどうなるのだろう
何層もあなたの愛に包まれてアップルパイのリンゴになろう
「今いちばん行きたいところを言ってごらん」行きたいところはあなたのところ


等々好きな句はいくつでも挙げられます
朝日新聞の日曜版に、恩師佐佐木幸綱先生と同じ紙面で、日曜歌壇?の選者として、これまた個性的なストレートな一般人の投句の批評をされている視点も面白かった。

コロナとは無関係にコロナのコの字の気配もないころから、世界一短い詩という日本文学の極みの世界にあんまり関心がなくなって、俵万智さんのことを思い出すことも少なくなっていた。

暑かった今日、夕刻に、かつてデパートだった建物の1階のコーナーに当市では老舗のコーヒー店があるのを見つけ、ちょっと入ってみました。
私は紅茶党、だけど、食後などには、エスプレッソを楽しむくらいに大人に?なってきたつもりです。
ホイップした生クリームも入れるから決して大人でもありませんけれども。
その重厚仕様の喫茶コーナーは、どうやらコーヒーのみらしかった。
よく見ると、アイスコーヒーとコーヒーフロートもあったので、やや迷い、アイスコーヒーに決定。
ただし、ベイクドチーズケーキも忘れずに注文しました。アイスコーヒーにガムシロップを入れようが、ミルクを入れようが、私には苦いのは心得ていましたから。

お店自慢の唯一スイーツのチーズケーキは小さくて味も軽めでちょうどよかった。
アイスコーヒー、歩いてそこまでたどりついた身としてはおいしかったものの、やはり苦い。そして、つらつら思い出す人がいた。
夏はもとより、冬でもいつでもコーヒーはアイスを頼む人がいる。
ごくまれに時間を共有できたお決まりの喫茶店で、私はおつきあいにコーヒーを頼んだ記憶がありません。コーヒー専門店なのに、わきまえず、紅茶を頼んでいたかもしれません。
次に会えるのはいつのこと?
もしかしたら、会いたい、話したい、思いのたけを、と心ばかりは膨れていくけれど、現実は、そう容易に会えないのかもしれません。

ブーゲンビリアのブラウスを着て会いにゆく花束のように抱かれてみたく
この句をもう一度、載せましょう。私は自分で言うのも変ですが、とっても貞淑な家庭人です。
だからこそ、なぜか心の中は、無限に、想像が膨らむのかもしれません。

ブーゲンビリアは紙でできた花のように、飾りもの感があった、現物を木に咲くのを見たのは、宮崎?神戸?シンガポール?確かにこの目でしかと見ました。



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16 コメント

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万智さんもブーゲンビリアも好きです (madonna)
2020-06-09 12:20:41
おはようと言っているうちに、あと8分でコンニチワです。8時に起床して朝ドラをみて、ゴチャゴチャしていたらもうお昼。
あ、これで万智風の短歌が書けそう。
「サラダ記念日」が出てきたときには驚きました。なんて斬新なんだろう、って。それでいて読者の心に訴えるものがある。
最近の朝日歌壇で選ばれる短歌も万智風のが多いですが、私は気に入りません。川柳と変りない気がして。
万智さんのは短歌の基礎がしっかりしている上で詠まれているので、心に響くのですが。
・・・・・・なーんて、偉そうにゴメンナサイ。
私は俳句も歌も詠めませんが。
文字の少ない文学は本当に難しいです。
楽器と同じですね。絃など少ない楽器は難しいと言いますから。

昨日、たまに見る「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていたら富山の南砺市井波が舞台でした。古い街並があって訪れたいとおもいましたが、石川県に近いせいか、言葉も石川弁に似ていました。加賀文化の影響も濃いのでしょうね。
あ、だからぽこさんもお茶やお花などを。

下のお写真は何処かしら?
私がブーゲンビリアを生まれて初めてみたのが、忘れもしない26歳の時。イランの個人のお宅でした。
なんてきれいな花なんだろって、みとれてしまいました。
こちらは1年中、外に出していても咲くので、鉢植えを買いたいと思いつつ、まだ実行していません。
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俵万智さんとは (すらいむらいだー)
2020-06-09 13:11:39
同世代。ですね。
私等の上の世代からは、何を考えているのか良く分からない。。てんで、新人類、なんて呼ばれ方をしておりました。
さらだ記念日。当時、一大ブームでしたよねぇ・・・
寅さんとコラボ?して、寅二郎サラダ記念日、なんて寅さん映画も出来ましたね。
まぁ・・成功したか?はびみょーな感じでしたけどね。

ブーゲンビリアは沖縄で見ました。
ハイビスカス、デイゴ、ガジュマルの木。
高校3年間は沖縄で過ごしました。
当時、まだ守礼の門は再建されておらず、いつか見たいな。と思っていたら、まさかの消失!。。ああ。残念!
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今更、サラダ記念日・・・ (ぽこ)
2020-06-09 14:01:36
マドンナさん、マドンナさんのお声を聴いているかのような、闊達なコメントを嬉しく一気に読みました。

そうですか、やっぱり嬉しいな♬
マドンナさんも万智さんもブーゲンビリアもお好きとは。
川柳もどきではない、歌のこころが分かっての万智短歌、というところ、思わずパチパチ👏です。
同感することしきり。。。

26歳でイランのどこかのお宅で、ブーゲンビリアとの邂逅があったマドンナさんもドラマティック過ぎます。
息を飲むような美しさだったのでしょうね!
よく乾いた空気のところの土壌に合うような気がします。

それと180度は違う昨夜の南砺市井波からの家族に乾杯、実は、夕食準備に立ったニュースの直後に番組のタイトルソングと紹介があり、、、
録画して、それも忘れていましたが。
マドンナさんのコメントから、今、再生してみました。
放映どおり、木彫と瑞泉寺、井波別院など由緒正しきお寺を守る静かな落ち着いた小さな町です。
仰るように金沢の流れが濃いところです。南砺市は旧福光町、城端町、そして五箇山へと、歴史的にも地理的にも石川県。加賀藩の方が比重が高いところ。
水がおいしいのも特記すべき点です。
おいしくはないですが、糸巻落雁というお干菓子をお茶時に使いますが、井波産です。

当地からは、クルマで50分くらい、20数キロあるでしょうか。
有料老人ホームに4年余りおりました義母を連れ出して、井波・瑞泉寺の藤の花を見せにその時期に3回は行きました。そういえば、義母亡き後は一度も行っていないのかも。実母が席主になってお寺で500人をもてなしたお茶会の裏方をつとめたのは、四半世紀前です。いろいろ思い起こしました。イランと井波、いがつく三文字という点以外、違い過ぎる地名ですが、こうして自分の時間の中には一瞬同じときを告げることもあるものですね、と詠嘆的(笑)

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同世代とは! (ぽこ)
2020-06-09 14:22:40
スライムライダーさん的には、寅二郎サラダ記念日、だったのでしょうか(笑)
私は概してミーハーの方であり、なんと、万智さんが奉職された神奈川県立橋本高校へまで、その後、ひとりでこっそり行ったことがあるんです。

黒板に文字を書く手を休めればほろりと君を思う数秒


・黒板に文字を書く手を休めればほろりと君を思う数秒
 ・万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて神奈川県立橋本高校

なども有名になりました。
そして万智さんが、この高校にいらしたであろう10年くらい前には、私は時々、横浜線というチョーローカルな単線電車(新横浜~横浜は複線化されていました)で、通学し、途中、乗降客は高校生だけという橋本を確かに通っていたのを思い出し、矢も楯もたまらず、出かけたというわけです。
スライムライダーさんとは10年のタイムラグがあります。
こんなバーサンになってもまだ心は青春、てなところでしょう。
沖縄のブーゲンビリア、と伺い、あらたにどこぞから借用してアップすることを今思いつきました。
ミーハーもそそっかしいのもずっとかわらない私らしさのようです。

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Unknown (なっとう)
2020-06-09 22:53:32
俵万智さん。
ポコさんのブログにしては珍しい・・。意思表示など 全くしないひとかと 思っていました・・・。

『今いちばん行きたいところを・・・』の短歌。ほとんど断捨離した書庫の中に残っていました。【とれたての短歌です】。この文庫本は なぜかページが印字してないのです。本の真ん中あたりに この短歌が浅井慎平さんのフォトとともに見つかりました。なぜかこのページの端が折ってあります。オッサンにも、こんなセンチな時代があったんやね・・・。

・・・でも ホンマは オッサン、昨日の藤井七段の神がかり的な名局に まだ 酔いしれています。彼は、もう 哲学者の域です・・・。


ところで私、未だ時を刻む 腕時計を左腕に巻いてる・・・藤井七段も 実は 今時珍しい アナログの棋士なんです。AIの研究に没頭する棋士の中で珍しい存在です。人間の こころ は まさに 宇宙ですね。。➡意味不明?
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Unknown (Green)
2020-06-10 00:27:39
俵万智さんの「サラダ記念日」、当時、とても話題になりましたね。私はちょうど大学生一年の頃だったか、買って読んだ記憶があります。短歌がこんなに自分の生活に近く感じられたことに驚きを感じたのを覚えています。私も好きな歌がいくつかありましたが・・忘れてしまいました💦 当時はかわいい方だなという印象でしたが、もっと何年かたってから読んだ「チョコレート革命」だったか、とても激しい想いを表現された内容の作品にびっくり~。その後、シングルマザーとしての人生を選ばれることがあったり、知的でかわいい外見とはうらはらに、とても激しい情熱をひめた、かつ、とても芯の強い方なのだなと思うばかりでした。どちらかといえば与謝野晶子の恋敵だった山川登美子に似ているかしらとふと思いました。
私は時々、「選ばなかった別の人生」を想像する時があります。もし、こんなふうに生きてたら、あの時、違う道を選んでいたら、今頃、どうなっていただろう~?とか。ぽこさんの文章を今日読ませてもらってまたそんなことを思いました。
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藤井七段 (ぽこ)
2020-06-10 01:58:04
将棋は基本のルールを知っているだけで、全く無知なので、藤井七段の凄さ、神さまのような勝負のありよう、は理解のすべなく、酔いしれることのできるファンの方々が羨ましいです。礼儀正しく、美しい日本語を落ち着いてお話になる様子に、人間藤井七段のすばらしさをいつも尊敬の念で応援しています。
アナログ・・・というのも頷けるような気がいたしますね。頭の中は、コンピュータを超える緻密な能力なのに、時間も要素のひとつの勝負に愛用の腕時計で挑まれる、藤井七段の世界がそこにあるのですね。
私は、何でも茶化して、自分と向き合うことがなかった・・・感情のコントロールをしてきたつもりでも、ただ向き合おうとしなかったに過ぎないのでしょう。ひからびそうな感情を俵万智さんのうたが、霧吹きで一吹きしてくれた、一瞬だけであっても湿っぽさもいいのでは?

ねじ式の腕時計を使っている人もそういないように思います。30年壊れずに毎日はめております。余談でした。
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山川登美子さん (ぽこ)
2020-06-10 02:09:08
greenさん
何にでも造詣が深くていらっしゃるのですね。
私は、俵万智さんの短歌が口語調なので、何とか読めるし、共感したり、好きになったりもしました。
それ以外の歌人と言えば、正岡子規さん、これもわかりやすさ?リアリズム?のおかげで、時代を超えて読解できたといえるかもしれません。
与謝野晶子さん、山川登美子さんと、お二方のうたもろくろく知らず、その生きざまも朧気ながらしか知らない浅学です。俵万智さんは今という時代ですから、取沙汰されることもそれほどでもなかったのかもしれませんが、かの女流歌人たちの時代は大変だったのは想像するも容易です。
私はちょっとしたはずみで、心の旅を一瞬したのでしょう。greenさんが真摯に受け止めてくださって、嬉しくもあり、恥ずかしくもあり、でした。
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二度目のコメント失礼します。 (Green)
2020-06-10 14:06:19
私は短歌とか全然わかっていないのですけれど・・・長年親しくしている短歌の先生をされている方がいます。その方が個人で与謝野鉄幹・晶子夫妻の研究をされているため、時々お話を聴いたりしていました。・・で、3年前に引っ越してきた小浜市、ここは山川登美子の生家があり(小浜藩の武士の娘だったそうです)、生家跡がいま資料館になっています。ここで資料を集めて三重のその研究者の方に送ってさしあげたことがありました。(*^-^*) その際に資料館の展示をみて知ったのですが、山川登美子も非常に多くの恋の歌を遺しているんです。武士の娘という境遇や、三角関係やら・・でやりどころのない熱い想いを心のうちに秘めた作品が結構ありました。
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グリーンさんの言葉 (なっとう)
2020-06-10 22:38:51
【選ばなかった 別の人生】・・・。

あまりに深いことばです。
残念ながら、私には このコメントに 何かを書き連ねる能力がありません・・・。
でも、すごく心に残りました。

管理者のポコさんや ここに集ってくださってる
皆様のコメントを聞きたいです。
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