春本番を飛び越え一気に夏になったような陽気でございます。
朝から、梨畑との結界に何も無いところ(約二メートルの間)に、ひとり生えのアオキや、不明の樹の10センチから、30センチほどの幼木8本ほど、他から抜いてきて、一列に植えました。
無事について成長がはやければ、やがて垣根の役になることでしょう。
お天気がよろしかったので、三日ほどかけて家の周りや、庭のなかの草をひきました。
春の土は軟らかく、造作もなく草を引き抜きました。
葉や、芽だけでは、何の花か、木か分からないのはそっと残したのでございます。
草の中に、葉の形が違うのを見つけ、そのままにして置きましたら何と紫の花が出てスミレでありました。今年は百合の芽があちこちにでて、これも百合の花がふんだんに咲くことでごいざいましょう。
アオキの木の下に、アオキの樹の苗が何本も出て、結界のあたりに移し変えました。
常緑樹の木の、ひとり生えも移してゆくゆくは垣根の役を果すものと期待しています。
三年前、小さなひとり生えの木を、植木鉢に移したのは「武蔵野の雑木林」として元気に育っています。
その中の落葉樹は、冬に葉を落とし、この春うす緑の芽を吹いて参りました。
常緑樹の方は、一人前の樹の態をなして鉢の中の主木でございます。
この小さな地球の中に水を撒くと、虹が現れ、トカゲが身をくねらせ躍り出ます。
虫たちも、ミツバチも我が世の春を謳歌して、雲雀は高く高く舞い上がり囀りと羽の動きは大変なものです。この飛翔体には、雀どもは我関せずと、ちゅんちゅんとおしゃべりに余念がありません。
タンポポの草はらには、ツグミの一群が餌をもとめて散らばっています。
私の小さな地球は、今日も ことも無く陽を浴びています。
日脚が伸びたという物の、はや西からの太陽が家々の影を長く落としてきました。
こんな一日で贅沢な暮らしです。