喜如嘉に生かされ 芭蕉布に生きる「喜如嘉の芭蕉布 平良敏子展」(同実行委員会主催)が、京都展(八月二十九日~九月一日、京都産業会館)と東京展(九月二十三日~三十日、東京銀座の時事通信ホール)で開かれる。(入場無料)
喜如嘉の芭蕉布は、1974年に重要無形文化財に指定され、また、平良敏子さんも2002に人間国宝に認定された。
喜如嘉の地に生を受け八十八年、その土地でひたむきに芭蕉布に生きる平良敏子さん。その生の軌跡はまた、「喜如嘉の芭蕉布」が世に広く知られていく足跡そのものであった。
今回の展覧会は米寿(トーカチ)を迎えても、なお尽きぬ芭蕉布への想いと創作活動の集大成として開かれるもので、芭蕉布の着尺約五十点帯約百四十点が出品される。
なお、東京展の期間中、毎日午後2時から「平良敏子お話の会」が催される。
(当記事は、「染織文庫」八月十日号より転載)
同時開催・琉球染織工芸展
琉球紅型・久米島紬・琉球絣・読谷山花織・首里織物・宮古上布・八重山上布・与那国花織など出展
土地土地の繊維と織物が存在したようですが、今は手間を避けて、もう博物館ぐらいしか残ってないでしょうか。
愛犬モナは、昨年九月三日、天国へ行きました。15歳でした。
さて、芭蕉布と、人間国宝平良敏子さんについては、後日記事に致しますが、平良敏子さんは、あの女子挺身隊として、倉敷で終戦を迎えられ、戦後の荒廃したふるさと喜如嘉に戻って芭蕉布再興にかけてこられ今日に至っています。
芭蕉布の他にも、同展は沖縄の染織品が数多く見られることでしょう。関西の方は京都展にお出かけください。