『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

負けちゃならない、強くなれ!

2006年04月20日 02時57分58秒 | 日々の出来事
かぁちゃんと、桜吹雪の中を歩いて散歩に行ったのが三日前。
桜の季節も終わりかと、しみじみ見上げながらうす桃色の毛氈を踏んだ。風に舞う花弁を美しいと思わない人なんていないよなぁ・・・子供達が花弁を手で受け止めようとしてはしゃいでいるのも、毎年繰り返される風景だ。

けれど、かぁちゃんは無反応。木蓮が今にも弾けそうに膨らんでいるのを隣できゃぁきゃぁ言いながら話しかけても、ちらりと私を見て口許に笑みを浮かべる間もない・・・また無視かよ~。

いつの間にかあちらこちらの花壇にはチューリップが咲いている。
様々な春の花達が見事に花盛りだ。以前のかぁちゃんなら花を求めて歩き回っていただろうなぁ。そう思ったらだんだん腹が立ってきて、紫色が一際華やぐビオラの植え込みの側に連れて行き「紫だよ~、ほれほれ紫の花、好きでしょう!」と押し付けがましく言うと、やっと「うふふっ」と笑って花に目の焦点を合わせた。

桜も今年はもう終わりだと思っていたのに、夜、コンビニに出かけると、緑の葉をつけ始めているものの、花はまだたくさん残っていて暗闇に淡い光を放っているように見えた。おおお!思いがけない夜桜見物!

黄砂混じりの強風にも、春の嵐にも、強い長雨にも散らずにいる花が多かったようだ。散り際のはかなさに目を奪われて華奢な木だと思っていたけれど、案外桜って強い木なのかもしれない。散るも散らぬも己の一生を見極めているようだ。


夢を持って、計画を立てて生きたいけれど、そんなものは全く当てにはならない。現実は計算外の事をこれでもかと突きつける。
かぁちゃんとぺこちゃんの為に、しばらくの間わざと目を反らせていたいくつかの問題が、ここの所直視せざるを得なくなって来ている。・・・鎧兜に心を固め、いや、それでは重過ぎる。・・・強化服(高速エスパーか!?)を心に纏いちょいと覚悟しなけりゃいけなくなりそうだ。・・・流れのままと見せかけて、その実流れに逆らっていける程、私も強くならなけりゃ。それで散っても後悔しないように。

あかんたれの私でも、強くあらねばと堅く誓う。まずは一つ目。
おい、息子よ、母は歌う!♪そ~して、い~っしょに~、た・た・か~おう~♪


その前に・・・ぺこちゃん、早くデイに行かなくっちゃ。休み癖がついてはだんだん生活のリズムが狂ってしまうよ・・・と、きつく言えるように強くなる事も必要だと思うのだった。
コメント
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