『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

その、事の顛末

2010年12月12日 03時11分27秒 | 日々の出来事
私がものの1分と思っていた時間は、実際には20分くらいだったようで、
ぴぃとろんが言うには・・・
「おばちゃん、何か変やでぇ?」
「おねぇ、何かおかしいでぇ?」と私を見て思っていたらしいのだが
急に返事をしなくなったと思ったら、見る見る色が白くなってきて冷汗をかき始め
ずりっと体がずれていったらしい。

で、ドリンクはやはり“ゆずはちみつサワー”というチューハイだったらしく
・・・なんぼなんでも、ややこしいがな

店のあった場所と言うのは、この界隈では有名な大病院のすぐ傍で
「何かあったら大変なので、すぐに行ってください。」と、言われたらしいのだが
それに対して、ぴぃが言うには・・・
「けど・・・運べませ~ん。」と応えたそうな・・・

お・・・重くて悪かったな!!

んで、救急車を呼ばれたらしいのだが
目を開けるとすぐに、救急車が止まって、救急隊員の人が店に入って来て
めちゃくちゃ焦ったのは私の方で、
「すみません。大丈夫ですから!」を連発したのだけれど
「とりあえず中へ」とお招きくださったので、歩いて救急車の中にお邪魔したのだ。
・・・けんど、恥ずかしいやら情けないやら・・・

血圧計ったり、体温計渡されたり、かくかくしかじかと説明させられたり
でも、その時はまだ、そのまま帰るつもり十分で、一刻も早く外に出たかったので
「どうされますか?点滴で血液中のアルコールを薄めると回復も早いですが。」
とかなんとか言われて「帰ります。」と応えようとしたところで
あり?声が出ない・・・あり?耳が聞こえない・・・あり?目の前まっくらくら。

・・・・・・・かくして私は救急車の細っこいベッドに寝かされて
・・・・・・・あろう事かストレッチャーに乗せられたまま病院のベッドへ・・・・。

なんや、先生が色々話しかけてきはるんやけど、
もそっと大きい声で話してもらわれへんやろかぁ・・・

看護師さんの「胸の音聞かせてもらいます。」と遠くにその声を聞きながら
「胸でも腹でも頭でも、何の音でも聞いてやぁ。」と言いたいけど声にはならず
服をめくってお腹を見た途端「ええっ?すごっ!!」って・・・何がやねん!!
ぷよぷよ加減に驚いたのかと思ったけれど、どうやら私は全身真っ赤じんましん状態だったらしい。

それからは意識がはっきりして話せたかと思うと突然声が出なくなって目の前が暗くなるの繰り返し。
点滴が終わる頃にようやく自分の体が自分のものになった。

要するに、体がアルコールに拒絶反応を起こしてショック状態を引き起こしたらしい。

いやぁ、アレルギーってほんっとに怖いですねぇ
声が出なくなると言うのは喉が腫れて声帯を押さえ込んでしまうからのようで
それが酷い場合は気道まで塞いで呼吸困難になるとか。
まぁ、そう考えると軽い状態で治まったのは不幸中の幸いだったと言う事だ。

それにしても、まぁコップ半分でえらい事になっちゃって、
たくさんの人たちに迷惑をかけてしまったなぁ。
ほんっとに、申し訳ないやら情けないやら。


どうぞ、これから私の事を『コップ半分で救急車に運ばれた女』とお呼びくだされ。



あ、大事な事を付け加えなければ!
お店の方は「これはうちの過失ですから。」と誠心誠意対応してくださった。
実費での病院の支払いから帰りのタクシー代まで出していただき
今日も電話で「何かおかしいと思われたらすぐに病院に行って連絡してください。」との事。
・・・酒も飲めんのに来るなよ・・・と言いたいだろうに・・・申し訳ない限り。


それに比べて背の君ときたら
「おれ、その場におらんで良かった♪」
「話のネタが出来たわ♪」

・・・って・・・おいっ!!

どうぞ、これから私の事を『話のネタに尽きない女』ともお呼びくだされ。・・・


まぁ、笑い話にできるくらいの事で良かった、良かった。
ただ、人は1時間先の予測すら出来ないのだと改めて思い知った出来事ではあった。
うん。生きてるって言う事は実に面白い。
コメント (10)
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