河川敷に続く長い階段を10人以上の小さい子供達が
きゃっきゃっとはしゃぎながら登って行く。
付き添いの大人は一人か?二人か?
お昼過ぎには、流行りの歌を大きな声でユニゾンで歌う
少し大きなお姉ちゃん達の声が響く。
「おーい、どこ行く?」
と、互いに声をかけながら、道の真ん中を
少し大きなお兄ちゃん達が
自転車で隊を組んでゆっくり走り去る。
おいおい、スマホを見ながらの自転車は危ないって
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夕方近くになると、
今度は長い階段を群れを為して?降りて来る
最初は小さな子供達。
そして少し大きな子供達。
「気ぃつけて降りやぁ、そんなん持ってたら、足元見えへんやん!
見てる方が怖いわぁ。」
と、見守るお母さんも大変
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近頃では、夏休みすら、こんなに階段が賑わう事は無かった。
春の訪れを感じさせる陽気が、微笑ましささえ感じさせてくれるが
そうだよね。
河川敷の公園なら、風通しも良いし、ぎゅうぎゅう詰めにもならないし
退屈を紛らわすには丁度良いのかもね……
なんだか本当に嫌な事になって来ましたね。
先日、窓を開けたら急に鼻がムズムズして
すぐに喉をやられる私など
咳が一つ、二つ……
花粉……飛び回ってるなぁ……
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と、デイのスタッフさんと話をしてたら
「僕も花粉の時期は喉をやられるんです。
けど、今は咳をしただけで、白い目で見られる。」って……
なんだか、そう言う所が本当に嫌な事になっている。
あ、そうそう。
二週間ほど前に、町中のスーパーやドラックストアからトイレットペーパーやティッシュが消えてビックリしたけれど、
その二日前に、そう言うものはなくならないとネットニュースで流れていたにも関わらず
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なんでこーなるの?状態があちらにもこちらにも。
なんだかね。
こうして、ネットのお世話になりつつ
誰かに話を聞いてもらえる事が唯一の救いと
ダブル介護もなんとかすり抜けてきましたけどね。
どうも、本当が分からなくなる怖さを改めて感じていたここ数週間。
何かを書きかけてはやめたりを繰り返しておりました。
しかしながら、惑わされてはいけないのは私自身。
もう決して人ごとではない筈なのに、まるで犯人探しの様な患者さんへの目も
時折、他国を口汚く意見する声も
心配や危機感だけを煽っているのかと言う意見も
時には耳を塞ぎつつ
何が本当で何が偽りなのか、冷静に判断できる様にしないと……。
ようやく店先に生活必需品の紙類が帰って来た。
どうか安心や平穏が一日も早く早く帰って来てくれます様に。
先週辺りから土筆をつむ親子連れで大賑わいの堤防は
微笑ましくもあるけれど、少し切ない。
今日は3月11日。
あの震災から9年………。
こんなに穏やかじゃない日常が恨めしい。
せめてひととき、心鎮めて心を込めて黙祷を。