昔々のお話。


友達と遊んだ帰り際
バイバイと手を振って一人で家に向かう途中、
当時はあちらこちらにあった空き地で、ふと見上げたら赤く染まった空。
遠くでカンカンカンカン…と音が響いていた。
目が離せなくなったのは、その空の雲の形だ。
渦を巻いた様な雲が赤い空に浮かぶ。
まるでアンドロメダ星雲の様だと見惚れていると
夕焼け空に星が瞬き始め
辺りは突然ぐんと暗くなった。
怖くなって思いっきり走って家に帰るや否や
かぁちゃんに、こっぴどく叱られた。
秋の日は釣瓶落としって言ってね、
急に暗くなるからもっと早く帰って来いと。
釣瓶落としが何かも知らなかった小学生の頃の話。
あれ……カンカンカンカンと遠くで響いていた音は
いったい何だったのだろう……

コスモスの花盛り。
すっかり秋めいて参りました。

紅葉にはまだ早いけれど、
なかなかどうして…すっかりと秋の空ですねぇ
