「俺俺」(星野智幸)を読んだ。
この暑いさなか、自分ながらよく読んでいる。
今、読書感想文の宿題を出してほしかった。学生時代じゃなく。
ところで、今回の星野智幸はとても読みやすかった。いつもシュールすぎて
よくわからなくなってしまうけど。
なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった主人公。しかし詐欺だったはずが
本人になってしまい、そのうちどんどん「俺」が増えていく。
気付くと親も上司も電車の乗客もすべてが「俺」。その状況に堪えられなく
なった「俺」は「俺」を「削除」し始めるのだった。
マクドナルド、金麦、EOS…。みんなが知ってる固有名詞がちりばめてある。
現代人は画一的だ。だから「オレオレ」詐欺だって成立するんだろう。
ありえない話ではなく、ありそうな話だから引っかかるのでは?
そういう画一性が私は一番嫌いである。だからブログのタイトルも
「人とはちがうモノ」としてあり、人とは違う考え方をしようとしている。
だって、人と同じじゃつまらなくないですか?単純に。
だから流行りの物には興味がなく、着るものも人と違うものを目指して
eBayで探してます。って、本の感想ではなくなってきましたが、
「俺俺」はおもしろかったです。やっと一般受けしそうな内容で、
星野智幸ファン(じつは)としてはうれしいです。
今までいいこと言ってるのにあまり評判にならなかったので。
Amazonでも在庫切れのようです。おすすめです。