こんにちは。「フリーセル57勝3敗で95%の勝率」だけが自慢のぽてちです。
そのかわり「ハーツ」は散々で、「なんでいーっつもスペードのQ,K,Aが来るんだ!」
と毎回憤慨してもおります。
それはともかく、「オラクル・ナイト」(ポール・オースター)を読んだ。
柴田元幸の翻訳はうまいなぁ。本国アメリカで話題にならない作品も、
翻訳がいいせいで日本では好評らしいです。
とにかくいろいろな物語やエピソードが登場し、それでこの作品ができている、
といってもいい。主人公が闘病生活後に書き始める小説、その小説の中で
読む小説、という入れ子構造になっているのをはじめ、ちょっと不気味な
中国人の文房具店主の怪しげな文化大革命時の話、SF映画の脚本等々。
一番興味深いのは、元タクシー運転手が地下倉庫に世界中の電話帳を蒐集し、
「歴史保存局」と名付けている話。わかるようでわからない話でした。
多分作者はストーリーが泉のようにわき出てくる人なんでしょうね。
(スティーブン・キングを思い出した。)そのどれもがおもしろいので、
スイスイ読んでいるうちに、衝撃的な結末でスパッと終わってしまうのです。
お見事でした。読後に、いろんな話を思い返して余韻にひたることのできる
いい作品だと思います。
それでは最後にアマゾンの紹介文を載せておきますね。
「重病から生還した34歳の作家シドニーはリハビリのためにブルックリンを
歩き始める。不思議な文房具店を見つけ、そこで買ったブルーのノートに
新しい物語を書きだすと…。美しく謎めいた妻グレース、ダシール・ハメットの
エピソード、ガーゴイルのように動き出す物語の渦。ニューヨークの闇の中で
輝くものを描き出す、感動の長編。」
そのかわり「ハーツ」は散々で、「なんでいーっつもスペードのQ,K,Aが来るんだ!」
と毎回憤慨してもおります。
それはともかく、「オラクル・ナイト」(ポール・オースター)を読んだ。
柴田元幸の翻訳はうまいなぁ。本国アメリカで話題にならない作品も、
翻訳がいいせいで日本では好評らしいです。
とにかくいろいろな物語やエピソードが登場し、それでこの作品ができている、
といってもいい。主人公が闘病生活後に書き始める小説、その小説の中で
読む小説、という入れ子構造になっているのをはじめ、ちょっと不気味な
中国人の文房具店主の怪しげな文化大革命時の話、SF映画の脚本等々。
一番興味深いのは、元タクシー運転手が地下倉庫に世界中の電話帳を蒐集し、
「歴史保存局」と名付けている話。わかるようでわからない話でした。
多分作者はストーリーが泉のようにわき出てくる人なんでしょうね。
(スティーブン・キングを思い出した。)そのどれもがおもしろいので、
スイスイ読んでいるうちに、衝撃的な結末でスパッと終わってしまうのです。
お見事でした。読後に、いろんな話を思い返して余韻にひたることのできる
いい作品だと思います。
それでは最後にアマゾンの紹介文を載せておきますね。
「重病から生還した34歳の作家シドニーはリハビリのためにブルックリンを
歩き始める。不思議な文房具店を見つけ、そこで買ったブルーのノートに
新しい物語を書きだすと…。美しく謎めいた妻グレース、ダシール・ハメットの
エピソード、ガーゴイルのように動き出す物語の渦。ニューヨークの闇の中で
輝くものを描き出す、感動の長編。」