ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

「at Home」

2010-12-29 15:03:48 | 読みモノ
年末の忙しい時期にもどんどん読んでいますよー。
むしろ忙しくなると読みたくなるのは、学生時代、定期テスト前に
なると無性に読みたくなったのとおんなじ心理なんでしょう。
進歩してないんですねー。

「at Home」(本多孝好)を読んだ。
図書館の予約待ちで1カ月以上かかりました。
あいかわらずウマいですな。文章もストーリーも。
ただ4編ともにおんなじような家族なのが(形は違えど)、
展開が読めちゃって、ちょっと退屈かな。

表題作は力入ってて、読み応えありました。他人の集まりの
疑似家族(しかも収入が詐欺、空き巣、偽造)なのに、本当の家族より
強いものでつながっている。本当の家族なのにバラバラという
小説は多いけど、その逆を行ったわけですな。

最近、「家族」がテーマの小説は多い。
これが50年くらい前だと「家族」というとことさら語られることも
ないほど紋切り型だったはずなんですが、いつの間にか
いろんな家族が語られるようになりました。

これからどうなっていくんでしょう。
私たちの子や孫の時代には。
その頃の小説も読んでみたいものですね。

さて、「銀の実」は今年最後のアイテムとなるであろう、スプーンを
紹介しています。



こんなんです。
これはクリスニング・スプーンという、洗礼式の記念に使われる
もののようです。とても装飾的で華麗です。
一見の価値ありです。