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「森に眠る魚」(角田光代)を読んだ。
多作な作家である。そしてどれもウマい。
それではAmazonの内容紹介を。
「都内文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して互いに心を許しあう彼女たちだったが、その関係性は徐々に変容してゆく。
引き金となったのは小学校受験なのか、それとももっと他の何かなのか。――あの子さえいなければ。私さえいなければ。
5人のせめぎあう感情が胸にひりひりと迫る、著者母子小説の衝撃作! 」
読みながら、「東京に住んでなくて良かった!」と何度思ったことか。
皆さん大変なんですねぇ。子供も小学校から受験させられて。角田光代って、子供いないと
思うんだけど、どうしてこんなにママ友のこと知ってるの?
ここは地方なので、受験で盛り上がるのは高校受験なのです。
私自身はお母さんたちから情報を仕入れたり、みたいなことは
なかったなぁ。子供も塾に1年間通ったくらいだし…。この小説のお母さんたちって、
受験のたびにすり減っていきそうだ。
みんな正解を求めて必死のようだ。子育てに正解も不正解もないはずなのに。
私は昔から自分の考えが正解だ、と信じて疑わないところがあるので、(年取ると
ますますその思いに磨きがかかってきた)しかも人にどう思われようと
気にしていないところも多分にあるので、こんな風にはならないな。
女の人って、マジメなんだと思う。理想主義といってもいいかも。そして
なおかつ自分に自信がない。それであんなにせっぱ詰っちゃうんでしょう。
もっとのらりくらりで行ったほうがいいのに。私みたいに。
ブログも書いてみるとまた書きたくなる。
次回は吉田修一だ。
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