地味なのであまり気にも留めなかったけど、
よく見るとかわいいですね。
この後、黒い実ができます。
柘植は生垣にしてます。生垣というのも意味があって、
火事の時、隣から火が吹きつけてくると、木から水分が
噴き出して延焼を防ぐ効果があるらしい。
そう考えてみると、けなげな存在です。えらい。
「暴雪圏」(佐々木譲)を読んだ。
バイオレンス小説かと予想したけど、おとなしめで、気持ちよく読めた。
北海道東部の「彼岸荒れ」の日に、とあるペンションに、強盗殺人犯と、
さまざまな境遇の男女が閉じ込められる、という話だけど、ペンションに
集まるまでのそれぞれのいきさつが長い。登場人物が多くて、
確認しながら読み進めることになりました。
主役は巡査というよりは、この「暴雪」だろうな。
読んでると息苦しくなるくらいの描写だ。
たしかに北海道では吹雪で人が死ぬことは珍しくなくて、
この描写も大げさではないな、と思った。
スティーブン・キングの「シャイニング」もちょっと思い出した。
あれは冬じゅう、ホテルにこもる管理人の話だった。
それにしても、除雪車も来れなくなるとは…。ほんとに生死に係わる。
芙蓉手のお皿が届きました。欲しかった六寸皿です。
以前の蛸唐草と合わせて2枚目。今年中にあと2枚欲しい。
ところで真ん中の青い鳥。古伊万里に描かれている鳥は
なぜかみんな同じ顔をしている。
例外なく、みんな幸せそうな顔をしている。
楽しく歌っている声が聞こえてきそうで、思わず頬がゆるみます。
「プロメテウスの涙」(乾ルカ)を読んだ。
正直、期待はずれ。
デビュー作「夏光」は、去年の大みそかのこのブログで「今年読んだ本」
の堂々ベスト1に輝いているのです(私が勝手に輝かせたのです)。
それにひきかえ、この作品は、…うーん…。
なんでこんなことになったのか、私なりに考えてみた。
① この作家は長編が向いていない。
実際、どうでもいい部分がおおく、中編で十分だ。
② 作家がこの作品に乗り気でなかった。
編集者に無理やりテーマを決められたとか。
③ この作品は一般的にはおもしろいのだが、私が期待をかけすぎた。
これはありうる。
とにかく、乾ルカがこれで終わるわけはなく、
当然、さらにハードルをあげつつ次回作を期待してしまう私。
がんばれ、乾ルカ!(ちなみに犬好きなので、「犬、いるか」をペンネーム
にしたらしい)