国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

フランスの国債格下げで欧州はドイツの一極体制に移行:ドイツの勝利で終わる第二次大戦

2011年08月15日 | 欧州
当ブログはアクセス解析を行っている。アクセスしてきた人のOSの言語を調べることができる。通常は90%強が日本語、残りのほとんどが英語で、その他は日によって中国語・韓国語・ドイツ語などのアクセスが数件程度である。ただ、時々マイナー言語のアクセスが急増することがある。例えば、一時期アイスランド語のアクセスが連日の様に数件あった。何事かと思っていると、アイスランドの経済危機が報道され始めた。恐らく、アイスランドの日本大使館の人間等が情報収集のために私のブログをチェックしていたのだろう。最近はギリシャ語とポルトガル語のアクセスが時々あったが、恐らく経済危機のギリシャやポルトガルの日本大使館員がアクセスしていたのではないかと考えている。そして、8月に入って急にフランス語のアクセスが増えてきた。連日数件である。フランスの大手銀行の経営危機やフランス国債の格下げ報道により、フランス駐日大使館員が私のブログをチェックしているのだろう。そして、これまでの例に倣えば、近日中にフランスは経済危機に見舞われることになると思われる。 ユーロ辺境諸国の経済危機でユーロは下落しており、ドイツはユーロ安もあって膨大な貿易黒字を得ている。ドイツ語人口が大部分のスイスやドイツ語の方言を話すオランダも同様である。これに対して、フランスはユーロ安にも関わらず輸出競争力のある製品が少なすぎる。兵器とワインとブランド製品ぐらいしか思いつかない。この様な巨大な経済的格差にも関わらず、独とフランスは同格の国と認識されてきた。国債の格付けも英仏独が共に同格のトリプルAであった。このフィクションが今崩れ始めている。ドイツとフランスの国債利回りの格差が徐々に拡大し始めている。 近未来のフランスは大幅な緊縮財政を強いられる。それにより、軍事力の削減も避けられない。核兵器や空母の維持は不可能だろう。ドイツに譲渡するしかないと思われる。イギリスも同様である。核兵器を含む巨大な軍事費を維持する余力のある国は欧州にはドイツ以外に存在しないのだ。今後欧州はドイツの一極体制となり、ドイツ以外の国はドイツの属国に転落する。欧州の全ての意志決定はベルリンやミュンヘンで行われることになる。ヒトラーが夢見たドイツによる欧州統一の実現が迫っている。 . . . 本文を読む
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