●次にトリプルA格付けを失うのはフランス? 成長減速で債務削減目標の達成に懸念 (2011年8月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
フランス南西部のタルン川岸辺にある小さなキャンプ場が、フランスのトリプルA格付けの見通しを示す指標になるとは考えにくい。だが、フランスが債務削減計画を達成する能力に懸念をもたらしている経済成長の急減速は、アヴェロン県を貫く広い川がカーブを描く人里離れたキャンプ場でも感じられる。
「いつもかなり静かだが、今年は誰もいない」。キャンプ場オーナーのフレデリック・ピエールさんは、ほかに全く人けがないテラスでトランプで遊ぶ娘たちを眺めながら、こう話す。
次の格下げ候補探しでスポットライト
フランスのトリプルA格付けはユーロ圏にとっても重要なだけに、懸念が高まっている〔AFPBB News〕
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が8月5日夜に米国債を格下げした後、市場が次の格下げ候補を探し回る中で、フランスが注目を集めている。
フランスの国債利回りとクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保証料率、債務水準は、ほかのトリプルA格付けの国と比べて相対的に高く、一部の主要格付け機関はフランスのことを最高級格付けのグループの中で最も弱い国の1つと見なしている。
国債市場は12日にフランスが第2四半期の経済統計を発表するのを注意深く見守ることになる。統計では、国内総生産(GDP)成長率が第1四半期の前期比0.9%増から、同0.2%増へと大幅に落ち込んだことが示されると見られている。
成長率がこの事前予想に届かなかった場合、フランスは昨年GDP比7.1%だった財政赤字を2013年に3%以下に削減する目標も達成できないとの懸念が高まるだろう。
フランスは既に、過度に楽観的な成長予想を債務削減計画に織り込んでいると批判されており、国際通貨基金(IMF)は先月、2013年の目標を達成するためには追加の歳出削減が必要だと警告している。
跳ね上がるCDS保証料率、ペルーなどよりデフォルトリスクが高い?
また、今週の混乱を受けて市場の圧力が強まっている。フランスのCDS保証料率は9日に161ベーシスポイント(bp、1bpは0.01%)に達し、過去最高を更新した。これに対して米国のCDS保証料率はたった55bpだ。CDS市場によると、ペルー、インドネシア、南アフリカ共和国、スロバキア共和国はすべて、フランスよりもデフォルト(債務不履行)のリスクが低い。
フランス政府関係者は、格下げされる差し迫った危険はないと主張する。実際、S&Pは8日、フランスはトリプルA格付けと安定的な格付け見通しを正当化する「考え抜かれた財政戦略」があるとの考えを繰り返した。
あるフランス財務省高官は、フランスはまだ5年物、10年物の国債を平均利回りより低い利率で発行しており、8日に実施された70億ユーロ規模の短期債入札では1週間前より利回りが低かったと指摘する。
一部の専門家は、CDS市場を動かしている要因について疑いがあることを認める。欧州最大級の投資会社M&Gでリテール債券部門の責任者を務めるジム・リーヴィス氏は「米国のCDS保証料率が55bpというのが間違っているのか、それともフランスの保証料率が160bpというのが間違っているのか?」と疑問を呈する。
財政再建計画を徹底し、市場を安心させようとするフランス政府だが・・・
だが、過去50年間で最も厳しい財政再建計画に乗り出したフランス政府は、市場を安心させるためには、もっと手を打たねばならないことを知っている。フランス議会は今年、均衡予算を提出する必要性を法制化する「黄金律」について採決を求められる。一方、減税措置の廃止によって来年度予算で30億ユーロを節約する計画は増額される。
「債務削減目標を達成するために必要なことは何でもする。これは我々の信頼性の問題だ」と、ある予算当局者は語っている。
欧州諸国もフランスと同じくらい市場の最新の焦点について懸念している。フランスのトリプルA格付けは、欧州の救済機関である欧州金融安定機関(EFSF)の安定にとって極めて重要だと見られているからだ。
シティグループの為替アナリスト、スティーブン・イングランダー氏は「フランスのトリプルA格付けがEFSFのトリプルA格付けを支えており、格下げがあれば、救済メカニズム全体が疑問視されることになる」と言う。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのアナリストらは、トリプルA格付けの国の中で最も脆弱なのは英国だと考えている(同社は英国の格付けをダブルAとしている)。だが、断固たる予算管理を訴えて投資家を安心させるのに腐心しているフランス政府にとっては、それもほとんど慰めにならない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/18436
●イタリア内閣が緊縮財政策を了承、「決定には痛み伴う」 | Reuters 2011年 08月 13日 08:59 JST
[ローマ 12日 ロイター] イタリア内閣は12日の閣議で緊縮財政策を了承した。欧州中央銀行(ECB)の要請に対応するため、歳出削減と増税を通して2012年は200億ユーロ、2013年は255億ユーロの財政緊縮を実施し、2013年の財政均衡化を目指す。
ベルルスコーニ首相は閣議後、記者団に対し「これらの措置の決定には痛みが伴った」と述べた。緊縮財政策は60日以内に議会を通過する必要がある。
トレモンティ経済・財務相によると、緊縮財政策の実施で財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率は、2011年予想の3.8%から2012年は1.4%に低下する。財政赤字は2013年には解消し、同年に財政均衡が実現する。
同緊縮財政策の下、9万ユーロを超える所得に対しては5%、15万ドルを超える所得には10%の所得税を導入する。また、金融資産による収入への税率を現在の12.5%から20%に引き上げる。
さらに、従来2020年に開始するとしていた民間部門で働く女性の年金支給開始年齢の引き上げを、2016年から前倒しして実施する。
また、宗教に関連のない祝日を日曜日に設定することで、平日の数を増やす方針も盛り込まれている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22695320110812
●ユーロ圏諸国の10年満期の国債金利 10/08/2011
July 10 Aug. 10 Sep. 10 Oct. 10 Nov. 10 Dec. 10 Jan. 11 Feb. 11 Mar. 11 Apr. 11 May 11 June 11 July 11
Belgium 3.29 3.03 3.12 3.21 3.48 3.99 4.14 4.21 4.21 4.29 4.21 4.14 4.22
Germany 2.62 2.35 2.30 2.35 2.53 2.91 3.02 3.20 3.21 3.34 3.06 2.89 2.74
Ireland 5.32 5.30 6.14 6.42 8.22 8.45 8.75 9.10 9.67 9.79 10.64 11.43 12.45
Greece 10.34 10.70 11.34 9.57 11.52 12.01 11.73 11.40 12.44 13.86 15.94 16.69 16.15
Spain 4.43 4.04 4.09 4.04 4.69 5.38 5.38 5.26 5.25 5.33 5.32 5.48 5.83
France 2.99 2.68 2.68 2.72 3.00 3.34 3.44 3.60 3.61 3.69 3.49 3.43 3.40
Italy 4.03 3.80 3.86 3.80 4.18 4.60 4.73 4.74 4.88 4.84 4.76 4.82 5.46
Cyprus 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 5.78 6.25
Luxembourg ( 3 ) 2.98 2.65 2.67 2.73 2.94 3.32 3.30 3.45 3.47 3.58 3.29 3.15 3.03
Malta 4.13 4.01 3.90 3.90 4.12 4.42 4.51 4.60 4.68 4.73 4.63 4.63 4.59
Netherlands 2.85 2.56 2.52 2.58 2.79 3.16 3.23 3.41 3.42 3.65 3.40 3.28 3.17
Austria 3.07 2.77 2.80 2.82 3.01 3.43 3.54 3.68 3.68 3.76 3.53 3.43 3.35
Portugal 5.49 5.31 6.08 6.05 6.91 6.53 6.95 7.34 7.80 9.19 9.63 10.87 12.15
Slovenia 3.87 3.67 3.64 3.56 3.77 4.11 4.29 4.26 4.30 4.53 4.43 4.58 4.89
Slovakia 3.93 3.73 3.59 3.67 3.80 4.06 4.16 4.24 4.32 4.33 4.33 4.39 4.55
Finland 2.85 2.62 2.58 2.63 2.82 3.19 3.27 3.41 3.45 3.57 3.32 3.29 3.16
http://www.ecb.int/stats/money/long/html/index.en.html
【私のコメント】
当ブログはアクセス解析を行っている。アクセスしてきた人のOSの言語を調べることができる。通常は90%強が日本語、残りのほとんどが英語で、その他は日によって中国語・韓国語・ドイツ語などのアクセスが数件程度である。ただ、時々マイナー言語のアクセスが急増することがある。例えば、一時期アイスランド語のアクセスが連日の様に数件あった。何事かと思っていると、アイスランドの経済危機が報道され始めた。恐らく、アイスランドの日本大使館の人間等が情報収集のために私のブログをチェックしていたのだろう。最近はギリシャ語とポルトガル語のアクセスが時々あったが、恐らく経済危機のギリシャやポルトガルの日本大使館員がアクセスしていたのではないかと考えている。そして、8月に入って急にフランス語のアクセスが増えてきた。連日数件である。フランスの大手銀行の経営危機やフランス国債の格下げ報道により、フランス駐日大使館員が私のブログをチェックしているのだろう。そして、これまでの例に倣えば、近日中にフランスは経済危機に見舞われることになると思われる。
ユーロ辺境諸国の経済危機でユーロは下落しており、ドイツはユーロ安もあって膨大な貿易黒字を得ている。ドイツ語人口が大部分のスイスやドイツ語の方言を話すオランダも同様である。これに対して、フランスはユーロ安にも関わらず輸出競争力のある製品が少なすぎる。兵器とワインとブランド製品ぐらいしか思いつかない。この様な巨大な経済的格差にも関わらず、独とフランスは同格の国と認識されてきた。国債の格付けも英仏独が共に同格のトリプルAであった。このフィクションが今崩れ始めている。ドイツとフランスの国債利回りの格差が徐々に拡大し始めている。
近未来のフランスは大幅な緊縮財政を強いられる。それにより、軍事力の削減も避けられない。核兵器や空母の維持は不可能だろう。ドイツに譲渡するしかないと思われる。イギリスも同様である。核兵器を含む巨大な軍事費を維持する余力のある国は欧州にはドイツ以外に存在しないのだ。今後欧州はドイツの一極体制となり、ドイツ以外の国はドイツの属国に転落する。欧州の全ての意志決定はベルリンやミュンヘンで行われることになる。ヒトラーが夢見たドイツによる欧州統一の実現が迫っている。
↓↓↓ 一日一回クリックしていただくと更新の励みになります。
フランス南西部のタルン川岸辺にある小さなキャンプ場が、フランスのトリプルA格付けの見通しを示す指標になるとは考えにくい。だが、フランスが債務削減計画を達成する能力に懸念をもたらしている経済成長の急減速は、アヴェロン県を貫く広い川がカーブを描く人里離れたキャンプ場でも感じられる。
「いつもかなり静かだが、今年は誰もいない」。キャンプ場オーナーのフレデリック・ピエールさんは、ほかに全く人けがないテラスでトランプで遊ぶ娘たちを眺めながら、こう話す。
次の格下げ候補探しでスポットライト
フランスのトリプルA格付けはユーロ圏にとっても重要なだけに、懸念が高まっている〔AFPBB News〕
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が8月5日夜に米国債を格下げした後、市場が次の格下げ候補を探し回る中で、フランスが注目を集めている。
フランスの国債利回りとクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の保証料率、債務水準は、ほかのトリプルA格付けの国と比べて相対的に高く、一部の主要格付け機関はフランスのことを最高級格付けのグループの中で最も弱い国の1つと見なしている。
国債市場は12日にフランスが第2四半期の経済統計を発表するのを注意深く見守ることになる。統計では、国内総生産(GDP)成長率が第1四半期の前期比0.9%増から、同0.2%増へと大幅に落ち込んだことが示されると見られている。
成長率がこの事前予想に届かなかった場合、フランスは昨年GDP比7.1%だった財政赤字を2013年に3%以下に削減する目標も達成できないとの懸念が高まるだろう。
フランスは既に、過度に楽観的な成長予想を債務削減計画に織り込んでいると批判されており、国際通貨基金(IMF)は先月、2013年の目標を達成するためには追加の歳出削減が必要だと警告している。
跳ね上がるCDS保証料率、ペルーなどよりデフォルトリスクが高い?
また、今週の混乱を受けて市場の圧力が強まっている。フランスのCDS保証料率は9日に161ベーシスポイント(bp、1bpは0.01%)に達し、過去最高を更新した。これに対して米国のCDS保証料率はたった55bpだ。CDS市場によると、ペルー、インドネシア、南アフリカ共和国、スロバキア共和国はすべて、フランスよりもデフォルト(債務不履行)のリスクが低い。
フランス政府関係者は、格下げされる差し迫った危険はないと主張する。実際、S&Pは8日、フランスはトリプルA格付けと安定的な格付け見通しを正当化する「考え抜かれた財政戦略」があるとの考えを繰り返した。
あるフランス財務省高官は、フランスはまだ5年物、10年物の国債を平均利回りより低い利率で発行しており、8日に実施された70億ユーロ規模の短期債入札では1週間前より利回りが低かったと指摘する。
一部の専門家は、CDS市場を動かしている要因について疑いがあることを認める。欧州最大級の投資会社M&Gでリテール債券部門の責任者を務めるジム・リーヴィス氏は「米国のCDS保証料率が55bpというのが間違っているのか、それともフランスの保証料率が160bpというのが間違っているのか?」と疑問を呈する。
財政再建計画を徹底し、市場を安心させようとするフランス政府だが・・・
だが、過去50年間で最も厳しい財政再建計画に乗り出したフランス政府は、市場を安心させるためには、もっと手を打たねばならないことを知っている。フランス議会は今年、均衡予算を提出する必要性を法制化する「黄金律」について採決を求められる。一方、減税措置の廃止によって来年度予算で30億ユーロを節約する計画は増額される。
「債務削減目標を達成するために必要なことは何でもする。これは我々の信頼性の問題だ」と、ある予算当局者は語っている。
欧州諸国もフランスと同じくらい市場の最新の焦点について懸念している。フランスのトリプルA格付けは、欧州の救済機関である欧州金融安定機関(EFSF)の安定にとって極めて重要だと見られているからだ。
シティグループの為替アナリスト、スティーブン・イングランダー氏は「フランスのトリプルA格付けがEFSFのトリプルA格付けを支えており、格下げがあれば、救済メカニズム全体が疑問視されることになる」と言う。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのアナリストらは、トリプルA格付けの国の中で最も脆弱なのは英国だと考えている(同社は英国の格付けをダブルAとしている)。だが、断固たる予算管理を訴えて投資家を安心させるのに腐心しているフランス政府にとっては、それもほとんど慰めにならない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/18436
●イタリア内閣が緊縮財政策を了承、「決定には痛み伴う」 | Reuters 2011年 08月 13日 08:59 JST
[ローマ 12日 ロイター] イタリア内閣は12日の閣議で緊縮財政策を了承した。欧州中央銀行(ECB)の要請に対応するため、歳出削減と増税を通して2012年は200億ユーロ、2013年は255億ユーロの財政緊縮を実施し、2013年の財政均衡化を目指す。
ベルルスコーニ首相は閣議後、記者団に対し「これらの措置の決定には痛みが伴った」と述べた。緊縮財政策は60日以内に議会を通過する必要がある。
トレモンティ経済・財務相によると、緊縮財政策の実施で財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率は、2011年予想の3.8%から2012年は1.4%に低下する。財政赤字は2013年には解消し、同年に財政均衡が実現する。
同緊縮財政策の下、9万ユーロを超える所得に対しては5%、15万ドルを超える所得には10%の所得税を導入する。また、金融資産による収入への税率を現在の12.5%から20%に引き上げる。
さらに、従来2020年に開始するとしていた民間部門で働く女性の年金支給開始年齢の引き上げを、2016年から前倒しして実施する。
また、宗教に関連のない祝日を日曜日に設定することで、平日の数を増やす方針も盛り込まれている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22695320110812
●ユーロ圏諸国の10年満期の国債金利 10/08/2011
July 10 Aug. 10 Sep. 10 Oct. 10 Nov. 10 Dec. 10 Jan. 11 Feb. 11 Mar. 11 Apr. 11 May 11 June 11 July 11
Belgium 3.29 3.03 3.12 3.21 3.48 3.99 4.14 4.21 4.21 4.29 4.21 4.14 4.22
Germany 2.62 2.35 2.30 2.35 2.53 2.91 3.02 3.20 3.21 3.34 3.06 2.89 2.74
Ireland 5.32 5.30 6.14 6.42 8.22 8.45 8.75 9.10 9.67 9.79 10.64 11.43 12.45
Greece 10.34 10.70 11.34 9.57 11.52 12.01 11.73 11.40 12.44 13.86 15.94 16.69 16.15
Spain 4.43 4.04 4.09 4.04 4.69 5.38 5.38 5.26 5.25 5.33 5.32 5.48 5.83
France 2.99 2.68 2.68 2.72 3.00 3.34 3.44 3.60 3.61 3.69 3.49 3.43 3.40
Italy 4.03 3.80 3.86 3.80 4.18 4.60 4.73 4.74 4.88 4.84 4.76 4.82 5.46
Cyprus 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 4.60 5.78 6.25
Luxembourg ( 3 ) 2.98 2.65 2.67 2.73 2.94 3.32 3.30 3.45 3.47 3.58 3.29 3.15 3.03
Malta 4.13 4.01 3.90 3.90 4.12 4.42 4.51 4.60 4.68 4.73 4.63 4.63 4.59
Netherlands 2.85 2.56 2.52 2.58 2.79 3.16 3.23 3.41 3.42 3.65 3.40 3.28 3.17
Austria 3.07 2.77 2.80 2.82 3.01 3.43 3.54 3.68 3.68 3.76 3.53 3.43 3.35
Portugal 5.49 5.31 6.08 6.05 6.91 6.53 6.95 7.34 7.80 9.19 9.63 10.87 12.15
Slovenia 3.87 3.67 3.64 3.56 3.77 4.11 4.29 4.26 4.30 4.53 4.43 4.58 4.89
Slovakia 3.93 3.73 3.59 3.67 3.80 4.06 4.16 4.24 4.32 4.33 4.33 4.39 4.55
Finland 2.85 2.62 2.58 2.63 2.82 3.19 3.27 3.41 3.45 3.57 3.32 3.29 3.16
http://www.ecb.int/stats/money/long/html/index.en.html
【私のコメント】
当ブログはアクセス解析を行っている。アクセスしてきた人のOSの言語を調べることができる。通常は90%強が日本語、残りのほとんどが英語で、その他は日によって中国語・韓国語・ドイツ語などのアクセスが数件程度である。ただ、時々マイナー言語のアクセスが急増することがある。例えば、一時期アイスランド語のアクセスが連日の様に数件あった。何事かと思っていると、アイスランドの経済危機が報道され始めた。恐らく、アイスランドの日本大使館の人間等が情報収集のために私のブログをチェックしていたのだろう。最近はギリシャ語とポルトガル語のアクセスが時々あったが、恐らく経済危機のギリシャやポルトガルの日本大使館員がアクセスしていたのではないかと考えている。そして、8月に入って急にフランス語のアクセスが増えてきた。連日数件である。フランスの大手銀行の経営危機やフランス国債の格下げ報道により、フランス駐日大使館員が私のブログをチェックしているのだろう。そして、これまでの例に倣えば、近日中にフランスは経済危機に見舞われることになると思われる。
ユーロ辺境諸国の経済危機でユーロは下落しており、ドイツはユーロ安もあって膨大な貿易黒字を得ている。ドイツ語人口が大部分のスイスやドイツ語の方言を話すオランダも同様である。これに対して、フランスはユーロ安にも関わらず輸出競争力のある製品が少なすぎる。兵器とワインとブランド製品ぐらいしか思いつかない。この様な巨大な経済的格差にも関わらず、独とフランスは同格の国と認識されてきた。国債の格付けも英仏独が共に同格のトリプルAであった。このフィクションが今崩れ始めている。ドイツとフランスの国債利回りの格差が徐々に拡大し始めている。
近未来のフランスは大幅な緊縮財政を強いられる。それにより、軍事力の削減も避けられない。核兵器や空母の維持は不可能だろう。ドイツに譲渡するしかないと思われる。イギリスも同様である。核兵器を含む巨大な軍事費を維持する余力のある国は欧州にはドイツ以外に存在しないのだ。今後欧州はドイツの一極体制となり、ドイツ以外の国はドイツの属国に転落する。欧州の全ての意志決定はベルリンやミュンヘンで行われることになる。ヒトラーが夢見たドイツによる欧州統一の実現が迫っている。
↓↓↓ 一日一回クリックしていただくと更新の励みになります。
wktkしながら推移を見守っていきたいと思います。
フランスも、1970年代までは良い工作機械を作っていて凄かったのですが、指導層が自分の利益しか考えなくなって銭の分配に失敗すると、簡単に零落してしまうという、良い実例です。
日本も、ここ20年、表立って失敗しておりますが、演技だけではないと考えます。バブル後の失速は、1970年代から徐々に社会システムを蝕んでいた腐敗が原因であり、どこかでそれを一掃する必要もあるのではないでしょうか。(遅いけど)
ブログ作者様の背景は、おそらく官僚かそれに近い位置からのスピンコントロールも兼ねておられるのでしょうが、その説には大変に興味があります。
韓国が本当に滅亡するのか、それとも、日本の支配者階層がどこかで赦すのか。見物です。
僕は、韓国の支配者階層と日本の支配者階層はあっち側が本家にあたり、こちら側が召使並みの分家に歴史的にもあたるため、戦後70年システムが機能したものと妄想しています。
なかなか、韓国もシブトイのではないでしょうか。
>僕は、韓国の支配者階層と日本の支配者階層はあっち側が本家にあたり、こちら側が召使並みの分家に歴史的にもあたるため、戦後70年システムが機能したものと妄想しています。
逆でしょう?歴史的に見ても、こっちが本家でしょうがw 古代大和王権の時代から、半島の国々は、自国の王子を倭国に人質として捕えられ、悲惨な状態ですわなw
韓国は現時点でも奴隷的国家であり、最悪なんだけど、戦後のアメリカ極東戦略の一役を米国によって与えられていることによって、韓国は存続できている。
フランスというと政府も企業もズル賢く、またスーパーメジャーの一角を担っているだけに、
飄々と立ち回っていくのかな、という感じもしていましたが、
同じく核保有国でメジャー一角のイギリスの没落を見るに、同じ道をたどりそうな予感もします。
ノルウェーのテロ、イギリスの暴動を見るに、今後EUでは経済だけでなく移民の問題もいっそう深刻化していくでしょうね。
日本も少子高齢化、放射能、人権擁護法案など様々な問題を抱えているので国内の難題などについてもぜひご教授頂きたいと思っております。
>欧州はドイツの一極体制に移行
これに対しては、自分は疑問に思っております。
ドイツは製造業立国から金融立国にシフトしつつあり、莫大な金を欧州各国(と、その中の金融業)に貸し出しています。ことに破綻の危機が迫っているアイルランドやポルトガルに対して貸し出している金額は莫大です(ギリシャに貸し出している金額とは桁が違います)。
NC旋盤など、エレクトロニクスとメカニックが交錯する分野が増えている現代の製造業には、ドイツはついていけていません。早晩、ドイツの製造業は衰退するものと思われます。
自分は、フランスとドイツは(イギリスも)ほぼ同時に破綻に至ると思っています。
ドイツが欧州における主導権を握る(力を維持できる)という論拠がありましたら、是非ともお聞きしたく思います。
>NC旋盤など、エレクトロニクスとメカニックが交錯する分野が増えている現代の製造業には、ドイツはついていけていません。早晩、ドイツの製造業は衰退するものと思われます。
これは、明らかに事実誤認です。数値演算制御で No.1 はドイツメーカーです。ファナックも歯が立ちません。また、工作機械の機械本体もドイツメーカーがぶっちぎりです。日本ですと、安田機械が基礎研究に入れたような段階にしかすぎないことを、実用化済です。
更に、恐ろしいことに、数年前はこれ等は、ドイツの法律で、単体輸出を禁止されていました。(今現在は、知りません)
メーカー名は言いません。レベルの低い方が、他で、さも詳しいかのように、ご高説を自慢されるのが目に見えているからです。悪しからず。
もっと、ウイットの効いた言葉で、偽装してください。僕は、こんな文化の低い発言は、出来ないのです。ヨロシク。
>>ZRX (Unknown)
2011-08-15 15:37:20
まーた朝鮮人か。
あなたも様々な分野での深い知識をお持ちなのでしょうから、間違った意見があろうと無かろうと、見下すような発言はせず、軽く流して下さい。
コメント欄が荒れていると、管理者の方も気を悪くなされます。
工作員がウヨウヨかぁ。