国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

タイムズ紙の「靖国神社=戦争神社」報道の目的は何か?

2006年08月11日 | 日本国内
タイムズ紙の「靖国神社=戦争神社」報道の目的は何か?

●小泉が対日戦勝記念日に…@タイムス
Koizumi hints he will visit war shrine on VJ Day(小泉、対日戦勝記念日に戦争神社に訪れる、とほのめかす)
By Jenny Booth and agencies Times Online:August 09, 2006

http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/73eb1bb6874ef83af474f33631f867c6


●右翼と靖国を斬る(分析する)!@タイムス
Analysis: war shrine controversy that won't die(分析:絶えないであろう戦争神社問題)
Leo Lewis Times Online:August 09, 2006

http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/ea5becb97d759ffc271a0328db3de946



●速報:基地外香港人の尖閣上陸計画が中止に?
http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/e/f2ea184db6a157e5380deb23f18f855b

●続報・尖閣問題
http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/e/0af577a1294492156fbc9afd6de14753

●お約束のショボい花火大会――中共の靖国報道。
http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/e/738d7f22aa048bb3c7b859100bfd2701



【私のコメント】
 BBCでは靖国神社は「戦争神社」というレッテルを貼って報道されている事が多い。パレスチナ紛争でパレスチナ人が自爆テロを行うと「暴力」とレッテルを貼り、イスラエルによる侵略と占領を合法化する和平交渉を「平和を目指す闘争」と賞賛する。これらのレッテル貼りは、ユダヤ金融資本が行ってきた情報操作の中心の一つである。

 さて、中国政府が靖国問題や尖閣問題で対日批判を抑制することに必死になっているのとは対照的に、英国のタイムズ紙は「戦争神社」報道を大量に垂れ流している様である。喜多龍之介氏が激しくお怒りになるのももっともなのだが、ユダヤ金融資本の世界支配が崩壊しつつある今、ユダヤ金融資本の従来の対日批判プロパガンダを継続するのは日本国民の怒りに火を注ぐだけであり、敗者の選択枝としては決して賢明とは思えない。やはり、何らかの目的があって行っているのだと予測する。以下に幾つかのシナリオを提示し分析してみたい。

1.ユダヤ金融資本はホロコースト捏造問題と911自作自演問題では完敗し欧米から追放されることは覚悟している。しかし、ユダヤ金融資本は欧米から脱出した後に中国に移住して中国を乗っ取り、世界覇権を維持することを企んでいる。反日政治家の江沢民はその重要な柱である。タイムズ紙の「戦争神社」報道は、現在の反日抑制政策の中国政府を倒して再び江沢民的な反日政策に転じさせるための情報操作であり、対象は中国に向けられている。また、日本=戦争犯罪国家という第二次大戦時の枠組みを維持して、一時期に比べ退潮した日本国内の左翼勢力を支援し、日本を今後とも封じ込めたいという意図もあるかもしれない。日本にとって最も恐るべきシナリオである。

2.日本国内では昭和天皇のメモ・政治家の発言・マスコミの非難等により、靖国神社への政治家の参拝を抑制すべきという声が挙がっている。そもそも靖国神社はユダヤ金融資本のエージェントにより明治維新後に作られ、ユダヤ金融資本の露払いとして死んでいった日本人兵士の鎮魂を行う施設であり、歴史は浅い。ユダヤ金融資本の世界支配終焉後には何らかの改革が必要になるのは避けられない。米英ユダヤと親しい麻生外務大臣は靖国神社や護国神社を国営の戦没者慰霊施設に改組することを主張しており、それを支援する目的でことさらに「神社」であることを批判する報道がタイムズ紙によって行われた。これは日本国民に対する情報操作である。

3.日本国内での靖国批判の高まりは、韓国国内で反日感情を扇動するのが目的である。その上で8月15日に小泉首相が参拝することで反日感情は頂点に達する。その状態で、竹島に日本が調査船を出せば日韓の海上戦闘が起こることは避けられないし、北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込めば韓国人は反日感情からそれを賞賛し、結果的に米国が韓国から完全撤兵するきっかけとなる。それは韓国を何らかの形で滅亡させることにつながるだろう。タイムス紙の記事はこの日本政府の情報操作を支援するものである。つまり、これは韓国国民に対する情報操作である。ただ、このシナリオの致命的な欠点は、英国を中心に全世界に読者を持つタイムズ紙が、東洋の大国である日本や中国を差し置いて小国である韓国(しかも、タイムズ紙を読む韓国人の数は非常に少ないと予測される)の為だけに情報操作を行うということが現実的にあり得るかどうかという点にある。


この三つのシナリオのどれが真実なのか、それともどれも真実でないのか、率直に言って見当がつかないが、真実は数カ月以内に明らかになることであろう。


【8/12追記】
●靖国叩きに真打ち登場@タイムス

The prayers at a shrine that tear nations apart By Richard Lloyd Parry
The Times:August 12, 2006

Visits by Japan's leader to Yasukuni are once again causing outrage among Asian neighbours
日本の指導者による靖国参拝は再びアジア近隣諸国で激怒を生じている

<前略>
Their secret enshrinement in 1978 caused such anger in China that Japanese prime ministers stopped making visits in 1985. When Mr Koizumi took over in 2001 he promised to offer annual prayers and has stubbornly kept his word, provoking rage among Chinese and South Korean leaders and citizens. There have been violent demonstrations, summit meetings have been suspended and Japan has found itself frozen out by the two most powerful countries in the region.
1978年に行われた彼等の秘密合祀は余りにも物凄い怒りを中国で引き起こした為に、日本の総理大臣は1985年に参拝を止めた。2001年に小泉氏が政権に座った時、彼は毎年参拝する事を約束し、頑固にもその言葉を守って、中国と南チョウセンの首脳陣と国民の間に激怒を引き起こしている。
暴力的デモがあり、首脳会談が取りやめられ、日本はこの地域最強の2カ国によって閉め出された事に気付いている。

龍之介:ご、ごめん…でも一回だけ…。ふぇっふぇっふぇっふぇっふぇっ、ち、地域の二大大国、ぎゃっはっはっ。麦茶噴いた。日本はなんにも困っていません。以上。

<以後省略>

http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/c9e12474b0df473ef91f53e216809477

【コメント追記】

喜多龍之介氏によると、この記者は昨年も強烈な靖国批判記事を書いていた様だ。ユダヤ金融資本の中東での敗北が決定的になったのは今春と思われるが、それとは無関係に靖国批判は継続されている。やはり、中国や韓国の歴史問題での日本批判を継続して日本を戦争犯罪国家として封じ込め続けたい、東アジアでの冷戦構造を継続して日本からカネを脅し取り続けたいという意図なのだろう。その裏には、ユダヤ金融資本が中国に移転して中国政府を乗っ取り世界覇権を維持し続けるという恐怖のシナリオ(上記の1番のシナリオ)が隠されている様に思われる。

それにしても「two most powerful countries in the region」が中韓両国を指して使われていることには正直驚かされる。客観的に見て東アジアの大国は米・日・中・露の4カ国であり、韓国の順位はそれに次ぐ5番目である。「韓国を大国扱いして韓国人を喜ばせる目的」も考えられなくはないが、米軍の撤退問題で国内が不安に揺れている今のタイミングでは逆効果だろう。どう考えても正当でない「韓国大国扱い」の理由は何だろうか?

私の解釈は、中国と韓国は日本を歴史問題で批判し悪のレッテルを貼って封じ込める重要な役割を与えられており、特に韓国は西側に属しながら日本を批判する「味方の振りをした敵」である為に日本が対抗しにくいという意味で非常に重要な国、というものだ。言い換えると、"two most powerful countries"の"powerful"は、経済力や人口、軍事力などの国力を指すのではなく、日本を歴史問題で非難し名誉を奪うというプロパガンダの力において"powerful"であることを指している。ユダヤ金融資本から韓国に対して、今後も従来通り日本を歴史問題で徹底的に批判せよとの命令が下ったのではないだろうか?最近の日本のマスコミや一部政治家の靖国批判も、同様にユダヤ金融資本からの命令に従ったものかもしれない。

ホロコーストの捏造が暴かれることで西洋におけるユダヤの覇権とドイツ封じ込めは終わりつつあるが、東洋におけるユダヤ・韓国連合の覇権と日本封じ込めは今後も継続するというシナリオは我々日本人にとって実に陰鬱である。しかし、その可能性が高いと思われる以上、我々はやはり真実を直視して対処していく必要があるだろう。
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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-08-12 01:56:42
タイムズはBBCと同じで、反日報道が多いことで有名。珍しいことではないように思う。今回のタイムズの報道に関しては、特に意図することはないように思うのだが...



靖国問題とは、日本のテレビ行政問題・全国紙問題という側面が強い。日本の地上波テレビ放送や全国紙は護送船団方式であり、情報のチャンネル数が一極集中しており、世論に対して極めて影響力が大きいのである。にもかかわらず、脇が甘くて売国・反日勢力に乗っ取られているのだ。



この地上波テレビ放送や全国紙が、特定アジアの国と共闘して、日本の国内外(特に日本国民世論)を過剰に掻き回すというのが、これまでの構図なのだ。
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Unkownさんへ (princeofwales1941)
2006-08-12 02:38:12
>靖国問題とは、日本のテレビ行政問題・全国紙問題という側面が強い。日本の地上波テレビ放送や全国紙は護送船団方式であり、情報のチャンネル数が一極集中しており、世論に対して極めて影響力が大きいのである。にもかかわらず、脇が甘くて売国・反日勢力に乗っ取られているのだ。





その様な見解は現在の日本では主流になりつつある様ですね。ただ、主流派の見解は他の有名ブログに溢れており、私ごときが新たな分析を加えることが出来るとは思えません。とんでもない見当はずれの分析ばかりであるとしても、主流派の見解と異なる見解の可能性を追求してみたいと考えております。私が複数のシナリオを提示しているのもその様な考えに基づくものです。
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Unknown (Unknown (Unknown) 2006-08-12 01:56:42)
2006-08-12 07:02:52
princeofwales1941さん、貴殿のこのサイトをいつも楽しみにしています。



私も意見も貴殿に近いものが多いです。特にイスラエル・韓国の切捨てとかそうです。



靖国問題=マスコミ問題 については、日ごろからマスコミに対して反感を持っているものですから、それをコメントしました。



英国の報道に関しては、第二次世界大戦でかつての同盟国によって大英帝国を破壊されたことから、英国の日本に対する恨みが凄いように思います。英国は階級社会であり、階級によって読むメディアが違うように思います。植民地利権を失った上流階級のメディアなんかは特に反日が強いように思います。
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