国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

ルーズベルトと真珠湾攻撃

2011年12月13日 | 米国

●【真珠湾攻撃70年】「ルーズベルトは狂気の男」 フーバー元大統領が批判 - MSN産経ニュース 2011.12.7 22:41 (1/2ページ)[歴史問題・昭和史]

日本軍による米ハワイ・真珠湾攻撃で、黒煙を上げる米海軍の戦艦アリゾナ(ロイター)
 【ワシントン=佐々木類】ハーバート・フーバー第31代米大統領(1874~1964年)が、日本軍が1941年12月8日、米ハワイの真珠湾を攻撃した際の大統領だったフランクリン・ルーズベルト(第32代、1882~1945年)について、「対ドイツ参戦の口実として、日本を対米戦争に追い込む陰謀を図った『狂気の男』」と批判していたことが分かった。

 米歴史家のジョージ・ナッシュ氏が、これまで非公開だったフーバーのメモなどを基に著した「FREEDOM BETRAYED(裏切られた自由)」で明らかにした。

 真珠湾攻撃に関しては、ルーズベルトが対独戦に参戦する口実を作るため、攻撃を事前に察知しながら放置。ドイツと同盟国だった日本を対米戦に引きずり込もうとした-などとする“陰謀説”が日米の研究者の間で浮かんでは消えてきたが、米大統領経験者が“陰謀説”に言及していたことが判明したのは初めて。

 ナッシュ氏の著書によると、フーバーは第33代大統領のトルーマンの指示で戦後の日本などを視察。46年に訪日し、東京で連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥と会談した。

 その際、フーバーはマッカーサーに対し、日本との戦争は「対独戦に参戦する口実を欲しがっていた『狂気の男』の願望だった」と指摘。在米日本資産の凍結など41年7月の経済制裁は「対独戦に参戦するため、日本を破滅的な戦争に引きずり込もうとしたものだ」と語ったという。

 マッカーサーも、「ルーズベルトは41年夏に日本側が模索した近衛文麿首相との日米首脳会談を行い、戦争回避の努力をすべきだった」と批判していた。

 著書ではフーバーが「米国から日本への食糧供給がなければ、ナチスの強制収容所並みかそれ以下になるだろう」とマッカーサーに食糧支援の必要性を説いていたことも詳細につづられており、フーバーの対日関与の功績に光を当てるものにもなっている。

 ナッシュ氏は「この著書が、今でも米国の英雄とされているルーズベルト大統領への歴史評価を見直すきっかけになってほしい」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111207/amr11120722410009-n1.htm





●東京新聞:日本の外交史上、最大の失態は、対米開戦を通告した時刻が真珠…:社説・コラム(TOKYO Web) 2011年12月11日

 日本の外交史上、最大の失態は、対米開戦を通告した時刻が真珠湾攻撃の開始から五十分間も遅れたことだろう。だまし討ちに、分裂していた米国民の世論は一つになった、というのが通説だ▼攻撃時刻の三十分前に米国側に手交するはずだった宣戦布告文が、大使館員の電文解読やタイピングの遅れによって、ずれ込んだことなどが原因とされてきた▼この「大使館怠慢説」に異を唱えている人がいる。元外交官の井口武夫氏だ。三年前に発表した著書『開戦神話』は、発掘した新史料によって、日本側がハル国務長官に手交した通告文は、軍部によって意図的に開戦意図が削られた事実を浮き彫りにしている▼その通告文は、大使館への電文の到着が遅れるように陸軍が工作した疑いが強いという。事実なら、だまし討ちの汚名は米側に開戦を察知させない策略の報いである▼軍部の圧力に屈した東郷茂徳外相らは、通告遅れの責任を大使館員のミスという小さな問題にすり替えた、というのが井口氏の主張である。歴史が定まるまで、七十年という歳月は短すぎるのだろうか▼残念ながら、変わらないのは官僚トップの責任逃れだ。原発事故の責任を取って更迭されたはずの経済産業省の事務次官ら三人は、勧奨退職の対象になり、一千万円以上多い退職金をもらっていたのは記憶に新しい。曖昧な責任追及は国を蝕(むしば)む。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011121102000029.html






【私のコメント】

米国のフーバー元大統領がルーズベルト大統領を「対ドイツ参戦の口実として、日本を対米戦争に追い込む陰謀を図った『狂気の男』」と批判していたという内容の本が出版された。第二次世界大戦は米国の正義の戦争という20世紀の価値観の転換を迫る出版である。このような本が出版されるのは、もはや米国が正義であった20世紀が終焉し、世界が多極化する21世紀に移行しつつあるという現状を反映している。

しかし、ルーズベルトが悪者という意見には私は賛成しない。真の巨悪は国際金融資本であり、恐らくその中枢は英蘭両国の王室ではないかと私は想像している。ルーズベルトもチャーチルもレーニンもスターリンも、国際金融資本に指名されて国際金融資本のために働いた単なる使用人に過ぎないのだ。彼らの行動は明らかに彼らの所属する国の国益に反しているが、国際金融資本の利益には合致している。

真珠湾攻撃の際の宣戦布告が遅れたのは外務省ではなく陸軍の責任という主張を行っている元外交官もいるようだ。しかし、私はこの主張は、国際金融資本の世界支配が完全に崩れるまでは、国際金融資本の植民地として少なくとも表向きは彼らに忠誠を誓う方が国益に合致するという判断ではないかと思っている。第二次世界大戦はプロレスと同様の八百長であり、日本は悪役を引き受けたのでわざと宣戦布告を遅らせたのだろう。無論、その引き替え条件として、第二次大戦後には日本の本土は米国の支配下に置かれ、日本の繁栄が約束されていたのだろうと思われる。帝国海軍と外務省の英米派が中心となって帝国陸軍や外務省の反英米派を説得して対米開戦が決定されたのだろうと思われる。




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18 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-12-13 17:02:40
最近、おかしいぞ!
コメントがピント外れだ。モウロクしたか?
1941年生まれじゃ仕方ないのかも知れないが、、、

返信する
真珠湾攻撃 (カチガラス)
2011-12-13 19:51:11
アメリカが日本の攻撃を事前に把握していたのは間違いないところでしょう。
12月8日(現地時間7日)は目標として好都合な古い戦艦を並べ、肝心の空母は一隻もいない状態でしたから。
日本軍の暗号をアメリカはすべて解読していましたが、それよりも暗号が解読されていたことを日本側が気がつかなかったことの方が不思議です。
返信する
Unknown (Unknown)
2011-12-13 22:30:08
『バドリオ派』は誰かというところに繋がってきますか
対中講和に強硬に反対してみたり色々きな臭いようで
返信する
Unknown (Unknown)
2011-12-14 03:56:11
都合の悪い記事だったみないでもう削除されてしまったので
転載しときます。
今までもよく噂されていた事ですが公文書で残っているので本当だったみたいですね。

旧海軍の暗号方式 真珠湾前に解読 米軍史料発見で新説
2011年12月8日 07時03分

「真珠湾攻撃前に旧日本海軍の暗号を解読した」と明記した米軍史料の写し=佐伯友章撮影

 太平洋戦争が開戦した1941(昭和16)年12月8日のハワイ・真珠湾攻撃の前に、米側が、旧日本海軍が作戦指示に使った暗号をほぼ解読していたとする報告書が、米軍の史料から初めて見つかった。42年6月のミッドウェー海戦前に解読され、米軍の大勝につながったというのが定説だった。米側が開戦前に、旧海軍の動きをかなり把握していた可能性もでてきた。
 報告書は「日本から奪った文書が暗号解読にどう役立ったか」との題で四七年三月、米海軍通信機密保全課内で作成された。戦史研究家の原勝洋氏(69)が三年前に米国立公文書館で見つけ、本紙に初めて公開した。
 百七ページ、全七章にわたり、太平洋戦争で旧海軍から傍受、収集した各種暗号の解読に至る経過を検証している。第一章の冒頭二ページで、開戦前の解読成功に触れていた。
 開戦当時、旧海軍が作戦指示に使った暗号は、まず暗号書で例えば「連合艦隊司令長官旗艦」なら「00867」と、言葉を五桁の数字に変換。その数字を「乱数表」を使って、別の数字に置き換える二段階方式だった。
 報告書や原氏によれば、暗号解読の作業を一九三九(昭和十四)年夏から開始。二〇年代初頭、軍や警察のチームがニューヨーク日本総領事館に忍び込み、撮影した古い海軍暗号の法則をヒントに進められた。暗号書と乱数表は、旧海軍が随時、更新していたが、報告書には暗号方式を「真珠湾攻撃の前に解読できていた」と明記している。
 ただ当時は米軍も対ドイツの情報収集に忙しい時期だった。報告書では、真珠湾攻撃について「十分な人員さえあれば、奇襲にはならなかっただろう」との注釈を付けている。
 このため乱数表の解読で、第一段階となる言葉を数字に直した状態まではつかんでいても、数字に当てはまる旧海軍の専門用語を完全に割り出していなかった可能性もある。ただ原氏は「開戦前に解読していたと明記した史料はこれが初めて。どこまで旧海軍の指示が明らかにできていたかは、検証する必要がある」と話している。
 米側は開戦前、日本の外務省が使用する外交暗号の解読に成功したが、より複雑な旧海軍の暗号解読は遅れたという見解が一般的だった。専門家の中には「米国は開戦前の解読で真珠湾攻撃を察知していたが、ルーズベルト大統領の謀略で日本を戦争に誘い込んだ」との主張もあるが、決定的な証拠がなく、論争が続いている。
(東京新聞)

パターン死の行進の写真がねつ造だった事がわかったりと、太平洋戦争の真実が少しずつ暴かれていってますね。
返信する
Unknown ()
2011-12-14 06:49:20
もう数十年前からインテリ、軍事、歴史専門家の間で
議論され尽くされた話題ですね。>真珠湾攻撃
返信する
Unknown (1)
2011-12-14 15:16:28
この事と韓国滅亡がどういった関係にあるのか分析して欲しいものですな。
返信する
Unknown (Unknown)
2011-12-14 15:36:33
今、韓国は、日本(慰安婦像設置)や中国(中国漁船問題)と、あっちこっちに喧嘩を売って回っている。
本当に馬鹿としか良いようが無い!
返信する
Unknown (Unknown)
2011-12-14 15:39:00
すみません、

「言いようが無い」と書いたつもりが
「良いようが無い」になってしまった。
こういう場合、訂正可能にして欲しいんだけど、、、
プリンス殿、何とかならないか?
返信する
Unknown (Unknown)
2011-12-16 03:46:32
次世代エネルギーの本命、実は大麻だった
nakahara (2011年12月15日 22:11)
3年前、大麻の栽培や不法所持で集中的に逮捕者がでた時期がありました。
何か裏がある、と調べたわけです。
あれから3年、大麻免許所持者の中山さんが強引に逮捕された事件の為ふたたび大麻の有効性にスポットライトが当ったのは皮肉です。
当時、おなじように裏になにかある!と考えたのは私だけではなかったようで、大麻の有効性についてブログなどで提唱する方達が多数いました。
しかし、実際に大麻免許をとって栽培から有効利用の検証(行動)をしていた方は中山さん含めて少数です。

前ブログより過去記事引用:大麻の有効利用

参考:「大麻」、は地球地表上を救うための最後の灯火だった。

日本国内において大麻は衣類の原材料や良質の油として伝統的作物であり生活に密着した一般的なもので昭和40年代までけっこうな規模で栽培され、麻製品紡績工場も稼動していました。
北海道各地は戦中、麻製だった軍服用として大麻の一大生産地でした。
しかし大麻取締法の制定と石油原料由来の化繊に押されたこと、そして政治的な理由で現在は一部の特区除いてほとんど栽培されていません。

実は大麻を搾油すると非常に良質の油がとれるんですが、食用から機械の潤滑油、そしてバイオ燃料、さらには航空機用の燃料まで作ることができるんだそうです。

そしてなんと、 

引用:
アメリカの農地の6%で産業用大麻を栽培すれば、アメリカの全エネルギー需要を賄える。と述べています。 :引用ここまで

参考:代替エネルギー 大麻

他と(※1)比較して特殊な設備投資の必要がない。
他と(※1)巨額の設備投資の必要もない。
過去に栽培、各方面に実用の実績がある。
環境汚染が非常に少ない。
既存のインフラをそのまま転用できる。

次世代エネルギーの本命といってもあくまで革新的なプラズマ動力までの繋ぎとなりますが、インフラ整備等社会的混乱を最小減に抑える点でも、我々地球地表人類が自分達の力でエネルギー問題を解決するという課題をクリアする意味でも有効だったわけです。
エネルギー問題がクリアできれば、日本は自活できますし戦争や紛争によりエネルギーのラインを絶たれることを恐れたり原発に依存する必要もなくなるわけです。

さらにですが現在死活問題となっている放射能汚染問題。
大麻にはひまわり以上に除染の効果があるんだそうです。
そして前ブログでは「うわさでは土壌を改善する効果すらあるのだとか」とさらっと遠まわしに書いていましたが、穢れ地をイヤシロチにすなわち霊的な意味で土地を浄化する効果もあるんだとか。
日本では麻が神聖なものとして扱われて来たのは偶然ではありません。
すくなくとも、やせた土地でも施肥せずに数メートルの大きさに育つということは「太陽光」を糖エネルギー等に変換する効率が非常に高い陽属性の植物なのでしょうね。

ところで産業用大麻ではないマリファナとしての成分の件について。
前ブログの記事で「向精神薬的成分」の的という微妙な表現を使ったのには理由がありました。

現在、チェルノブイリ原発事故があった旧ソ連圏では高い失業率と求職競争率の高さなどから若者達の麻薬問題、とりわけ致死性が高く安価な合成麻薬の乱用が問題となっているそうです。
クロコダイルと呼ばれるこの麻薬は鎮痛剤としての効果がありますが、痛みがなくまるでワニに噛まれた跡のように肉体を腐らせていく恐ろしいものなんだそうです。
原発を推進した世界の富豪達と支配者層はこうやって目先の利益と利権の引き換えに、若者達を間接的な意味でも死へ追いやりたいのでしょうか。

参考:ロスケはろくでもない

大麻の成分が正しく再検証されて医師の処方で適量、医薬用に使用されるならば依存性が低い精神病の薬品として評価されるようになるかもしれません。
(現在の日本の法律では大麻を吸うことは違法です。また本記事は向精神薬的成分として大麻を推奨しているわけでもありません。参考先リンクのタイトルは麻薬犯罪を取り締まる気すらないロシア警察のことをそう書いています。きつい書き方ですがこうやって間接的に日本の未来を予表、憂慮しているからこそです。)

とはいえ残念な話しとなりますが、大麻が地球地表上で世界全面的に解禁され有効利用される見込みは事物の体制が終結するまでないようです。

アカシックレコードに未来を見こしてだれかがブービートラップを仕掛けていたのかもしれませんが
「大麻が本命で水素はフェイクです」
そして大麻産業は神速の抑止力でもあったわけです。

参考:大麻は麻薬ではない

※ところで中山さんを逮捕した連中と後ろから指示した連中へ、早期釈放を要求します。
※1 レアメタルを必要とする水素媒体、既存の化石燃料、原発等
http://www.onpa.tv/onpa/2011/12/post-143.html

イランやロシアと繋がる麻薬ルートが活性化しています。
戦争が近いのでは?
返信する
Unknown (Unknown)
2011-12-16 06:08:28
韓国大統領訪日前の慰安婦の碑の問題。
冷静に分析する必要があると思う。
まず、確認のため、慰安婦の碑の写真をもう一度観てもらいたい。
そこには隣に空席の椅子がある。

もしかしたら…その椅子に日本が座って下さい…と
言っているのかもしれない
返信する

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