今週号のエコノミストの記事より。
ロシアは国内の少数民族への外国の支援を脅威と見なしている。フィンランド・エストニアがEUとともに少数民族の不満をあおり立てる という計画を遂行しているとロシア政府は非難している。フィン=ウゴル系民族の団結を目指すフィン=ウゴル主義の活動家も活動している。
フィンランドやエストニアと同一の民族に属するフィン=ウゴル系の少数民族であるコミ、マリ、ウドムルトにとっては独立を達成し発展しているエストニアは奇跡であり、フィンランドはうらやむべきスーパーパワーらしい。フィンランドやエストニアはこれらの少数民族の独自言語教育を支援しており、ロシアはそれを弾圧している。
ロシアの強大化を恐れるEU諸国、特に東欧諸国の意志も考慮すれば、今後のEUの対ロシア政策の柱にフィン=ウゴル系民族弾圧批判が据えられ、それを通してロシアを分裂させ弱体化させるという目標が追求される可能性が高い。
アジアに置いてはモンゴルが似たような立場にあり、今後少数民族問題を通してロシアや中国の分裂崩壊の引き金になっていく可能性がある。また、日本においても、樺太の大部分や千島の先住民族であるアイヌが北海道に追放されたことを問題にして、日本国民であるアイヌの先住権を根拠に樺太と千島の返還を要求していくということも可能だろう。
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これは、下記の阿修羅の投稿を再掲したものです。
http://asyura2.com/0601/war77/msg/217.html
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