マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

映画「ピアノマニア」

2012-02-03 23:36:36 | お勧め
おもしろそうな映画が、大阪では明日から上映されます。
東京ではすでに上映中ですが…。
「ピアノマニア」という映画で、シュテファン・クニュップファーという調律師にスポットを当てた話です。

ピアノマニアオフィシャルサイト
http://www.piano-mania.com/

ピアノに調律は欠かせません。
調律師の技術でピアノの音はまるで変ってしまうくらい、大切な存在です。
ピアニストは、自分の楽器を持ち運びできませんから、会場にあるピアノを使うことになるため、こだわる人にとっては、調律師の良し悪しはとても重要です。
家庭のピアノでも、できるだけ自分の希望に合った調律をしてくださる人にお願いできるのが一番ですが、実際には、そういう人を見つけるのはなかなか大変です。
昔、まだ結婚する前の話ですが、出雲市民会館にスタインウェイとヤマハのフルコンサートグランドピアノが2台あり、田舎のことで、ピアノを使うコンサートはまれだったので、ピアノの維持管理ということで、自由にそのピアノを弾けることになっていました。
広いホールのステージで練習できるわけですから、非常にいい環境でしたが、時間を確保して出かけて行くのはなかなか大変な部分もありました。
有名なピアニストの公演も年に1回はありましたから、そういう時はスタインウェイ専門の調律の方が来られて調整していましたから、管理ピアニストとしては、いろいろお話をする機会もあり、私もリサイタルをすることがもあったので、どんな音がいいですかと聞かれ、希望を言って調整してもらったこともありました。
とても貴重な経験でした。

そんなこんなで、この映画は興味を持ちましたね。
時間を作って、どこかでぜひ見たいものです。

映画の中では、ピアニストにリハーサル風景もあり、いろんなピアノ曲が演奏されるようです。

作中の演奏曲目
R.シューマン《幻想曲ハ長調  Op.17》/ラン・ラン
ベートーヴェン《ピアノソナタ 第31番 変イ長調》/ブレンデル
W.A.モーツァルト《ピアノ協奏曲 13番 ハ長調》/ラン・ラン
J.S.バッハ《フーガの技法 第118番》/エマール
ベートーヴェン《ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調》/フェルナー
ラヴェル《「夜のガスパール」より”オンディーヌ”》/フェルナー
リスト《ハンガリー狂詩曲 第6番 変ニ長調》/ランラン
R.シューマン《詩人の恋》/J.ドレイク+イアン・ボストリッジ
ブラームス《「夏の夕べ」 Op.85》/J.ドレイク+イアン・ボストリッジ
シューベルト《即興曲ヘ短調D935 第1番 ヘ短調》/ブレンデル
ベートーヴェン《エリーゼのために》/イグデスマン&ジョー
サティ《ジムノペディ》/リチャード・ヒョンギ・ジョー
ラフマニノフ《パガニーニの主題による狂詩曲》/ブッフビンダー
エリオット・カーター《「カテナリ」》/エマール