プロストワインハンデル公式ブログ「クライナー・プラッツ Kleiner・Platz」

ドイツのリューデスハイムに所在するドイツワイン専門店です。在住者ならではの新鮮な情報と個性的なワインをご紹介します。

アビトゥーアの季節

2010年03月27日 02時02分10秒 | ドイツの四季
ギムナジウム(Gymnasium)と言えば、大学進学を希望する生徒たちが通う学校のこと。
9年間という長い就学期間の後、だいたい18歳位で卒業します。

卒業といっても、何もせずに証書がもらえるわけではありません。
卒業試験があるのです。

そしてこの試験の合格=大学入学資格。

大学によっては試験の点数を入学許可の判断とするそうですから、
ただ受かれば良いというものでもなさそうです。


この卒業試験がアビトゥーア(Abitur)と呼ばれます。
折しも今の時期はアビトゥーアの真っ最中。
生徒が真剣なのはもちろんですが、親兄弟や友だちにとっても大切な季節なわけで。


気掛かりな思いを『布』に託し、ギムナジウムの校舎に掲げます。






こんな感じ↑
別にデモ隊に占拠されたわけではありません。



書かれている内容はと言えば名前や『ABI』の大書や、
「がんばれ!」
「君ならやれる!!」
といった応援文句の定番。
生徒には励みになること間違いなし。





↑車から、やおらはしごを出して掲げるご父兄方(写真オク)
ご苦労様です・・



昔は手書きの質素な布が多かったそうですが、
最近はデジタル加工もしやすくなり、
こんな立派な作品も作れるようになりました。





でかっ!
左下のガレージを覆い隠さんばかり。


このアビトゥーア試験、数日間に渡って続きます。
その間に布がボロボロになっては、
ご利益も半減というもの。
試験に臨む生徒以上に粘り強くあって欲しいものです。






それにしても、例えば美術系の学校だったならばもうちょっと、こう・・。



とり
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3 コメント

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グラスに関する質問とお誘いです (Sugaihi)
2010-03-31 17:43:16
初めまして。にほんブログ村から着ました。素敵なドイツ情報ありがとうございます。実はお聞きしたいことが一つとお誘いがあるのですがよろしいでしょうか。

質問というのはリースリングのグラスのことで、なぜ呑み口のところが外側にめくれ上がっているのでしょうか。何度か美味しいリースリングを普通のグラスでいただいて特に不都合はなかったのですが・・・

お誘いというのは私もワインが好きでワインブログを書いています。にほんブログ村のランキングにも入っています(今大体10番台です)。もしよろしければ、クライナー・プラッツ様のブログを私のブログのフリースペースのところで常時紹介されるような形で紹介させていただきたいのですがよろしいでしょうか。
 もし相互紹介のような形にしていただけるとうれしいですが、もちろんそうでなくてもかまいません。読んで楽しいブログをどんどん紹介していきたいと思っております。

それではよろしくお願いいたします。

ブログのアドレスを上に貼りましたのでご高覧いただけると幸いです。
返信する
Sugaihi様 (とり)
2010-04-03 00:56:18
コメントありがとうございます。
なぜリースリング用のグラスは縁が外にめくれ上がっているのかというご質問ですが、これは舌の先の方でワインを受けやすくするための工夫です。
人間の舌は舌先で甘み、奥で苦み、両脇で酸味を感じると言われますが、初めに舌のどの部位でワインを味わうかでその後の印象も変わることが考えられます。
ご存知のようにリースリング種の特徴といえばその豊かな酸味と果実味。
前述のタイプのグラスを使えば、初めに舌先で受けることで果実味がより強調され、口中に行き渡るころには酸味もほどよく中和されるという理想的な味わい方ができるわけです。

ただ、その違いを尊ぶかどうかは状況次第。個人的には普通の形状のグラスで何ら不都合を覚えません。

またブログご紹介のお話をありがとうございます。
ありがたくお受けさせて頂きます。
Sugaihi様のブログの彩りとなれば嬉しい限りです。
返信する
教えてくださりありがとうございました (Sugaihi)
2010-04-04 00:54:43
とり様

リースリンググラスの奥深いところについて教えてくださりありがとうございます。なるほどそんな理由があるとはまったく分かりませんでした。リースリングを楽しむためには豊かな果実実と甘みを舌先でまず受け止める必要があるとは!それにそこまで飲む方たちのことを考えてくれているドイツのグラス職人さんは本当に素晴らしいですね。フランスとイタリアのワインばかり飲んでいたのでまったく気がつきませんでした。

ブログの紹介のこともご承諾いただきましてありがとうございます。私も含めより多くの方にドイツワインの素晴らしさが広がるようがんばりたいと思います。

このグラスの話もクライナープラッツ様から伺った大切な話としていずれブログで紹介させていただきたいと思います。

それではまたよろしくお願いいたします。
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