「では、行ってきます!」
かりんちゃんが勇ましく出かけて行ったその先は、トリマーさんがカットの技術を競う競技会。
実はかりんは長年、そのモデル犬として頑張っていたのです。
この子はもともと毛量が豊かで、体のバランスも良いことから、
お世話になっている犬の先生の勧めもあり、若い時はドッグショーにも出てブイブイ言わせておりました。
「この時は二席だったの♪」
また、このようなカットは普通あまりしないので、トリマーさんたちもなかなか練習する機会がないとのことから、
ずっといろいろなトリマーさんの練習のお相手として、お世話になっておりました。
ですが、かりんもこの9月でもう10歳。
押しも押されもせぬシニア犬になっておりますから、さすがにこのスタイルは体への負担も大きいだろうと、
今回のショーを最後にモデル犬を引退し、長く伸ばした毛をバッサリ切って動きやすくしてやることにしました。
正直な話、ずっと見慣れてきたこのゴージャスかりんでなくなることが私はすごく寂しくて、
そしてもったいない気持ちもあって、気持としては複雑。
これは奥さんも同じようで、「何かが終わってしまう悲しさ。」を感じたとのこと。
ですがそれと同時に、かりんの立場に立って見れば、今までずいぶん我慢していたんだろうなということもよく分かるので、
やはりここは、あの子が快適に過ごせるのが一番だろうと思い今回思い切って決心したのです。
そういうわけで、前日の夜からお泊りで競技会に臨みがんばったかりん。
昨晩の帰宅をソワソワしながら待っていると…
ピンポ~ン♪
来た!かりんの帰宅です!
そして現れた新生かりんの姿は…
「あ~、しんどかった~。」
あ?あれ?
若いぷーさん?!
そう、そこにいたかりんは、母犬であるぷーの若い時に瓜二つ!
いや~、やっぱり親子なんだな~!
でも見た目はどうあれやはり かりんはかりんであって、
「疲れたの~♪」
と早速甘えた全開!
で、私も今までのスタイルから一変したかりんが珍しいやら面白いやら不思議やらで、
身体をなでまわし、頭をうりうりし、果てはお腹に口をつけプップカ吹いたり!
う~ん、このスタイルも非常によく似合っているではないか!
というか、やっぱ、かりんちゃんはどんな格好をしてもかわいくてきれいな~♪
と親ばか全開になってしまっていたのでした。
(=^^=)ゞ
というわけで、これからはこのニューバージョンかりんを、
「よろしくね♪」