まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

ヘッドフォンアンプ 魔改造  その2

2011年09月15日 | Weblog
 次に着手したのが、ミュート回路というもので。

ヘッドフォンを挿したまた電源をON/OFFすると、それこそ驚くようなポップ音が
するため、ヘッドフォン保護という事もあって重要な追加機能の一つで。

+24VのDCアダプターで動作しているため、AC100Vに、いわゆるようかんアダプタを
つなぎ、次に基板上の電源コネクタにコネクタを挿し、電源スイッチをONにした後で
ヘッドフォン端子に挿すといった手順をふむと不快なポップ音が聞こえないものの、
次にうっかり電源スイッチをOFFにすると、またもやびっくする音が出るので、
ON時とOFF時で対策しなければならないので、これは以前から頭の痛い事案で。

以前はオペアンプとトランジスタを使用した時限タイマーを使い、電源ON時には
数秒間、出力側をリレーの端子でグランドに落としておき、それから接続して、電源OFF時には
オペアンプが電圧監視をしているため、先ほどのタイマー回路に割り込ませてリレーを
駆動していても、若干音漏れが生じるなどうまくいかなかったものの、ふと思う事があって
試作することに。

 DCアダプターから電源を供給された時点で、ミュート回路は動作状態にしておき
(つまりリレー接点で出力側をグランドに落とす)電源スイッチON後に数秒してから
リレーを復帰させるとうまくいくのではないかという事でテストしたところ、シンプルな回路
ながら見事に目的が達成されただけではなく、電源OFF時にも効果ある事が分かり、
長年の懸案が解決されてすっきりということに。

 アンプのエージングもあって音を流していながら、ネットサーフィンしていたところ、
なんと同じような回路にでくわすとは;;;
流石、先人の方々は偉い。でも1箇所違うことを発見。

電源から直に電気を貰って電解コンデンサを充電させる部分で、ネットの主の方は
電解コンデンサの放電抵抗を付けていないので、あえて部品をはずしてみることに。
 この状態では電源スイッチONにした後ミュート回路が動作終了してリレー接点が
復帰して(結果的には音が出る)状態になった後でも、トランジスタが完全にOFF状態に
なっていないので(しきい値ぎりぎりの電圧)、テーブルタップにつないでいる別の
機器をON/OFFするだけでも、たまにミュート回路が動作しだすことがあって、
やはり放電抵抗が必要だと(自分だけ?)と実感することになろうとは。

 この回路を付けたことで、ヘッドフォンジャックを挿す手順も考えなくてよいし、
ヘッドフォンをつないだまま電源スイッチをOFFにしても、ポップノイズを聞く事も
ないので、非常に楽ということで。


さて、一応の結果がでてきたので、そろそろケースに収めなければならないものの、
最近は背の高い安価なアルミケースがあるので、ネットで注文しなければ。。。
ついでに、絶縁用ヘッドフォンジャック、見栄え?のよい電源スイッチなども
一緒に注文せねば。


おっと忘れていたヒスノイズ対策。
出力側を見ると、1KΩでグランドにおとして47Ωが直列につながっているものの、
ヘッドフォンをつないだ場合のインピーダンスを考えると、多少問題ありというのが
分かっているものの、あえてこの抵抗を逆に接続することに。
直列を1KΩにして47Ωをグランドに落とすことに。
 これによって、無音状態でも、いわゆる「シャー」という音が耳につかなくなり
魔改造のたまものということで;;;


訂正
回路図があまりに小さすぎて、回路定数が読めないので、オリジナルサイズに
入れ替えを。
(今まで何もかんがえずに画像をアップしていたので、正直びっくり)
だからと言って、わざわざこんな回路を見る方もいらっしゃらないとは思いますが・・・
コメント (2)
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ヘッドフォンアンプ 魔改造

2011年09月15日 | Weblog
 業を煮やしてというか、どのように手を入れると良いのか思案続きだったものの
ついに「魔改造?」の始まりはじまり。

発端は、LEDを触ったところからで、せっかくの真空管のプレートが、ぼわっと
光っているものを、わざわざ青色やら赤色で照らしてしまい、それでなくても
品質を疑う中華製の真空管のため、プレートの状態を目で確認しずらいという事も
あって、LEDの光が真空管に向かわないような位置にしたところ、みごと発振
状態に。
それでなくても6DJ8(この真空管は同等品相当?の6N11)は発振しやすいのに、
パターンを眺めると、入力信号と出力信号が真横や上下に交差など、信じられない
回路構成のため、これではどうにもならない上に発振対策用の抵抗やコンデンサなど
一切ないので、当然といえば当然ながら、多少難ありの状態ながら、まがりなりにも
動作していたので不思議不思議ということで・・・

 しかしながら、このままではどうにもならないので、様々な処置を行うべく
基板の増築工事から着手することに。
写真でみても怪しい状態ながら、ミュート回路や出力側の抵抗を交換しやすく
するためにも、こういう「いかにも手抜き」な事に。
また、出力側に入れている巨大な電解コンデンサ(茶色)の左側は、ヒートシンクの
真横にあるため、それでなくても相当な発熱状態になるのに、これでは影響が大きすぎる
ので、若干離してみることに。
 最大の問題点は、入力信号と出力信号が交差しているのを少しでも改良?改悪?する
ため、出力プラグの位置をあえて増設基板上に移動することに。
 後方にある巨大なヒートシンクは、ヒータ用電源のために新規に設置したもので、
これで安定して6.3Vを出力する事で問題点の切り分けということに。

このアンプの回路は、ヒータ電源が独立していない、世にも不思議な回路構成で、
増幅用のFETのドレイン電流をあえてLM317の定電流回路を通して、その先がヒータに
つながっているため、発振状態ではヒータ両端の電圧がとんでもない電圧になり
(電源電圧が24Vという事もあってヒータ両端でなんと20V)これでは真空管を破壊するのは
目にみえているため、ここは基本に戻る事でLM7805に可変抵抗を加えて6.3V電源を生成して
安定供給することに。
 しかしながら、発振状態はあいかわらずなので、グリッド保護抵抗を追加することに。
どっちみち切った貼った状態になるので躊躇なくパターンをカットして抵抗を入れることに
(2KΩと200KΩ)
右のチャンネルはこれで発振が収まったものの、左はピューという音が続いているため、
あえてグリッド端子近くにコンデンサを付けることに。
(ただ、オーディオ用といわれる部品の手持ちがないため、とりあえずセラミックコンデンサを
付けて様子を見ることに。200PF)

かなり状態が改善して、音楽の無音状態でなければ、ほとんど異音が聞こえないように
なったものの、レギュレータのヒートシンクが手で触れない温度になると、やはり悪化する
様子で、もう少し対策が必要な様子で。

 次はカソードに電解コンデンサ(手持ちの関係上100μF)と積層セラミックコンデンサ(0.1μF)を
取り付けてみることに。
ここまでくると、ほぼ回路全体は把握できたものの、今度は部品の設置方法で別な驚きが。
バイアス調整のためにカソードに半固定抵抗が付けられているものの、半固定抵抗の3本足のうち
1本が回路上浮いていることが分かり、抵抗の余った足で半固定抵抗ののセンターとショートさせる事に。
(少しでも問題になる所を減らさないことには)

ここまでくると、ほぼ異音が聞こえなくなったものの、基板がむき出しということもあって
携帯やらパソコンからのノイズを拾いやすいため、ケースに入れる事に決定に。
(というより、これが最初の対策と言うべきなのだが・・・)

ただし、基板むき出しの状態でも、最大限の対策を行いたいため、あえて次の対策をすることに。
プレートとグランドの間にセラミックコンデンサを入れる事に。
 ここは音に関係しやすいため、あまりこういう物を追加したくないものの、机の上で置く方向や
場所によって状態が変化するので、音をこれ以上犠牲に(というか、このアンプでもはや犠牲
になっていることは多々ありすぎるのだが)しても、わざと部品を追加することに。
回路図には書いていないものの、33PF(さすがに大きすぎ)から序々に小さくしていって5PFでも
十分に機能する事が分かったので、基板むき出しの状態では、このまましばらくテストする事に。

さて次はミュート回路と、ヒスノイズ軽減のために対策することに。
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