Oさん、Kさんと月一のお茶会だった。
お茶会といっても、お昼少し前に家を出るので実際はランチになる。
夫は一人でランチをすることになるけれど、毎月のことで慣れたものだ。
冷蔵庫には冷凍のパスタやチャーハン鍋焼きうどんなど、
ストックしてあるから好きなものをチンして食べてくれる。
それがこのたびは、図書館へ行くのでついでに外でを食べて来ると言う。
「だから、あれちょーだい」と夫。
は、あれ?
「ほら、あそこの・・・ええと・・・肉屋」
は、肉屋?
「もしかして吉野家?」と私。
「そうそう吉野家」
吉野家の株主優待券が欲しいと言っているのだ。
肉屋ね~、まあ、当たらずも遠からずの範囲か。
優待券は今年の11月30日が期限の分が600円残っていた。
足りなかったら自分で出してねと言って渡した。
その日もいつものように、よくまあ次から次へと話すことがあるものだと
自分でも感心するくらいおしゃべりして、ついでにお買い物をして帰って来た。
家に入ると夫が、これまたいつものようにソファで転がってテレビを見ていた。
「お昼、何食べたの?」ときくと、
少し間があって、
「・・・ぎゅう・・・、ぎゅう・・・、ぎゅう・・・」
ぎゅうの後が出てこないらしい。
牛丼?ときくと、
「いや、牛丼じゃなくて・・・ほら、冬に食べるやつ」
牛丼じゃない、ぎゅうのつく冬に食べるものなのね。
「もしかして、牛すき?」
「そうそう、牛すき」
あ、そう・・・疲れた・・・
確かに、吉野家の牛すきなべは冬限定メニューだったわ。
それにしても、ぎゅう・・・、ぎゅう・・・、ぎゅう・・・よ。
危なくないか、うちの夫。