珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

月が語ったお話

2017年02月15日 | 日々のこと

松野莉奈さんという18歳のアイドルが突然亡くなった。

数日過ぎて、死因は致死性不整脈と発表された。

死因を特定できない時よく使う病名だそうだ。

 彼女のことは知らなかったが、18歳の若さで突然逝ってしまうなんて、

あまりに傷ましい。

ご家族の悲しみの大きさは想像もできない。

 

7,8年前、娘の同僚のお嬢さんが亡くなった。

大学の授業中、突然倒れてそのまま亡くなったのだそうだ。

娘は、その同僚の方と特に親しい間柄ではなく、詳しいことはわからないけれど、

健康上死を予感させるようなことはまったくなかったそうだ。

事件性がないのははっきりしているので、解剖なども行わず、脳疾患という診断だったそうだ。

ご両親が あまりにお気の毒で、どうなってしまうのだろうと、周囲は心配したけれど

もう一人のお子さんが救いになって、今はなんとか立ち直っていらっしゃるようだ。

 

絵のない絵本の中に(勘違いで、違う本だったらごめんなさい)

子供を失くした母親の話がある。

読んだのは何十年も前なので、間違っている部分はあるかもしれないが、

大筋はそう違わないと思う。

 

ある夜、月は、一人の若い母親が幼い男の子を抱きしめて泣いているのを見た。

その子ははやり病か不慮の事故かで、突然亡くなったのだ。

可愛い盛りだったのに、その笑顔は喜びにあふれていたのに。

わが子を奪われた母は、嘆き悲しみ、神を恨んだ。

母親を哀れんだ神は、その男の子の成長した姿を彼女に見せる。

大人になった男の子は、極悪人になり、悪行の限りを尽くしていた。

その姿を見た母親は、あまりの恐ろしさに、

わが子がそうなる前に、天国へ導いてくださった神に感謝を捧げたのだった。

 

神の存在が身近だったその頃、母親はそれで少しは癒されたのだろう。

不信心の私は、悲しみが倍になる様な気がする。

幼くして我子を亡くしてしまった悲しみ。

その子が生きていたら極悪人になる運命だったという悲しみ。

そういう子を産んだ自分は何者なのか?

キリスト教、多分カトリックだろうけれど、ある意味残酷だ。

仏教ならどういう風に母親を癒すのだろう。