インドでストレスを感じたことの一つに、車のクラクションがある。
発展途上の時期はどこの国もそうなのだろうが、環境が整わないうちに車が爆発的に増えてしまって、路上に溢れている。
交差点の信号は、まったく無いわけではないけれど、あまり無い。
お巡りさんが一応交通整理をしているところもあるにはある。
でも、やる気がなさそうで、その指示に従う車も、あまりいない。
トラック、バス、乗用車、バイク、リクシャ、大混乱だ。
その中で車がこぞってクラクションを鳴らす。
ビー!ビー!っと、あっちからもこっちからもで、いったい誰が鳴らしているかもわからない。
私たちを載せた車も当然鳴らす。
「どけ、邪魔だ!」とでも言うように。
よほどのことがない限り、クラクションを鳴らすことのない私たちの神経は逆なでされる。
そんなに鳴らしたって仕方がないじゃない、混んでるんだから、と後ろからドライバーさんを恨めしげに睨んでみたが、ドライバーさんは、そんな睨みにはまったく気づかない(笑)
そのうち、「BLOW HORN」というロゴをつけたトラックが多いのに気が付いた。
初めは、運送会社か何かの社名のロゴかなと思っていたけれど、それにしては変な社名だし、ロゴは色もデザインも色々だ。
これはどうやら、運送会社の社名ではなく、文字通り「クラクションを鳴らしてね」というお願いロゴのようだ。
見ていると、他にも「HORN PLEASE」とか、文章は忘れたけれど、「クラクションを鳴らされても気にしません」という意味のものもあった。
なるほど、「追い越したり、追い抜く時は、一言言ってよね」ということらしい。
そうわかってみると、けたたましいクラクションの鳴らし合いも、前ほど気にならなくなった。
お互い手を伸ばせば届きそうな距離で、ひしめき合って走っている中で、この BLOW HORN はかなり有効なようだ。
車がまるでジグゾーパズルのように入り組んだ渋滞で、とうてい抜け出せるはずがないという状況から、ビッビ、ビッビと鳴らしながら、いつの間にか抜け出している。
インドの運転手さん、恐るべし。
4泊6日の間、ひどい交通事情にも関わらず、交通事故を一度も見なかった。
北京で一日に3件も見かけたのとは大違いだ。
インドの人の気性も穏やかで、忍耐強いのかも知れない。
信じられないことに、高速道路を逆走している車も普通にいる。
正面衝突どころか、かすりもせずにすれ違って行く。
車ならまだいい、ロバが引く荷車も・・・
うう~む、高速道路の存在意義って何だっけ???
そこにあるのは、まさに、無秩序の中の秩序。
インドって不思議だ。
あ、でも、ロバは高速道路じゃなかったかも・・・
残念なことに写真を撮っていませんでした。
よければ、BLOW HORN インド で検索してみてください。
写真がたくさん出てきます。
そのような国から日本にやってくると
クラクションの音がしない事にむしろ驚くのでしょうね。
それでも、車に轢かれないインド人
敵に回してはいけない相手
よ~く解りました。
轢かれないのもスゴいんですけど、轢かないのもスゴイです。
私なら、一日10人は殺してます(笑)
その前に、車の列に入れないでしょうね
料金は無料なんでしょうか
ロバ料金ってあるのかな(笑)
右折するときに、なかなか決断ができない私は
インドでは身動きができないと思います
よくよく思いだしてみると、ロバが逆走していたのは有料道路ではなかったかも知れません。
何でも有りのインドですから、何を見ても不思議に思わなくなっていました(笑)
でも、車が高速道路を逆走って、どうやればできるんでしょうね?(笑)
分離帯のところでUターンするんでしょうかね~???