ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

朝日る朝日

2010-10-24 | 日本のこと
最近、何か?
仙谷といい今日といい、見たくもないおっさんの似顔絵をあげて、もしかしたらエリス中尉は針すなおに路線変更したのか?
と思われたあなた、
私だって好き好んでこんなおっさんの画像を描いてるんじゃありません。

士官服や搭乗服の凛々しい海軍軍人の画像とは時間も集中度も、込める愛情もほぼ100万分の1くらいのやっつけで描いた画像です。


これはね、新聞を取ってない人のために説明すると、朝日新聞に掲載された中国の次期ナンバーワン、周金平の近影なのです。

こうやって椅子に腰かけたらズボンが短くて生足が見えちゃってるわけです。
中国人にもいろいろいるでしょうからして一概に決めつけてはいけないんですが、「あの人たちとは付き合えない」で触れたようにこの「洋装」が徹底的に身についてないため、次期国家指導者でありながらこのようなかっこ悪い映像を配信される羽目になってしまっている、

というだけの話なんですが、


まあ、朝日新聞の電波ゆんゆん記事をご覧くださいな。

【国際】 「靴下チラ見せにこだわり?」 ~習近平氏、足元に庶民派チラリ 幹部の子弟ながら苦労人…朝日新聞


【北京=坂尻信義】中国の次期最高指導者になることが確実になった習近平(シー・チンピン)国家副主席は、高級幹部の子弟「太子党」でありながら、苦労して出世を遂げた庶民派でもある。
その一面を見せた、と話題になったのが、第17回党大会さなかの2007年10月のことだった。
北京の人民大会堂であった上海市の分科会の間中、短めのズボンのすそから黒い靴下と素肌をのぞかせた。
背広は国産の大手メーカー製が好みとされ、着こなしのセンスが光るタイプが多い他の太子党との違いが際だった。

当時は上海市党委書記。次世代指導者として注目され、100人以上の報道陣が押し寄せていた。
党を揺るがす汚職事件で更迭された前任者の後釜に座り、ストレスからか一段と太っていた時期だった。
この5日後、政治局常務委員に抜擢(ばってき)された。
.
写真:靴下を出す習近平氏




なーにが「靴下チラ見せにこだわり」だ。
靴下じゃなくて「生足」だろっこの場合の問題点は。


それにしても、朝日ってこの映像とこの記事で何を伝えたかったのだと思います?

「実力者だが身なりに構わない庶民派」?
「太ってるけど、それはストレスのせいで、いつもはもっとスマートなんですよ」?
「ズボンの長さもろくに構わない=苦労人」?
「背広の好みだって、国粋主義でブランドものなんか着ないよ、庶民派だから」?
「ついでに言うと、この人は苦労人で庶民派だからこんなだけど、他の党幹部様はみんなダンディで着こなし抜群ですよ」?

ああ、書いていて気分悪くなってきた。
朝日新聞。あんたたちはどこに行こうとしているのか。
この生足おやじが小沢一郎の姦計で「一か月前ルール」を破って無理やり天皇陛下に会見したのを忘れたのか。
ウイグルで行われている大虐殺の首謀者とされているのを知っているのか。


そもそも党の実力者の地位で贅沢して太ったデブのズボンがずり上がっただけで、よくぞここまで印象操作目的のお提灯記事が書けるもんだと思いませんか?
だいたい何の情報もなく「苦労人」「庶民派」って、周金平は世襲でエリートですよ。
だいたい、あの国であの地位に登りつめる人間が真の意味の苦労人でなんかあるわけなかろう。


新聞というものは、ジャーナリズムというものは、と言いだすとブログが一日でまとまらないので今日は書きませんが、中の人が何と言おうと、ジャーナリズムの存在理由は

「事実をそのまま伝える」

ということに、簡単ながら尽きると思うのですよ。
それをどう判断するかは受け手に任せる。
ところが朝日新聞を筆頭に大多数のメディアは自分たちの思想信条ありきで事実を印象操作した「加工品」を垂れ流し、それによって世論誘導を図っているとしか思えないんですよね。

政権交代前、エリス中尉の友人が毎日新聞勤務の団塊世代から

「絶対政権交代してみせるよ、俺たちが」

って言うのを聞いたんですって。
思わずそれを聞いたときに怒りで頭がくらくらしてしまったんですがね。
新聞、テレビ的には民主政権になることでずいぶん「お得」なことがあったようですから、政権交代は彼らにとって「生活かかってんだよ」ってことだったんでしょうけどね。


いやいや、ポルポトを「アジア的優しさの持ち主」スターリンを「子供好きなヨシフおじさん」って褒めたことのある朝日さんだもの、そんな私利私欲からだけでなくて、たとえ結果大虐殺を起こしていようと、大指導者たる人物には人間的な魅力もあるんだよ、っていういつもの切り口なんですよね。これも。
そうでしょう?

それにしても苦しい、苦しすぎる。
そもそも記事が拙劣すぎる。
だいたい「高級幹部の子弟『太子党』でありながら、苦労して出世を遂げた庶民派でもある」
って、よく見ると、いやよく見なくてもすごい矛盾する文章なんですけど。
この一文の意味がわからないのはエリス中尉だけですか?


まあカップラーメンの値段を知らない、オークラのバーに通う、ということが
「庶民感覚がない」
といって連日大たたきするマスコミの皆さんのいう庶民派って、しょせんこの程度のことですよ。

実を言うと私もカップラーメンの値段知りませんが、そうかー、うちは庶民じゃなかったんだ~(棒読み)

今回の「中国の次期指導者様の生足萌え記事」によって朝日が世論誘導する先は何か。
そして朝日が中国支局を置くことをを許してもらうためにどれだけの圧力をかけられているのか。

戦前に戦争に突入しない政府を腰ぬけ呼ばわりしたこともある朝日新聞の歴史もひもときながらこのようなことにしばし思いを巡らせてみるのも、秋の長い夜の一つの過ごし方かもしれません。


と、お洒落雑誌風に提案してみる。