ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

「DARPA」(国防高等研究計画局)

2010-10-28 | アメリカ
このブログの画像と表題の関係の無さは今に始まったことではないといえど、今日のは酷過ぎると思われた方も、最後まで読んでね。

エリス中尉の、というよりTОの仕事がらみの友人と先日話していて
このDARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)の開発兵器の話で盛り上がりました。

この知人というのが某地銀の若い支店長で未来の頭取ではないかというくらい優秀な銀行マンなのですが、かなりヘンな知識を蓄えているヘンな人で、

「河童捕獲許可書ホルダー」
「どこかの国の爵位保持者」
「宇宙の土地所有者」
というその名刺に載っていない肩書があまりにエクストラオーディナリーな(でも見かけはどこから見ても銀行マン)方なのです。

その点、堅物のTОよりはヘンなことに通じていてまたそれをこよなく愛するエリス中尉との方が話の波長は合っているようにも思うのですが、それはともかく、この方から聞いて、この「ダーパ」(この間抜けな響きがまたたまらんわ)が真面目に研究しているトンデモ兵器の話を今日は少し。


マンガを見れば一目瞭然、これは
「ゴキブリ自爆装置」。
ゴキブリの胴体にナノチップでコントロールする装置を埋め込み、さらに超小型爆弾を搭載して目的地にもぐりこませるというものなのですが、これ、上手くいきますかね。

ナノチップで行き先をコントロールできるということですが、ゴキブリだって手足があるんだから、埃一つない研究室や執務室にそんなにうまく行ってくれるんでしょうか。
ターゲットの近くでじっとしてチャンスを待ってくれるんでしょうか。

その点、「蛾爆弾」というものの方が、じっとしていることの多い習性を持っているので確実かもしれません。
しかし、この蛾を見ていると、思ったところに飛んでいかせるのはナノチップを搭載していても難しいように思えるのですが余計なお世話ですかね。

このダーパですが、昔ARPA(アーパ(^_^;)だったころにコンピュータの原型を開発したという、とんでもない歴史と技術力を持っているアメリカの研究部門なのですが、してその目的は、というと

最先端科学技術の速やかな軍事技術への転用

なのです。
その中でも軍や科学技術基金などの組織が投資を行わない隙間への投資を積極的に行う。


皆さんっ。
隙間ですよ。ス・キ・マ。
先日エリス中尉が「要らんもん」と言い切ったスキマです。

案の定


「そのため、固定観念に囚われない自由度の高い研究への投資を重視している性質から、一見すると空想的だったりトンデモに見えるような研究内容が多数ある」
(ウィキペディア)


メンバーは300人くらいのアメリカの超エリート研究者なのですが、もしかしてあんたら
「どこからも干渉されない」「資金は潤沢にある」
これをいいことにやりたい放題やってませんか?
と、おそらく誰もが思っているに違いないんですが、そこがアメリカのいいところ(たぶん)、どんなアホーな兵器を真面目に開発していても、どこからも「仕分け」されたりしないんですよね。
いいですね。


そのトンデモ兵器を、それでは粛々と挙げていきましょう。

興奮したネズミやスズメバチを兵士の宿舎に大挙して移動させ、宿営や兵舎そのものを使用不可能にする

敵の兵士に「ものすごい口臭」を発生させ、ゲリラと民間人を容易に区別できるようする

兵士の肌を直射日光に耐えられない体質にする


いちいち突っ込みを入れるのも大人げないのですが、物凄い口臭って・・・
普通に口臭のある人がゲリラと間違われるのはおk、ってことですか?
そして一番最後、これは兵士がみんな夏場の日本人女性化するってことですか?
黒い日傘やUV軍服や、SPF値40のUVクリームが売れるだけで終わりませんか?

それにしても化学兵器ですが、殺傷能力はないものの、戦闘意欲を削ぐことにずいぶん力を入れていますね。
兵器と言いながら、ずいぶん平和的。
というか兵器の平和利用ってこのことですか?違うかな。



公表されたこの文書は、1994年に米オハイオはデイトンに設営された米空軍ライト研究所がペンタゴンの依頼を受けて作成したもので、依頼文書には「兵士を悩ませたり、イラつかせるもの」、「悪い奴を一発で見分けることが出来るようにするもの」という文言があるそうです。

悪い奴って・・仮面ライダーじゃないんだからさ。

そして哀しいことに、今ダーパが総力を挙げて研究しているのが

「メタボリック・ドミナンス」あるいは「『最高の兵士能力』プロジェクト」と呼ばれるプロジェクト。

このプロジェクトは兵士が最高のパフォーマンスを不眠・不休・絶食の状態で維持できるかというものであり、ダーパはこれに多額の資金を費やしているのですが。

しかし栄養学者などによると、ほかのプロジェクト同様、空想の域を出ないとしている。


他のプロジェクト同様

他のプロジェクト同様

他のプロジェクト同様

(大事なことなので三度いいました)


日本の会社が淡々と「ガンダム式パワースーツ」を「介護用」に作ってしまった、っていう行き足のある研究をしていることを考えると、ダーパの中の人って、もしかして実用なんてしなくてもいいと思ってる?
と疑わざるを得ないのですが、これくらいで驚くのは早い。


この日、この銀行マン兼河童捕獲有資格者兼どこかの国の伯爵兼月の土地所有者と話をしていて一番盛り上がったのが

敵の兵士達をホモセクシュアルに変え、互いに激しく惹かれあうようにする催淫型化学兵器である。

―伊武雅刀の声で再生―


概要によれば、同兵器を使用した場合、兵士はこぞってホモセクシュアルになり、互いへの激しい欲望からモラルが消えてなくなる。極めて不快な状況を発生させるが、化学兵器による身体の影響はないという。


ちょといいですかー?

極めて不快な状況と感じるかどうかは、個人差があるのではないでしょうか。
それどころかウェルカムって人も、いるのではないでしょうか。
だいたい、モラルが無くなるって決めつけるのはホモの人に失礼じゃないですか?



そこで、ふとエリス中尉、昔読んだギリシアの哲人の言葉で

「最強の軍隊とは恋人たちの軍隊である」

というのを思い出したんですよ。
つまり、愛するものを守るために命を捨てることもいとわない者ばかりで構成された軍隊ほど強いものはないと。

ホモ兵器の成立理念と矛盾してませんか?
どっちが本当だと思います?

もし、相手のホモ軍団が化学兵器の成果であっという間に「恋人同士の軍隊」になって
「君のためなら死ねる!」という兵士ばかりになったら・・・。

相手を強くすることになりませんか?

アメリカ人科学者は、ギリシアの哲人のこの意見も検討してから研究に入るべきだったのではないですか?

・・・あ、もしそうなら自分の軍に使えばいいのか。




ダーパの名誉のために言っておくと、かの湾岸戦争のときダーパ開発のサーモグラフィを搭載した戦車部隊はイラク空軍機3000機を夜間に襲撃し、大戦果をあげています。

真面目な兵器を開発することもあるんですね。

それにしても、この夜間襲撃も機体を破損させるわけで、人を殺すわけではなく、ホモ兵器にしてもあくまで殺傷することなく戦闘を遂行しようとする目的が垣間見えます。

ここでエリス中尉、とてつもなくいいこと考えたのですが、


「敵味方両軍をホモ化して、お互い激しく愛し合うようにする」

これこそ究極の「兵器の平和利用」といえるでしょう。
これだと、あっという間に戦争終わりませんか?
ついでに両首脳もホモにして愛し合うようにすれば平和条約締結も簡単に!

もしこの提言を受けて実行してくれたら我らがダーパ、ノーベル平和賞は確実だ!



え?
そりゃ違う、
イグ・ノーベル賞だろって?