ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

世襲の本領

2013-04-24 | 日本のこと


安倍晋三。
キム・ジョンウン。
習金平。
パク・クネ。

これらの東アジアの現在の指導者には見事な共通点があります。
それは全員がその親に政治家を持つ二代目三代目であるということ。

安倍晋三の父親は中曽根内閣で外務大臣を務め「首相に最も近い男」
と言われながら病死した安倍晋太郎。
キム・ジョンウンは言わずと知れた北朝鮮「金王朝」の三代目。
習金平の父親は太子党で元国務院副総理の習仲勲。
パク・クネは日本の陸軍士官学校卒の第五代大統領、朴 正煕(パクチョンヒ)の娘。

偶然でもなんでもなく、政治家という職業が世襲になりやすい、
ということを示す結果になったわけですが、そういえばやたらと
世襲制に反対していた党がありましたね。

前回の衆議院選挙では民主党から立候補できなかった世襲党員がいたとか。

「うちは世襲制は認めてないんですよ。
なのに自民はあの議員もこの議員もみんな世襲じゃないですか。
国民の皆さん、どう思います~?」

と言いたいだけのために妙な制限を設けたんですね。
民主党という党はどうも『キャッチフレーズありきでそれに則って攻める』
ことをどうやら党是としているらしく、

「コンクリートから人へ」
「脱官僚」
「二番じゃダメなんですか」

なんぞという珍奇なスローガンを挙げてはそれを金科玉条として
反自民に励んできたわけですが、この「世襲反対」もその一つ。

(最後は違います。念のため)

それなら鳩山由起夫という元首相は何だっていうの?
もしかしたら、民主党の連中ですら、鳩山を「なかったことにしたい」と思うあまり、
本当にその記憶から消してしまったのかしら。

そうそう、田中角栄の娘、というだけで今までその地盤で当選してきた、
田中真紀子なんてのもいましたね。
その夫の田中真紀夫じゃなくてえーと、名前を忘れたけどあの「もしもし男」に至っては、
田中角栄の「娘婿」として「舅の七光り当選」でしたからねえ。

こういう議員を多数抱えていながら「世襲反対」なぞとどの口が言うのか。
だいたい、なぜ世襲がダメなんですか?

まあ確かに田中真紀子を見ていると素直に「世襲はダメだなあ」と思いますがね。


世襲が増えると国会内における社会の階層の多様性が失われる、とか
能力がなくても地盤を引き継いで当選できる、とか言われますが、
一般人の候補者に資質があるかどうかはやらせてみなきゃわからないし、
世襲議員にだって職業選択の自由は保障されています。

それにどちらかというと、幼いころから政治家としての親の背中を見てきた世襲の方が
政治の「空気」を良く知っていて、仕事にもスムーズに入りやすい。
それがいいのか悪いのかは、田中真紀子の悪例もあるように
「人によりけり」なのであって、世襲が必ずしも悪いわけでもないのです。

資質も何もない跡継ぎを七光りだけで政治家にする親もいましょうが、

「優秀な人間がいると思ったら息子だった」

という小泉純一郎元総理のような例もあるわけです。

そこで本日の挿絵。
こんなあからさまな印象操作をして、もしかしたら河野太郎事務所から
何かクレームでも来ないかと内心びくびくしているのですが(←嘘)
ひとつお断りしておきたいことは、この絵は、スケッチそのもので、
どちらも全くデフォルメしていないんですね。
わたしが見たままを絵にしたわけです。

・・・・まあ、花を咥えさせたり、純一郎のヘアを縦ロールにしたり、
ってくらいのお遊びはさせていただきましたが、それにしても
同じ二世でもずいぶんとそのキャラや親への評価、その他諸々、
違って見えるものだなあ、と。

あまり文章で追い打ちをかけるのは武士の情けでやめておきますが、
この二人の違いは見た目だけではないのですねこれが。



新人議員でありながら言うことはいい、アドリブでも余裕のある返しをする
進次郎議員の国会での質疑の様子を見ていると、なんというか
このような銀の匙をくわえて生まれてきたような世襲議員が、
才気煥発でありながらファンクラブができるほどの容姿を持つ
「天は三物(資質、容姿、生まれ)を与えたもうた」
というべきプリンスであることをいやでも認めざるを得ません。

そして最近、この才気煥発ぶりは生まれ持っての資質で、
むしろ国会の外もいかんなく発揮されていると思った二つの事件がありました。

いずれも政治家の足元を救って失言失態を誘うことを(おそらく)目的に
マスコミが小泉議員に質問した時のことです。

「まもなくAKB48の総選挙ですが関心は?」

これが質問。日本の新聞の政治記者が国会議員にした質問。

・・・・・・・・・・・馬鹿?

つまり「関心ない」と答えれば「世間の動きに疎い余裕のない政治家」
何か答えたら「選挙前にこんなことにうつつを抜かす軽薄な政治家」
ってことにしたかったんですかね。
どっちに転んでも叩かれそうなこの質問への新次郎議員の答えは、

記者「AKB48の総選挙が行われているが関心は」
        (進次郎真顔で聞いてる)

「とんでもない所から弾撃ちますね」
        (進次郎質問者に向かって呆れ顔)

「今政治家がそんなことでコメントしたらね」
        (他の記者に向かって「コイツ馬鹿なの?」と同意を求める呆れ顔)


あ、頭いいなあ、とこれたまたま聞いていてエリス中尉思いました。
そしてもう一件は、つい最近のこと。

最近よほどネタに困ったのか、2013年4月8日発売の「週刊現代」に

「小泉進次郎はゲイかもしれない」

という記事が載ったのです。
ここから先はJCastニュースから。

確かに進次郎氏からは、女性の話題が聞こえてこない。
議員宿舎で女性と「密会」があったと報じられたこともあるが間もなく立ち消えに。
野田聖子総務会長から「婚活」を勧められたが、これもやんわりかわした。
「見合いが進んでいる」「周囲も身を固めてほしいと期待している」
といった話も出るが、表向きには目立った進展はない。

そこに着目したのが週刊現代の記事だ。
「講演の際、女子学生にはつれなかったが男子学生には優しかった」
「体育会系出身でノリが男子校的」といった証言を掲載し、
同僚議員や政治部記者の話などから「永田町で進次郎男好き説」が流れているとする。
またゲイの聖地・新宿二丁目の面々にも進次郎氏は好評だとして、
「二丁目でも大人気」とまとめている。

そして、この件をまた本人に聞いた記者がいたんですね。
日本の政治記者が、議員に向かって。

・・・・・・・・・馬鹿?

そうしたらその答えは。

「ちょっと気をつければ女っ気ない、
鼻の下伸ばすとアイツは女好きって書かれるんですから」

「何書いてもらってもいいんですが…。
もう、まな板の上のコイズミですよ」

「もうね、否定も肯定もしない。
今後は謎多き“霧”をまとわせます」


まな板の上のコイズミ。
誰がうまいこと言えと。

というか、いつかこれ使ってやろうと思ってたんだろうなあ。



それはともかく。
こちとら今や「河野談話」で悪名高き河野洋平の息子、河野太郎氏。

ネットには「元在日朝鮮人でありながら帰化した議員」
の一覧表が良く出回るのだそうです。
帰化したかどうかというのは日本の政治を任せられるかどうかに取って
ある意味重要な事実ですから、わたしはそういう経緯も明らかにしたうえで
有権者に審判を仰ぐべきだと思っています。

これは決して「差別」などではありません。
なぜなら、「日本の政治を自民族に有利にするために帰化して政治家になる」
という、それどこの民主党、みたいな政治家が国政を握ることにもなりかねないからです。

民主党はそういう帰化議員が、白真勲を始めかなり多くいて、当初から
マニフェストに載せずに外国人参政権付与を何度も成立させようとし、
しかし能力が無かったため失敗に終わって結局下野したわけですが、
なにしろそういう情報を明らかにすることを「差別」と騒ぐ本末転倒な人たち
(通名で生活する本人含め)がその公開を許さないので、このようなサイトが
噂を元にしたこのようなリストをしょっちゅうインターネットに上げることになるのでしょう。

この、ある「帰化人議員リスト」に、河野太郎の名前が載ったそうです。

これはおそらく、日本を今いろんな意味で窮地に陥れている
「河野談話」をだした張本人(しかも本人は全く悪びれず堂々としている)である
河野洋平が

「国賊」=「非日本人」

と勘繰られたからであろうと思われます。
ついでに言いますがこの河野洋平という政治家は、
中国に行くときにアクシデントで飛行機が台湾に着陸、
駐機中飛行機から一歩も出ずに機内で頑張り通し、
中国に行って高らかに

「わたしは台湾の土を全く踏みませんでした!」

と中国共産党に衷心を表明したという人物。
最近も中国政府に呼ばれて

「わたしは中国でいつも歓迎される」

と自慢しておりましたね。
中国に歓迎される人物はむしろ日本の政治家をやるべきではないと思いますが。

まあ、そんなこんなで日本人であることすら疑われてしまうようなお父さんを
持ってしまったゆえ河野太郎も自動的に「在日認定」されてしまったと見えます。

本当かウソか、土井たか子、福島みずほにも在日疑惑はあるそうで。
そしてこの在日認定に対し、太郎氏はなんと13年4月9日、ツイッターで

「謝罪と削除が速やかに行われない場合は、法的措置も検討します」

と表明したのです。
加えて「人種・民族差別は容認できない」とも。
それに対して、ツイッターには
「訴えるなんて、在日と認定されることはそんなに不名誉なのか」
という声もあったのだとか。

このあたりが同じ世襲でも小泉進次郎との器の違いかな、と思うのです。

「ゲイだ」

と噂されて、彼が

「失礼な!撤回しないと法的に訴える!」

と息巻いた場合、もしアメリカだったらほぼ確実に「ゲイの権利を守る会」
みたいなのから「ゲイを差別している!」という文句が出ます。

ええ絶対に(笑)

日本でもそれが無いとは限らないし、たとえなくても、ゲイたちが

「そんなにむきになって、そんなにゲイって言われるのが嫌なのね」

と、テレビに出ているその筋の方たちを中心に騒がないとも限りません。
進次郎議員の答えは誰をも傷つけず、かといって肯定もせず否定もせず、
しかも質問したマスゴミに対して攻撃的になるでもなく、ユーモアを交え、
思わず微笑んでしまうような明るささえ感じさせて、完璧です。

ああ、きっとこの青年は回りに愛されて育ったんだろうな、育ちがいいな、
政治家の口八丁であるというよりこんな風に感じさせられました。
本当の意味の「プリンス」というのはこの人のことを言うのかもしれません。

おそらく、メディアの記者たちも、この若様のことだけは「憎めない」
と思っているんじゃないかなあ。


市民運動家上がりの「史上最悪の首相」などに閉口した国民の一人としては、
「やっぱり政治家も基本育ちよね」
とこのような「いい世襲」に対して好意的に見てしまいます。

まあもっとも、「史上最低の首相」の呼び声高かったある世襲議員は

「世襲が日本の政治をゆがめてきた。
世襲の私が言うのだから間違いない」

なんて言っていましたがこれ、

世襲の私が日本の政治をゆがめてきた
の間違いだろと。
独善的で空気読めない、周りの意見を聴かない、金にルーズ。
批判が受け入れられない。
世襲の最も悪い部分の権化みたいな人物でしたからね。



さて、冒頭のアジアの「世襲リーダー」は・・・・・
いまのところ特に朝鮮半島二国のリーダーは世襲の「ダメダメ」なところが
どうも目につくような気がしますが、皆さまいかがご覧になりますか。