ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

私は怒っている。”高市発言”を捏造する人たちに。

2016-04-21 | 日本のこと

ここのところ、震災関連のニュースに気を取られて更新の間が空き、
さらには頂いたコメントにお返事も滞りがちですが、
エントリ製作しようとしても、あの東北大震災のことを考えると
こちら(関東)で九州のことを高みの見物を決め込むような
呑気なタイトルでお話しするのがはばかられたと御理解ください。

書きたいテーマはたくさんあるのですが、今パソコンに向かっても
「それどころではない」感が罪悪感のようになって押し寄せ、
どうしてもこのような内容になってしまいました。

高市大臣の発言に対する野党とマスコミの狂乱ぶりについては
いろんな人が意見を述べているので後追いになりますが、
先日ポストに入っていた一冊の通販雑誌を見たことから
これはわたし自身の理解のためにも一度ちゃんと検証するべきだと思い
取り上げることにしました。 



さて、前からそうだそうだとは思っていましたが、左に傾きすぎて、
昨今では完璧にオルグ雑誌(通販はおまけ)に成り果てた通販生活。

震災後特に原発ゼロを前面に打ち出すオルグ雑誌の実態を隠そうともしなくなり、
菅直人さんにインタビューして「あの時の苦労」を語ってもらい労をねぎらう、
などという目眩のするような読み物を載っけているうちは笑って見ていましたし、
左翼の陣容とその主張を知るためにも、むこうが勝手に送ってくるうちは
これを拒まず通販も時々利用していたわけですが、今回、この表紙をみて、
わたしは
「ああもうだめだわ」と限界を感じ、電話を取り上げて
VIP専用ラインのオペレーターにカタログの即時停止を申しつけました。

makitaの掃除機紙パックや老舗のおかゆなど定期購入していたせいで
いつの間にやらわたしはVIP会員にまで出世していたんですけどね(笑)

「何かご不満な点でもございましたか」

丁寧に聞くオペレーターに、

「原発ゼロまではまあこういう考え方もあろうと思ってみてられましたが、
今回はもうダメですね。限界でした」

「それは誠に申し訳ありませんでした。
カタログはお送りしませんが、VIPメンバーにお名前を残してもよろしいでしょうか」

あー、別にどうでもいいです、ってわけでもないですが、オペレーターと
カタログハウスの思想について議論したり況してや文句を言う筋合いでもないので
かまいませんよ、がんばってくださいねと心にもないことを言って電話を切りました。

いやーこれ・・どう思います?
ISISの人質事件に次いでクソコラ大会にもなった「私たちは怒っている」。
岸井成格、田原総一郎、鳥越俊太郎ら煮しめたような左翼の言論人が
高市総務大臣の電波停止発言が「憲法と放送法の精神に反している」
としてみんなで怒っておるわけです。

通販生活の2016年夏号の凄まじさはこれだけではなく、なんと
メインの読み物は

『自民党支持の読者の皆さん、
今回ばかりは野党に一票、(ココ超大文字)
考えていただけませんか」

ですよ?



一番先に出てくるのが、橋下さんにコテンパンにやられて涙目だった
山口二郎(「安倍、お前は人間じゃない!叩き斬ってやる」の人)、



半世紀前にはお色気DJ()として一世を風靡し「レモンちゃん」と呼ばれた
フェミ活動家落合恵子、(すっぱいという意味では今もその存在感は現役)
毎年経済崩壊を予想している浜矩子(今回の落合恵子との対談では
『安倍政権が支持されているのは経済がいいからだけど、経済成長をすれば

幸せになれるという幻想からそろそろ目覚めましょう』だそうです。
それならもう経済学者なんていりませんよね)などの豪華執筆陣。



そして極め付け、なんと驚くことに「どこにでもいる政治的無知な劣等生」と
ソフトバンクの副社長にレッテルを貼られたシールズの奥田くんが
『投票したい野党がないと諦めている場合ではありません』とありがたいご意見を・・。

じゃー、自民党以外のどこに入れろっていうのかね奥田君(とカタログハウス)。


とにかく通販生活にもう今回で愛想も尽き果てたのですが、今日はこの、
周回遅れでわざわざ「私たちは怒っている」を表紙にしたセンスのなさを
論うついでに、彼らの高市発言への非難がいかに的外れで
わざと論旨をずらしてただ政権批判しているだけなのか検証したいと思います。

わたし自身かなり気が進まないだけでなく、
なぜ今のこの時期に、というご意見もございましょうが、
熊本の地震におけるマスコミ各社の態度、そして
この件で高市総務大臣を叩いている民進党始め野党の、地震を利用して
政権を叩こうとしている下心が眼にあまったからです。

たとえば、関西テレビがガソリンスタンドの横入りをツィッターで拡散されて、
非難が集まったとき、それを身内が嘘の情報で庇い立てしたり、仕返しに
(関係者かどうか確定してませんが多分)ツィートした人の個人情報を晒したり、
というニュースもありましたしね。

思うに、高市大臣への非難は、結局はこのガソリンスタンドの件と同じ構図です。
自分たちはやりたい放題やる、しかし自分たちを非難することは許さない、
政権には野党と協力して発言者に『恥ずかしい思いをさせる』(ホントーにこういった)
個人のツィートには情報を晒して『恥ずかしい思いをさせる』・・・。

いやはや、電波ヤクザとはよく言ったものです。
これではマスコミという権力の監視は一体誰が行うのですか。

さて、この電波雑誌(電波の意味違い)、この表紙に書かれたことを読んでみましょう。

「(高市大臣は)電波停止を命じる可能性について言及した。
誰が判断するのかについては
『総務大臣が最終的に判断することになると存じます』と明言している」

これは酷い印象操作だとわたしは思いましたね。
まるで高市大臣が恣意的にその法律を行使する意思を示しているみたいです。

では実際はどうだったのでしょうか。
この件でいろいろ調べてみたのですが、問題とされた答弁の前後を
曲解することなく抜粋するのが一番わかりやすいと思いましたので、
長くなりますが書き出してみます。
奥野というのはこのとき高市大臣に質問した民主党の奥野総一郎氏です。


奥野 最近、古舘伊知郎、岸井成格、国谷裕子など、
いわゆる政権にものを申してきたとされる
キャスターが降板となった。


たとえば『報道ステーション』では、一昨年の衆議院選挙のときに、
「アベノミクスの恩恵が富裕層にしか及んでいないかのような報道をした」
として、自民党から名指しで文書で注意がいっている。
『NEWS23』に対して、安倍総理が出演した際に、アベノミクスに批判的な
街の声が紹介され「街の声の実態が反映されていない」と指導の文書がいっている。

(批判的な声ばかりが紹介、と言っていないのに注意) 

昨年は、テレビ朝日の古賀問題、あるいは『クローズアップ現代』の問題で、
自民党の幹部が、テレビ局に対する停波、放送の停止について言及した。

昨年9月16日の『NEWS23』で、岸井アンカーが、
「メディアとしても安保法案の廃案に向けて、声をずっと上げ続けるべきだ」
と主張したことに対し、「放送法順守を求める視聴者の会」が
「一方的な意見を断定的に視聴者に押し付けることは、放送法に明らかに抵触する」

と質問状を送り、これが降板のきっかけになったという報道もある。
 
籾井会長は放送事業者として、公共放送の代表として、
「政治的公平性は1つの番組の中で求められている」のか、
「放送番組全体、NHKの番組全体で求められているのか」どうお考えか。


籾井勝人氏
 それぞれの番組の中でバランスを取っていく。


奥野 放送法4条1項の2号、政治的公平性は誰が一体判断するのか。
会長が政治公益性が取れてないと判断した時に、
編集権を行使して、変更を命じることはあるのか?

籾井 実務は分掌されているので各役員並びに現場の局長が判断する。

奥野 その権限でバランスが取れていない時は(会長権限で)変えることもあると理解する。

(・・・・えっ?)

バランスが取れている、取れていないの基準は何か? 誰が判断するのか?

籾井 その放送法に則って判断をする。つまり最終的には視聴者である。

奥野 それは視聴者なのか? 会長か会長の腹心が判断するのではないか? 
放送法の理解が間違って居る。

籾井 放送法に則ってバランスをとることを心がけるが、
万が一それに外れた場合もわたしが裁くのではなく、判断は視聴者の反応に委ねる。

奥野 個々の番組で政治的公益性が保たれているかどうかを最終的に判断するのは
最終責任者の会長ではないのか?極めて無責任な答弁だ。



(高市大臣に)
「放送法遵守を求める視聴者の会御中」として高市大臣の回答がなされた。
「基本的には、1つの番組というよりは、放送事業者の番組全体を見て
判断する必要がある」というものである。

しかし
「殊更に特定の候補者や候補予定者のみを、相当の時間にわたり
取り上げる特別番組を放送した場合のように、選挙の公平性に
明らかに支障を及ぼすと認められる場合」

「国論を二分するような政治課題について、放送事業者が、
一方の政治的見解を取り上げず、殊更に、他の政治的見解のみを取り上げて、
それを支持する内容を相当の時間にわたり繰り返す番組を放送した場合のように、
当該放送事業者の番組編集が、不偏不党の立場から逸脱している場合」

には政治的公平性は確保されていないと考える。

これは従来の答弁を変更したということか?

(変更したというより、全く別のカテゴリの話題だと思うんですがわたし。
こんなあほな質問に真面目に答えなければいけない大臣って大変・・。
ましてやこの議員、これで誘導尋問しているつもりですからね)


高市早苗氏 政治的な問題を扱う放送番組は
「不偏不党の立場から特定の政治的見解に偏ることなく、
番組全体としてバランスの取れたものであること」であるべきで、
「1つの番組ではなく事業者の番組全体を見て判断すること」である。

民主党政権時代も同じ答弁がなされている。
NHK会長は放送法第51条において、責任を果たしていただきたい。


 まったく同感だ、さきほどの会長の発言は職務放棄である。
ところで補充的答弁とは解釈が変わったのか。事情が変更したのか。

高市 事情の変更はない。
わかりやすく整理をしていくという意味で申し上げた。

奥野 電波法174条では総務大臣の権限として、放送を止めることができる。
個別の番組の個別の内容しだいで、業務停止処分はありうるのか。

高市 電波法上はその規定は存在する。
しかし実際は、放送法第4条に基づいた業務改善命令ですら行われたことはない。

奥野 特定の政治見解のみを取り上げて、相当な時間繰り返すというのは
極めて曖昧な概念だ。相当な時間って一体誰が判断するのか?

(これ、高市大臣に”大臣権限で停波もありうる”と言うように誘導しているんですね。
やっぱりこれも”日本史ね”と同じで、マスコミとのタッグで揚げ足をとるため
”仕掛けた”疑いが
このセリフで濃厚になったとわたしは思いました)


政権に批判的な番組を流したということで、総務大臣が恣意的に業務停止や、
番組を潰したり、キャスターを外されるということが起こりうるわけだ。
”一方的な政権批判は気に食わないから第4条をたてに停波もある”とはっきり言え。

(この部分、あまりにも発言者の頭が悪くて言ってることが無茶苦茶でしたが、
結局こう言いたいんだと解釈しました。原文はどこかで確かめてください。
つまり何としてでもこう言わせて言質を取るために誘導しとるわけです)

高市 民主党政権時代から第4条は法規範性を持つものだという位置付けだ。
その法規範性でいうと、もしある放送事業者が偏向報道を繰り返し、
それに対して
行政指導(実際には要請)をしてもまったく改善されなかった場合にも、

罰則規定がまったく行使されない、という約束はできない。

(ここで高市大臣は、規範性を担保するために法律には罰則を伴う、という
法治国家の大臣として当たり前のことを、聞かれたから答えているに過ぎません)


奥野 今回、この解釈の変更で、個別の番組についても責任を問われるということか。

(さすがは元民主。奥野選手、まったく人の言うことを聞いておりません)

自民党幹部が、個別の番組の停波について言及したそうだが、
それは報道の萎縮を生む。だから発言撤回しろ。

キタ━━━(;´Д`);━━━━!!!


(いや、そういう法律がある、という発言の何を撤回しろというのか。

マスコミがやりたい放題やって椿事件のようなことをまた起こしても、
法の執行は絶対にしないと約束しろ、とでもいうんでしょうか)

高市 撤回はしない。

将来にわたってよっぽど極端な例、放送法の、それも法規範性があるものについて、
何度も行政のほうから要請をしても、まったく遵守しないという場合には、
停波の可能性がまったくないとは言えない。

(全文読んでいる人にはなんの不整合もないこのラインですが、まさにこの部分を
取り出して言質を取ったつもりで騒いでいるのが『怒っている』のおじさんたちと
ガソリーヌ山尾を中心としたミンスィン党とカタログハウスなのです)



奥野
 今までそういう指導はBPO(放送倫理・向上機構)がやってきた。

BPOが改組されて、こうした問題を扱う検証委員会があるのだから
総務大臣が行政指導をすることはおかしい。

(公衆の面前で中指立てていた人が委員だったりするBPOね。
お友達同士でなあなあでやって監視の意味があるの?)



高市 BPOはNHKおよび、民間の放送事業者の団体だ。
総務省には行政としての役割がある。

昨年4月のNHKの事例(クローズアップ現代のやらせ)では放送法4条に
明らかに抵触する虚偽の放送が行われており、その後出された改善案についても、
誰が、いつ、どのように、という具体性に欠けていたので、行政指導を行った。

(これに対しNHKは約5時間半にわたり監査員の『文書警告』の受け取りや
局への
立入をを拒否した)

しかし、行政指導は法的に処罰するものでもなく、相手を拘束する権限もない。

こちらからの要請に放送事業者の協力を仰ぐという形だ。

奥野 停波とか業務停止命令を振りかざせば言うことを聞かざるを得ない。
行政指導もするべきではない。
キャスターの交代も結局そういうことなんだろう。そうだな?(ドヤ顔)


『さあ、これで責めるネタゲットじゃあ!』

という内心の奥野の声が聞こえてきそうですね。
案の定この後、高市大臣の発言をめぐって野党とマスコミは大騒ぎしました。

ところが、辛坊治郎氏が、この件についてこんなことを言っています。


【辛坊治郎】 言論弾圧報道の嘘と高市発言の経緯を辛坊治郎が懇切丁寧に解説w 【高市発言】


長すぎて観る気になれん、という人のために3行でまとめると、

「こういう答弁は官僚が前もって質問通告に応じて答弁を書くもので、
民主時代に平野大臣に同じ質問がされているのであらかじめ答えがわかっている。
民主はこの想定された答えを高市大臣に言わせて言論弾圧だと言質を取った」

ね?

わたし、これを見たのは何を隠そうたった今なんですが、辛坊さんの意見、
わたしと全く同じですよね。
「あちら側」に与せずちゃんと物を言ってくれる人がマスコミにいてよかったよ。
遭難事件の時は厳しく言いましたけど。ま、あのときはあのときってことで<(_ _)>

それにしても、こんなお粗末なネタでみんなが騒ぎ立てるなんて、
辛坊氏に言わせると「頭おかしいんじゃねえか」ということになりますが、
こういうことをやっている人たちって故意犯、誤用の方の「確信犯」なんですよね。

通販生活ももちろんそう。
周回遅れとはいえ、表紙にバーン!と載せれば、ネットを見ない人
(うちの母とか)
なんかはとりあえず騙せるはず、と思っているので、
印象操作で一人でも多く「自民以外に投票」するよう洗脳できればいいんです。
高市発言の真偽なんて検証されては逆に困るんですよ。

わたし、この通販生活が届いたとき、改めてその悪質さにショックを受け、

まず世間ではこの夏号のことをどう言っているか調べてみたのですが、
不自然に「すごい!ここまでするか」と自画自賛する?ツィッターとか、
この号に寄稿している人ご本人のツィートしかでてこなくて(笑)

まあ、普通の人ならこんなのわざわざ買って読まないよな。

悪質なのは、高市大臣の件のようにあえて物事を検証せず、

特定の政党の主張する偏向した内容だけを取り上げつつ、
通販を餌に無自覚な無党派層を刷り込もうとしているというところです。

ていうか通販の記事抜きでだれがこんな雑誌買ってくれるか一度やってみろっての。


民主→民進党も、自民を叩くことだけが存在意義の泡沫野党に成り果てました。
ブーメランが幾度刺さりまくっても立ち上がるそのガッツだけは評価できますが、
今回の左翼言論人を取り込んでの高市叩きはだいぶ無理があります。

国民は覚えていますよ。

おたくの三日震災復興大臣が、東北で知事相手にゴーマンかましまくった挙句、

「書いたらその社は終わりだから」

と報道陣を恫喝したことを。

また輿石東幹事長(当時)が番記者とのオフレコ懇談で

「間違った情報ばかり流すなら、電波を止めてしまうぞ! 
政府は電波を止めることができるんだぞ。
電波が止まったら、お前らリストラどころか、給料をもらえず全員クビになるんだ」

と語ったということがありましたが、 カタログハウスは、
どうしてこの「言論弾圧」に怒らなかったのかなあ(棒) 


ところで、7人の怒れるおっさんたちのその後について。
作曲家のすぎやまこういち氏が代表呼びかけ人を務める団体
「放送法遵守を求める視聴者の会」が、放送法をめぐって、
この7人に公開討論を呼びかけたのですが、結局期日までに
誰からも受けて立つとの意思表示はなく、逃亡したと世間では見られています。

ホームグラウンドでお山の大将みたいに好き勝手言うのは得意だけど、
アウェイどころか討論にすら、7人もいて誰一人勝つ自信がなかったってことですよね。
ここで「視聴者の会」を論破できれば賛同者も少しは増えたかもしれないのに・・。


そもそも本人たち、会見で「政府から直接・間接の圧力を受けたことはない」(岸井氏)
なんてバカ正直に言っちゃってるし。
結局「怒っている」アピールして、世論を焚きつけるだけが目的だったってことでしょうね。

笛吹けど踊ったのはカタログハウスくらいだった(しかも周回遅れ)ようですが、
まあとりあえずがんばってくださいね。