ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

海軍リス戦隊(東部方面軍)再び

2013-07-02 | すずめ食堂

去年の夏、スタンフォードのリスに夢中になったエリス中尉ですが、
いたるところ自然が豊かなアメリカ、動物の生態を観察する機会は
ここ東海岸でも事欠きません。

去年の滞在にはなかった、カール・ツァイス搭載デジカメとニコン1、
このどちらもを駆使して、今年は写真を撮りまくっています。

息子の送り迎えや買い物のときは、小さなRX100を持ち歩いて、
何か面白いものを観たりしたときにはさっとカメラを出して撮影。
先日、学校の帰りにこんなことがありました。



アメリカの学校は基本スクールバスでなければ車の送り迎えです。
学校にはそのためのドライブウェイがあり、親は車を所定の位置に並べ、
前から順番に子供を受け取ったり送りだしたりするシステムです。

この学校はボーディングスクール(全寮制)なので、日頃は送り迎えがありません。
夏の間だけのシステムとなります。

前のトヨタが一番乗りの車。
わたしは二番目に到着しました。



学校の敷地内に建っているので関係者の家のようですが、
このあたりは何年きてもさっぱり事情は分かりません。



向こうの方からカウンセラー(キャンプの先生。学生のバイトだったりする)と子供が
アクティビティ先から帰ってきました。



毎年、キャンプのためのTシャツを作って、カウンセラーとキャンパーに配ります。
今年の色はカウンセラーがオレンジ、キャンパーは黒。
えんじ色はこの学校のスクールカラーで、もともとこの学校の所属である人たち。

というわけで、息子を乗せて学校から車を出したとたん・・・。



前方を横切る見たことのない鳥。

「何、この鳥」
「・・・・ダチョウ?」 
「なわけあるか」



つがいで仲良く道路を渡りだしました。
向かいの車も通りすぎるのを辛抱強く待っています。
ここぞとカメラを取り出して撮影するエリス中尉。

「七面鳥?」
「七面鳥ってもっと脚短かったと思うけど」
「じゃ雷鳥」
「雷鳥はもっと小さいし」



ゆうゆうと、というか威風堂々と彼らは道を渡って行ってしまいました。

「あんな鳥、このあたりにいるんだ・・・」
「なんだったんだろう」

インターネットでもそれらしい鳥がヒットしません。

その次の日のこと。



いつもの公園にニコン1持参で行きました。
この写真を撮っていると、向かいから歩いてきたおじさんが、

「あそこのリッジのあたりまでいくと、ダックなんかがたくさんいたよ」

こんなところでもの珍しそうに見えたのか、わざわざ立ち止まって教えてくれました。
ダックじゃなくてあれはギースなんですけどね。
でもせっかく親切に教えていただいたので、

「そうなんですか!行ってみます。ありがとう」

と初めて知ったかのような反応をしておきました。
そしていつものコースを歩いていきます。



おじさんの言う「リッジ」とはこの写真の向こうに見える、
湖をせき止めている土手のこと。
土手の上は一本道になっていて向こうまで歩けます。

目の端に動くものを捕えてふと目をやると、



岩の上に、リス。



この辺のリスはスタンフォードのリスのように斑点はなく、日本のリスのような
縞々のしっぽでもありません。
顔も両者と比べてあまり個人的に可愛いと思えないのですが、
それでもリスはリス。




どうもこの種類は「トウブハイイロリス」というようです。
「トウブシマリス」も同地域に生息するという話ですが、
わたしはボストンではこのタイプしか見たことがありません。




名前はわかりませんが、この鳥も写真を拡大してみたら
虫を捕えて加えていることがわかりました。



コースの途中で、新宿御苑のレッスンを思い出して一枚。



さらに歩いていくと、土の上に小さな小さなカエルを発見。
これ、拡大していますが、体長1センチくらいしかないんですよ。



それをさらに拡大。
小っちゃいのにちゃんとカエルの形をしている。って当たり前か。
両生類嫌いな人ごめんなさい。

エリス中尉、実はカエル大好きです。
ポイントはずぼらな、じゃなくてつぶらな目、ですかね。
だから、基本的に目がかわいくないと「友達にはなれない」気がしてダメ。




この日は大収穫で、道路を横断するカミツキガメも見ることができましたが、
やっぱりこういう生物は少し苦手かな・・・。



よたよたと歩いているのですが、甲羅には結構いろんな間借り人がいて、
甲羅の上でうにょうにょ動いていたりするのがさらに不気味・・・。
このガメラのような手足の爪も、無駄に鋭くていったいなんのために、って感じだし。
だいたい、いかにも人相が悪いのがよくない。

そんなことを思いながらも立ち止まって写真を撮っていると、

「これに触っちゃだめよ。
これはスナップタートルと言って、この道の向こう側に巣があるんだけど、
ときどき反対の池に移動するのよ」

ウォーキング中のおばちゃんが立ち止まってこう言いました。
言われなくてもこんな気色の悪いカメ、触りませんよ。
と言うのもなんなのでまたしても

「あ、そうなんですかー、噛むんですかー」

と生まれて初めて聴く話のような顔をして相槌を打つ、美しい日本の空気読む私。
さらにおばちゃん、

「こんなところにいたら車が来たらひかれてしまうから、
アナタここにいて車が来たら踏まないように指示しなさい」

と一方的に言い渡して、行ってしまわれました。
いるよね。こういうおばちゃん。世界中どこにでも。


いやまあ、こんなところで朝っぱらから写真撮ってるわけだし、
いかにも暇そうに見えたのはわかりますが、だからといって、
亀が道路を渡りきるまでずっと見ていろって・・・・。

一体何時間かかるのかもこりゃーわかりませんな。
まいったまいった。

というわけで、カミツキガメが全くかわいくないせいもあって、早々に見捨て、

「せいぜいひかれないように頑張って渡りたまえ」

と激励の言葉を残して散歩を再開したエリス中尉です。

でも、おばちゃんに亀の命を託されてしまったにもかかわらず立ち去ったことで、
ハゲワシに狙われるアフリカの子供を撮影し、ピューリッツアー賞を取ったものの
その後全世界から非難されて自殺してしまったカメラマンのことをちらっと思い出してしまいました。



振り返ってみたら、なんと黄色い線のところで向きを変え、
Uターンして元来た方向に戻ろうとしていました。
何か戻らなければいけない理由でも思い出したのだろうか。

ところでこのおばちゃんですが、



あれ、この特徴のある後ろ姿は・・・・・。

去年、わたしが当ブログ記事で勝手に「ドリス・オグラディ」と名付けて
勝手に紹介したおばちゃんじゃなかったっけ。

初めて二年連続で同じ人を同じ場所で見ました。

ウォーキング、続いているんだ。よかったよかった。
あまり効果があったようには見えないけど、まあ、何事も続けることに意味があるよね。

さて、おばちゃんの言いつけを無視して(笑)歩き出してすぐ、
テーブルのたくさん並んだ松林に差し掛かると、





リスの集団、キター!

最初は松の木の上の方でがさがさやっていたのですが、
みんなで一斉に幹を伝って降りてきました。



冒頭写真でもおわかりのように、リス、ちゃんと人間の様子を伺うんですね。



なんのために降りて来たかというと、ピクニックテーブルの下などに落ちている
食べ物のかけらを拾いに来たようです。

アメリカ人の食べ残しなんか食べたら、体に悪いと思うけど。



ニコン1にはポートレイトのときにわざわざ切り替えるためのモードがあって、
それを使用するとバックライトが光って「目に光が入る」
つまり、目を生き生き見せる効果があるのだと習いましたが、
これは別にそのモードを使ったわけでもないのに目に光が入って、
まるで最近のユニバーサルのアニメみたいに見えます。





木につかまったままこちらを眺めるリス。

完璧に爪で体を支えていますね。
爪で木の幹に引っかかっているのかな。





さらにアップにしてみました。
かわいいじゃないかおい。



そうやって走り回るリスを激写していると、運命の出会いが・・・・!





ああ、あなたは確か昨日の。

しかし、初めてボストンに来てから以来15年。
住んでいたこともあるし毎年必ず一度は訪れて来たのに、
この奇妙な鳥を目撃したのは今回が初めてなのです。

しかもその鳥を二日続けて全く別の場所で見てしまうという偶然。
昨日の学校の近くとここは車でせいぜい6~7分の距離なので、
もしかしたら昨日見た鳥がここに移動してきたのかもしれません。



かなり離れていましたが、やはり鳥もこちらを意識しています。


やっぱりここでもつがいの二羽で行動していますし。



今、「ホロホロチョウ」という言葉がふと浮かんで画像検索したのですが、
・・・・違いました・・・・。
ホロホロチョウは黒地に白の斑点で、脚が短い鳥です。
ツルの種類ほど脚、長くないし・・・・。
「エミュー」?
いやいや、ここはオーストラリアじゃないし・・・。



航空機の種類を間違えていたり「なんでしょうか」と訊けば、
だいたい12時間以内に正解が寄せられるヤフー知恵袋状態のこのブログも、
さすがに鳥の種類に詳しい方はあまり見ていないとは思いますが、
どなたかこの鳥が何だかご存知でしたらぜひ教えてください。






日本のメディアが報じない米中会談の「成果」(転載)

2013-07-02 | 日本のこと




習近平は六月六日、カリフォルニア州のオンタリオ空港に到着した。
米中首脳会談に臨むためだ。

世界各国の報道を比較すると、日本のメディアだけが浮足立っていた。
より正確に言えば、産経を除く日本メディアと中国共産党の機関紙、
人民日報と環球時報だけが
「世紀の会談に臨む両首脳」というイメージを演出していた。

特に朝日新聞とNHKが、まるで二人の首脳が重要な会談を行い、
明るい見取り図を世界に示すのではないかと錯覚するような論調で報道していた。
いったい、何を米中首脳会談に期待していたのであろうか?

ところが不思議なことに、米中首脳会談後一週間が経過して、
世界中のメディアから分析や論評が出揃っても、
〈重要〉だったはずの米中首脳会談の具体的な成果や論評が、
それらのメディアから一向に発信されない。

いったい、何を期待してあれだけ大騒ぎをしていたのか? 
それは朝日の論調をベースにする地上波の民放各局も同じだった。

それどころか、国賓として六月六日に来日したフランスのオランド大統領と
安倍首相の首脳会談や、 日仏共同声明の報道量が少なかった。
自国の首相と仏大統領の共同声明より、米中首脳会談の話題が重要だったのだろうか? 

六月七日にオランドは国会で演説し、その後、日仏両首脳は共同宣言を発表した。
次世代原子炉である「高速炉」の共同開発をはじめとする
包括的な原子力協力を行うことを合意した。


さらに重要だったのは、日仏の安全保障分野での協力が明らかにされたことだ。
日仏で外務、防衛閣僚会議(2プラス2)を早期に開催することも発表され、
安倍首相が共同記者会見で述べた

「両国が手を携え、法の支配に基づいた、自由で開かれた世界の形成を目指す」

という言葉を、共同声明では「新たな大国の台頭で生じる課題に対応する」と、
具体的に支那の覇権主義に釘を刺したのである。


もっとも、フランスは武器商人として支那に
ヘリコプターを軍艦のデッキに着陸させるシステムを売却することを発表したばかりだった。
安倍首相は当然、フランスへ支那への武器輸出を中止するようにというメッセージを出し、
他の案件からフランスの行動を阻止しようと動いた。
その一つが、日仏による2プラス2協議であり、
両国による軍事用品の開発と武器輸出協力だった。


つまり、この局面で日仏両首脳による国益をかけた熾烈な戦いが、
宮中晩餐会をはさみながら展開されていたわけだが、
日本メディアの報道からは一切、そのような国際政治のリアルな姿は伝わってこない。



習近平がオンタリオ空港に着陸する前日、すぐ目と鼻の先のカリフォルニアの海岸に、
夜陰に乗じて特殊小型ボートが上陸した。
沖合二百メートルでヘリコプターから投下されたそのボートには、
ヘリから降下した屈強な陸上自衛隊の特殊部隊の隊員が四名乗っていた

もちろん米国を急襲したのでなく、六月十日から二十六日まで行われる
多国籍軍事演習「夜明けの電撃戦2013」に参加する陸自隊員の先行訓練だった。
この演習の白眉は日米共同の離島奪還訓練であり、
オスプレイが海自のヘリ空母「ひゅうが」で離発着訓練を行ったことは報道された。


だが、オスプレイを事故率の高い危険な輸送機だと
デマ報道をしていたメディアが、今回はそれに口をつぐむ。



安倍首相誕生から半年で、2プラス2協議を日本と行う国は
従来の米国、豪に加え、
インド、インドネシア、フィリピン、ベトナム、モンゴル、
そしてロシア、フランスと凄まじい勢いで増えている。

一方、日本メディアが騒いでいた米中首脳会談は、
歴史上、最低の会談に終わり、あのNYタイムズまでもが電子版で、
最初は《米中、気候の話は一致だが、サイバー攻撃では決裂》
と皮肉たっぷりの見出しで報じ、 その後、
《米中、北朝鮮では近づいたが……》と差し替えられた。


習近平がオバマに、「太平洋には米中二大国を収める十分な空間がある」
と述べたという報道はあった。

だが、オバマがそれをいなした背景には、
太平洋を法と民主主義が支配する自由な海にすべきだと、
安倍首相が就任直後に発表した英語論文
「アジアの安全保障ダイヤモンド」の構想どおりにこの半年間、
走り続けてきた安倍外交があったことを報じるメディアはない。

米中首脳会談後、人民日報が連日、安倍外交を非難し始めた。
つまり、朝日とNHKが米中首脳会談に期待していたのは、
実は、安倍批判だったのである



(西村幸祐)


浜松エアーパーク~パイロットスーツでコクピット

2013-07-01 | 自衛隊

カテゴリを「テーマパーク」としたのは、蓮舫に対する嫌味でございます。

さて、このエアーパーク、蓮舫があの刷新会議、通称仕分けで

「努力すれば客が呼べるはず」

と言い放って予算をカット(文字通りゼロ)にしてしまったわけですが、
少なくともこの施設、自衛隊組織と思えないほどのサービスをしています。

そう思ったのがこのコーナー。



格納庫のような展示スペースのわきにはこのようなブースがあります。
ここで、希望者は空自のパイロットスーツとヘルメットを借り、
ここにある、たとえば冒頭のブルーインパルスのコクピットで写真を撮ったりできるのです。



親子全員、サイズがそろっていますので、
こんな記念写真もOK。



カウンターにはなぜか「お貸しできないヘルメット」が。
これだけ「本物」なんでしょうか。

そして、右側のフィギュアの正体は?!



兄弟二人がそれぞれ張り切って出てきました。
気のせいか、後ろ姿ですらなにか決然とした意気が感じられます。



黄色いシャツの人はここの係員。
操縦席に座るサービスをさせたりする係です。

おそらくさきほどの二人の兄弟(双子?)だと思われ。
顔は消してありますが、この兄弟、子供ながらかっこよくて、
将来イケメン青年になる予定確実でした。

真剣な様子で説明を聞く兄弟。

そして時は流れて10年後、
兄=空自、弟=海自のそれぞれ戦闘機パイロットを目指す二人の姿があった。(←妄想)




勿論パイロットには女性もなれます。
わたしも時間があったらこの格好で写真を撮り、
いっちょブログネタに、と思ったのですが残念です。

それにしても、最近、行動の動機がブログ基準になってきている自分がいる。
ブログに繰られるわたし。
ブログに左右される日程。
ブログ基準のスケジュール。
なんといってもブログネタゲットのための無茶、無理。

いいのか?こんなことでいいのか?



ブルーインパルス仕様機の順番を待つ列は結構長かったので、
これも(ブログネタに)乗ってみたかったのですが、断念しました。

ここに並んでいる家族(+ばあば)は、パパと子供が飛行服。



ああ栄光の三菱F-1。
「零戦」ではなく「1戦」となった戦後初の三菱製戦闘機。



F-1戦闘機に並ぶ列にはお母さんと息子が。
後ろの家族は女の子だけが飛行服着用。
弟は・・・・・・・反抗期?

こちらは列がさほどではなかったので、並んで乗ってみました。



これです。

なわきゃーないですね。
わたしの前にいた親子です。

座席の外側に赤い三角形がありますが、ここには
「Ejection seat」と書いてあり、三角形の周りが
DANGERという赤字で囲まれています。

この横にも黄色いシャツの係員がいて、乗り方の指導、
カメラを持っていたら撮ってくれたり、危険なことをしないか監視していました。

乗り込むときには、
「座席に一旦片足を乗せてください」

ふむふむ、本物のパイロットも基本的にそうやって乗っていたのかしら。



これがF-1戦闘機のコクピットだ。

シートの座り心地は非常によかったです。←感想



ここでターゲットをロックオンするんですね?

「ターゲット、前方の黄色いテキサン!」

なんちゃって。

先日、車のセールスが見本車を持ってきたときにヘッドアップディスプレイの説明を聞き、
自家用車にすら普通に搭載されているのに軽く驚いたのですが、軍用機では
今はヘッドアップディスプレイどころか、ヘルメットに表示される
HMDヘルメットマウンドディスプレイが基準になりつつあるらしいですね。



コクピットパネルを拡大してみました。
右下のこれ・・・・・「ドッグファイト」

なんですか?ドッグファイトになったらランプが点灯?

「はい、あなた今ドッグファイトしてますよー」

ってか?
しかし、ドッグファイト真っ最中のパイロットにこんなランプの点灯を
見ている余裕が果たしてあるのか?

その他、左には「ロケット」「爆弾」
物騒なスイッチがさりげなく標準装備されておりますね。
やはりこのあたりを国産であるにもかかわらず英語表記にしたのは、
三菱なりの「配慮」というやつでしょうか。

F-1には、固定武装の20ミリ弾以外のものは爆弾もロケット弾も、
TPOに応じて各種、たとえばクラスター爆弾も可能であったとの由。



今となっては超アナログ。
アングル・オブ・アタック、攻撃射角の計器。



さてそれでは人気のブルーインパルス仕様T-2。
この時にはあまり並んでいませんでしたが、こちらに時間がありませんでした。

もしかしてロケット弾搭載してますか。

ブルーインパルスと書かれた上の部分は、
拡大してみるとすべて「危険」「注意」と書かれた表示です。
こんなにくどくど注意を喚起する必要があったのか。




あー、やっぱり乗ってみたかったな。操縦席。

エアーパークの案内によると、操縦席に乗ることのできる飛行機は
その日によって変わるのだそうです。
この日はF-1の日だったということらしいですが、このT-2はいつも乗れるようですね。

それにしても、頻繁に来れば、全部の飛行機のコクピットに坐れるわけです。

やっぱりすごいよね。
蓮舫の言う「努力」ってこういうことでしょう?
これ以上空自はいったい何をどう「努力」すればいいのか。




ちゃんとヘルメットを付けたミニパイロットが乗り込む様子を、
お母さんはハンディカムで激写。
係のおじさんも相好崩して見守ります。

そして階段途中で次に控える小さなパイロット二人は、なんとブルーの制服着用!

どうも、二種類から選ぶことができるようです。




ブルーのパイロットスーツ着用は女の子。

この、「パイロットに変身体験」企画ですが、ブースに行き申し込めば、
誰でもヘルメットと飛行服を借りることができますが、ただし
着用時間はわずか15分。

15分でいったい何ができるっていうの。
まあ、することってもコクピットで写真を撮ることしかできませんが、
もしブルーインパルスが長蛇の列だったら、写真も撮れないよ?

そして、コーナーの前に書かれた注意書きによると

「一回展示部分のみでの着用可。外にも二階にも行っちゃダメ」

ということです。
小さい子がぐずって、たとえばトイレに行きたいと言い出したりなんかしたら、
その時には本館に行くことが許されるのでしょうか。
もし15分を過ぎてしまったら、どうなるのでしょうか。

そんなどうでもいいことが気になるエリス中尉でした。



上の写真の部分拡大ですが、コクピット横にネームがありますね。

「CAPT. S. SATONOBU」

以前、練習機に書かれたネームを「整備責任者」のものである、と教えていただいたのですが、
これはちがいますよね?

先日、機体ナンバー731のブルーインパルスの操縦席に安倍総理が座って
その「731」に過剰反応する異常な国があったことで画像が有名になりましたが、
あの機体にはその時だけ

「Leader S.ABE」

と特別にペイントされていたという話を思い出しました。
となると、このペイントはそんなに頻繁に、かつ簡単に書き換えるものなのですよね?

だとしたら、このサトノブという名前は、「記念」としてあえて残された
「ラストパイロット」の名前ではないか?
そう思い調べたところ、このキャプテン・サトノブとは

第一単独機であった里信修一一等空尉

であるらしいことが判明しました。
最後にこのT-2に乗っていた里信一尉の名前が、この機体とともに
永久保存されることになったということです。


ところで、これらの写真を見ていたら、「パイロットスーツを着てコクピット」
是非実現させたくなってきました。
浜松基地航空祭のときにはまた前日から乗り込みますか。