五十坂・登りきらずに下り坂

とうとう56才になりました。
ほとんど年寄りと女子供しか
回りにいません。
そんな日常を綴っています。

髪の評判

2010-06-26 00:44:46 | わたし
パーマした髪を引っさげてデヴュー。
私が接する人なんて、ものすごく狭い範囲の人達なんだけど・・・

ダンナ・・・無視。
     パーマしたことくらいわかるようなものだろうけど、
     余計な事を言って、地雷を踏めばまずいと思ったのか?

娘・・・無視。
   彼女の性格から言って、何も言わないだろうというのは想定内

孫・・・無視(実はこれが一番答えた)
    「おばあちゃん、かわいい?」と半ば強制的に言わせようとしたが、
    「う~ん、わかんない」

義母・・・何も言わない。言われたくもないけど。


どうも私の身内は反応が芳しくないので、子育て支援センターに行ってみる。


「キャー、おばあちゃんパーマ掛けました? 益々若くなりましたよ。」

ほ~ら、世間の人はコミュニケーション能力に長けていらっしゃる。

こんなことを言ってくれるのは、センターの若い職員の方。
ちゃんとよいしょしてくれる。

普段から「私の母親なんかと比べたらおばちゃんすっごくおしゃれ」
なんて言ってくれる人。

たぶんあなたの母親よりは10歳は若いだろうと思われるので
当然といえば当然でしょ、とは口に出して言わないけど。

円滑な人間関係を築くため、子供のみならず、
その保護者にも適切な言葉をかける任務を遂行している職員は
有能です。


唐突ですが、私は作家の角田光代さんの書く文が大好きである。
ほとんど崇拝していると言ってもいいかもしれない。

その方のエッセイが「オレンジページ」に載っていた。

 私達の世代は往生際が悪い。加齢の事である。
自分がおばさんだと、どうも認めない傾向がある。
・・・・・・
自分の母親の世代を思えば、彼女たちは潔かった。
四十過ぎはみんなおばさんだった。
・・・・・・
私たちは違う、いつまでも引き受けられないな、と思う。
私はその自覚が大いにあるので、昨今、年齢を言って
「若く見えますね」などと返されると本気で恥じ入る。
おばさんを引き受けない自分を、見透かされているように思うのである。
・・・・・・

興味のある方は、図書館等で読んで下さい。(先月号ですので)
実におもしろくて、膝を痛くなるほど叩かなくてはいけなくなる文です。

角田さんは私より10歳もまだ若い人。
50才になってもオバサンを引き受けないでいる人がここにいます。

おばさんを越え、私なんかすでにおばあさんなんだし、
十分おばさんを認識してはいるのだけど、
事、ファッションに関して言えば、
世間そのものが世代間の線引きが曖昧になってきているため、
余計にオバサンを自覚しないまま、
ズルズルとこんなになっちゃったのかもしれない。

私なんか安物を売っている店にしか行く事がないのだけど、
ユニクロなんかは、同じエリアに若い人も年配の人もごちゃまぜでいるじゃないか。

髪の話からファッションにいってしまった。

何気に、髪を洗って自分でワックスなんかを駆使してやってみたけど、
どうもうまくいかず、
結局オバサンくさくなったような気がするのは気のせい?