ノーン・カイからメコン川沿いにチェーン・カーンまで走ります。ビエンチャン対岸あたりまでは護岸工事中です。
およそ40kmでラオスの首都、ビエンチャン対岸です。
サンコムに到着です。TATでもらった地図ではこのあたりに先史時代に採掘されていた銅鉱山跡があるはずですが、昼食を兼ねて道脇の食堂で尋ねることにします。
食事をしていた「先生」が8km先の「バン・ムアン」にあると教えてくれました。
銅鉱山へ通じる道の入り口です。周りに集落もなく、看板を見落としたら大変です。
銅鉱山跡は寺院の敷地となっています。
掘り崩されて残った岩が露呈しています。
彩色土器で有名な「バーン・チアン遺跡」までは約150km、奇岩に描かれた岩絵ある「プー・プラ・バート歴史公園」はその中間にあたりますが、他にも先史時代の遺跡がたくさん存在しています。遺跡からは青銅製の装身具が土器と一緒に大量に発掘されています。調査の結果から紀元前2000年頃から青銅器の生産が始まったようです。
バン・ムアンの銅鉱山の採掘も紀元前2000年ごろにはじまったと推定されています。石製ハンマーで銅鉱石を露頭採掘や坑道を掘り進めて採掘し、粉砕、製錬を行い、斧の鋳型が出土していることから、製品の鋳造やインゴットまでの一貫作業が行われていました。
青銅製品はメコン川を利用して各地へ移送されました。バーン・チアン等の遺跡からは土器製の坩堝や鋳型が発掘されており、運ばれてきたインゴットから製品を造っていたようです。
タイで出土する、青銅製品は大半が装身具で、刀剣などの武器類が少ないのが特徴です。
掘られた穴の周りに緑青が吹いています。銅を含んだ岩です。
下に採掘坑道跡があります。
坑道はかなり深く掘られているようです。階段や手すり、照明が整備され、下りて行けます。
坑道は進むにつれ縦横に枝分かれをしています。
ノーン・カイはメコン川に沿って東西に長い県です。南はルーイ山岳地帯になります。ルーイは鉱物資源が集中し、その北端にあたり、一帯には同じような鉱石採掘跡が多数あります。
銅鉱山から見るメコン川です。銅製品やインゴットはここからメコンを利用して各地へ運ばれたようです。
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銅鉱山から国道211号線に戻り2kmで「ノーン・プラ・ブック」の標札があるメコン川畔の休憩所があったので寄ってみます。
この一帯の川床は岩盤になっています。
岩の間を水が流れています。乾季のせいもあって水量は大変少ないようです。
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午後3時40分、チェーン・カーンに到着です。感じの良いホテルがあったので宿泊を決めました。一泊1,700バーツ、ちょっと割高です。
本日の走行219km、ここまで1367km走行してきました。