バンコクの北にあるチャト・チャックへやって来ました。土、日曜日だけ営業しているウィークエンド・マーケットがあり、高架鉄道(BTS)では終点のモーチット駅から歩いて行けます。
モーチット駅には車両整備の引き込み線があり、駅と整備場の間が無料の駐車場として開放されています。数千台は駐車できる巨大な駐車場ですが午前10時を過ぎると満車になります。
BTSへの連絡架橋を通りパホンヨーティン通りを横切ります。
モーチット駅の向かいはチャトチャック公園です。
チャトチャック公園の道路沿いはタイの桜が満開です。
桜の木の下では女性たちが記念撮影中です。
遠目には淡いピンクの花が桜のように見え、タイに暮らす日本人は桜に喩えて母国を偲んでいますが、近寄って見る花姿は、全く別物です。
タイでは「ションプー・パンティップ」と呼ばれる「ノウゼンカズラ科」の落葉樹です。「モモイロノウゼン」、「ローズ・トランペット・ツリー」とも呼ばれベネズエラが原産地で樹高は8mから15mになります。
公園の中には、同じ「ノウゼンカズラ科」で黄色い色が鮮やかな「ルアン・インディア」も満開です。「コガネノウゼン」、「ゴールデン・トランペット・ツリー」とも呼ばれブラジル原産でベネズエラの国花に指定されているそうです。
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ウィークエンド・マーケットの外周道路ではこんな薬も売られています。ひと箱150バーツです。
ウィークエンド・マーケットの敷地に入ってきました。公称15000店舗が縦横にはしる路地に店を開いています。
ウィークエンド・マーケット内には飲食店から民芸品、工芸品、陶磁器、家具、服飾店から犬、猫、鳥、魚などのペットショップ、ありとあらゆる品目の店があります。
店の移り変わりも早く、最近は衣類を扱う店が増えているようです。
まず朝食です。
カノム・チーンを頂きます。
靴もあります。価格は正規品の2割ぐらいです。
こんなステッカーが椅子の背もたれに貼ってありました。誰に向けたメッセージでしょうか。
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海上がりのベトナム安南の青花小壺が並んでいます。15世紀の生産されたもので、鉄分の少ない白い胎土に白化粧掛けをし青花で絵付けされています。
素焼きの土器はロッブリーで出土した、紀元前1000年の物です。
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長い付き合いの骨董店にやって来ました。土、日で予定がないときはこの店へ遊びに来ます。すると親父さんは商品を持って得意先へ出て行き、数時間店番をすることになります。価格を聞くお客はそこそこいるのですが、めったに売れることはありません。価格表示があるわけではなく、売価は当方に一任されており、高すぎる値段を答えているつもりもないのですが・・・。
今日は共通の友人が、「リバー・シティ」でコレクションの展示会をしているので、一緒に見に行くために寄りました。
親父さん出かける準備の間に写真撮影です。
白褐釉の騎馬兵士の像です。右の筒状になっているのは象の脚です。戦闘で象は重要な戦力で、将が乗っていますが、強力な力を持つ象の弱点は脚です。そのため四肢を守るため兵が配置されます。
残存する騎馬兵の大きさから、かなり大きな象だったことが推察できますが、残念ながら象は破損しています。
青磁、褐釉掛け分けのライオン像です。
ミャンマーの青磁です。何に使われたものかよくわかりません。
宋胡録の柿合子です。タイで果物の女王と呼ばれるマンゴスチンのヘタが持ち手にデザインされています。
15世紀のパーヤン窯で作られ、海外へ大量に輸出されました。東南アジア島嶼部はもとより、南蛮貿易によって日本へも大量にもたらされ、茶人の間でマンゴスチンのヘタを柿のヘタに見立てて、柿香合として愛用されたようです。
パーヤン窯で焼かれた白釉褐彩蓋付小壺です。15世紀から16世紀に作られたものです。本体に対して蓋が少し大きすぎます。近い模様、焼き上がりの近いものを組み合わせています。
ミャンマーの白釉皿です。高台内には窯印がはいっています。
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シー・プラヤーのチャオプラヤー川畔に建つ「リバー・シティ」へは地下鉄でフアラムポーン駅まで出て、トゥクトゥクで向かうことにします。
フアラムポーン駅に到着です。
出口へ向かう通路には、タイの公共交通機関の歴史がパネル展示されています。
フアラムポーン駅から「リバー・シティ」までは1km程ですが、どのトゥクトゥクも運賃を吹っかけてきます。そのなかで一番安かったトゥクトゥクの運ちゃんです。
でもタクシーの1.5倍はしています。
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「リバー・シティ」到着です。5階建のショッピングセンターですが、2階から4階は骨董店が入っています。オーナーは華人が多く、扱う骨董品も中国骨董が多いようです。
タイの陶磁では真作もありますが、贋作もたくさん置いているようです。
周りには一流ホテルが並びます。リバー・シティの隣はシェラトンホテル、川向うはヒルトンホテルです。左端はペニンシュラ・バンコクです。
シー・プラヤー船着場です。渡し船が出ています。チャオプラヤ川を行きかう定期船や、ディナー・クルーズの船着場もあります。
1階グラウンド・ホールでペックのコレクション「サンカローク・スコータイ」展が開催されています。