の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

朝のナコーン・パノム

2015年11月05日 | ナコーン・パノム

朝7時30分にホテルをスタートしました。
国道22号線でサコーン・ナコーンを経由、国道213号線、国道12号線でカーラシン、マハ・サラカームから国道23号線、そして国道2号線でナコーン・ラーチャシーマ、サラブリから国道1号線、アウター・リング・ロードを通りバンコクへ戻ります。750kmの走行です。

まず、昨夜流された灯明舟が係留されている、メコン川畔へ寄っていきます。

昨夜9番目に流された、全長52mの灯明舟です。















この灯明舟は灯明を取り外し、かたづけの最中です。



この灯明舟は全長80mあります。明るいと、その大きさがよく分かります。



舟首のパヤ・ナークの頭です。







灯明はユニット毎に外し、ロープで岸まで運びます。



灯の点かなかった灯明もあるようです。

そういえば、ロイ・ルア・ファイを紹介した本がありましたが、1万個以上の電球を絵柄に沿って・・・とか、電球をともした竹のやぐらが川岸に・・・といった表現がされていました。しかし、ナコーン・パノムの灯明舟流しは、灯油を入れたコーヒーの空き缶に灯芯を挿しただけの簡単な燭台を点灯しており、電球は使っていません。また、川岸の竹を組んだやぐらが灯明舟です。





およそ1時間メコン川畔にいました。午前8時50分に出発です。



空いた道路を快適に飛ばしていました。サコーン・ナコーンの手前で警察のネズミ取りです。
幸運にも路肩からのスピード測定で、片側2車線道路の左側にはぎっしりと車が詰まっていたため、わが車両のスピードを測定できず、たくさんの警官を横目に無事通過です。
ところがサコーン・ナコーンとカーラシンを隔てるプー・パーン山脈を越えてアップ・ダウンの直線道路で、前方の遅い車両をごぼう抜きし、坂道を登ったところで警官が待っていました。追い越し禁止車線です。警官は正式な違反切符を書きながら、「違反金をいくら払う、400,300,200バーツのどれが良いか?」と尋ねてきます。意味が分からず、安くするようにお願いすると、車両証明書の不携帯という違反に変わって、300バーツの違反金を払うことになりました。追い越し違反は400バーツで、100バーツのおまけです。
「正式な違反切符」とは、バンコクなどの人目が多いところでは、違反切符に適当なことを書き、違反金をポケットに仕舞い込む輩もいます。公文書を書き損じにしてお金だけせしめるというやり方です。

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ソムデットのガソリンスタンドにある食堂で昼食です。
カノム・チーンを注文しましたが、鶏の足がいっぱいです。とりあえず麺だけ頂きました。

マハ・サラカームへ向かう国道213号線はドヴァラバティーの環濠遺跡カンタラウィチャイを通ります。国道に面した「プラ・プタループ・ユーン・モンコーン」に参拝をして行きます。午後1時になりました。バンコクまであと521kmです。



どんな意味があるのでしょうか、結界石の上にもち米が供えてあります。



国道23号線です。今日は交通取締りが各地で行われています。スピードをひかえ目に走行することにします。
おかげで、国道2号線へ出る手前のネズミ取りを無事通過することができました。

午後3時、国道2号線のガソリンスタンドで休憩です。バンコクまで残り400kmになりました。





コーヒー・ショップ「アメゾン」で一服です。



オーク・パンサー旅行の全走行1,874km、ナコーン・パノムからは743kmの走行距離でした。

ナコーン・パノムの灯明舟流し(4)

2015年11月01日 | ナコーン・パノム

イミグレーションの下の空き地から見ています。茣蓙をひいたときは回りに誰もいなかったのですが、いまは隙間なく見物の人が腰かけています。



午後9時22分、9番目の灯明舟が現れました。全長が52m、灯明の数12,00個を点けています。








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午後9時26分、第10番目の灯明舟と続く3槽の舟が現れました。

全長80m、8,900個の灯明が点灯しています。



残り4槽が視界に入ってきました。



全長45m、9,000個の灯明を付けていますが、午後9時50分となり着火から5時間近く過ぎ、強風も重なって、かなりの数の灯明が消えてしまったようです。
ヒマラヤを背景に仏塔と法輪、向かい合う恐竜が描かれているのですが、灯明が消えてよく分からなくなっています。

12番目は、菩提樹と仏陀を表わした、全長30m、灯明5,000個の小型灯明舟です。流れて行ったのは午後10時をまわっていました。

全長45m、灯明の数7,000個ですが、やはり消えた灯明がたくさんあります。

午後10時10分、最後の灯明舟が流れてきました。
全長46m、9,999個の灯明が点いています。

ナコーン・パノムの灯明舟流し(2)

2015年10月30日 | ナコーン・パノム

「オーク・パンサー」は「出安居」と訳され、雨安居の三カ月間を天界で過ごされたお釈迦様が最後に母マーヤーに説法をされ地上界に帰ってこられる日です。お釈迦様が帰ってこられたお祝いが各地で催されます。
ロイ・ルア・ファイもお釈迦様のお帰りを祝ってメコン川に灯明舟を流す行事です。
14槽の灯明舟が流されました。午後7時10分、第1槽目は灯明を点けた小舟が大量に流されて、その中を灯明舟がメコン川の中ほどへ曳航されていきます。
東から吹く風が強く、操船に苦慮しているようです。灯明を吊るすやぐらにまともに風を受けるため川岸に押し流されたり、灯明が吹き消されている灯明舟もでる始末です。

全長50m、灯明の数19,000個を点けた、小型の部類に属する灯明船です。





第2槽目の灯明舟です。全長90m、灯明の数17,000個が点けられています。

次々と花火の仕掛けを変えながら流れていきます。










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全長96m、灯明の数22,000個が点灯しています。2014年に流された灯明舟では最長の舟です。
月食で欠けていた月も、いつの間にか満月に戻っています。

舟長は96mですが、高さも50m以上ありそうで、風にあおられて反転しそうです。






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全長90m、灯明の数30,000個が点けられています。灯明の数が一番多い灯明舟です。






















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全長60m、灯明の数19,999個が点けられています。


















ナコーン・パノムの灯明舟流し(1)

2015年10月27日 | ナコーン・パノム
ホテル前の食堂で夕食を済ませ、メコン川までやって来ました。
午後5時15分です。灯明舟流しは午後7時からで、まだ人出は多くありません。
まずは観賞の場所取りです。茣蓙をひいておきます。

写真の建物はイミグレーションで対岸のラオスとの渡し船が発着しています。

イミグレーション横のメコン川に沿った広場では、人々がメコン川に向かって祈りを捧げていました。

その横には、竹、バナナの茎や葉で作った小さな灯明舟が並んでいます。





灯明舟には空き缶利用の灯明のほかに、バイ・シー、線香、ろうそくなどが供えられています。
灯明舟流しは、5,6世紀に栄えたシー・コタブーン王国に始まるといわれています。現在は100mを超える大型の灯明舟も造られますが、当初はここにあるような舟だったのかもしれません。



灯明舟が奉納する人たちによって川岸まで運ばれます。









灯明舟は川岸に係留されたボートに載せられます。



このあとボートに載せられた灯明舟は上流へ運ばれていきます。
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ラオスの国旗を掲げた船が寄港します。



午後5時56分、上流に係留されている灯明舟に灯が点けられました。灯油の黒煙がたち上がります。

川上へ運ばれる船があります。灯明舟の先導をする舟のようです。

午前6時12分、ボートで川上に運ばれた灯明舟に点灯されます。

午後6時45分、気が付くと三日月が昇っています。はて、三日月・・・?
オーク・パンサーは旧暦11月の満月のはず、混乱してきました。

月食だと気が付くまで、ずいぶん時間がかかりました。

午後6時47分、灯明舟がメコン川を流れていきます。









乗船客を満載した船がラオスへ向かいます。

午後7時です。ロイ・ルア・ファイの始まりを告げる花火が揚がります。




プラタート・レーヌ・ナコーンへ参拝

2015年10月26日 | ナコーン・パノム
ワット・プラタート・パノムからナコーン・パノムまで国道212号線を北上すれば55kmです。
時間はまだ午後1時です。国道212号線を9km行くと国道2031号線との分岐点があり、国道2031号線を7km走るとレーヌ・ナコーンへ到ります。

美女の町レーヌ・ナコーンで仏舎利塔「プラタート・レーヌ・ナコーン」に参拝してからナコーン・パノムへ向かうことにします。

午後1時12分、国道2031号線へ入りました。あと7kmでレーヌ・ナコーンです。

午後1時19分、プラタート・レーヌ・ナコーンの建つワット・タート・レーヌに到着です。

ワット・タート・レーヌの礼拝堂です。

礼拝堂では僧侶がお勤めの最中です。出安居の勤行です。



1918年に建立された、高さ35mのプラタート・レーヌ・ナコーンです。









信者が仏舎利塔を覆う黄色い布を喜捨しています。僧侶を先頭に信者が奉納する布をつかみ、時計回りに3周します。そのあと、布で塔を包んでいきます。



勤行を終えた僧侶が礼拝堂から出てきました。
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プラタート・レーヌ・ナコーンから国道2015線の交差点に建つ、プー・タイ族の青無地で赤縁取りの礼服姿で踊るモニュメントです。もちろん踊りは「ラム・プー・タイ」です。

モニュメントの基壇はプー・タイ族の生活風景が描かれています。


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国道2015線をナコーン・パノムへ走っていると、右手に煉瓦造りの布薩堂(シム)が目に留まりました。ロータリーから1.8kmのところです。
「ワット・ウィチ・ワララーム」という寺院です。見学していきます。



仏陀と天人の漆喰彫刻が施されています。





お堂に入る横に設けられた階段です。階段は正面と左右の3カ所あります。左右はヤックでしょうか、門衛です。



正面から見ます。

初説法の図です。

ひさしを支えるナークたちです。

裏面です。



布薩堂は施錠をされていたのですが、たまたま通りかかった婦人に尋ねると、孫と思しき少年に説明して、僧坊へ合鍵をとりに走らせてくれました。
鍵を開け参拝です。





18世紀のラオ様式の一刀彫の仏陀です。
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午後3時17分、ナコーン・パノム市街へ入ってきました。メコン川をまたいで第3タイ・ラオス友好橋が2011年11月11日に開通、前を走る車はラオスのナンバー・プレートを付けています。他にもたくさんラオス・ナンバーの乗用車を見かけました。

メコン川近くのウインザー・ホテルに宿泊です。歩いてメコン川へ出ることができるため、灯明船流しの夜の常宿になってしまいましたが、予約が遅れて一週間前でクーラー付の部屋がとれませんでした。宿泊料は900バーツと通常価格の4倍近くになっています。

ナコーン・パノムまでの走行距離は1131kmになりました。


■今年はいよいよ明日がオーク・パンサーです。ナコーン・パノムでは「ロイ・ルア・ファイ(灯明船流し)」が催されます。当ブログも明日から昨年の「ロイ・ルア・ファイ」を紹介します。